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現行の仮面ライダーへのエール…ニチアサの話

あまり話題に挙げませんが、私、一応所謂ニチアサを全部観ております。毎回リアルタイムとはいきませんが、今は後でいくらでも観られる時代。次回放送までの一週間、どこかでプリキュア&ライダー&戦隊の3番組を観ておく、というのがルーチンワークになっています。
今現在、「ひろがるスカイ!プリキュア」と「仮面ライダーギーツ」、「王様戦隊キングオージャー」が放送中なのは周知の通りです。

リアルタイム9年目の仮面ライダー

個人的に、ですがライダーは2014年のドライブから視聴を始め、今年でなんと9年目になります。戦隊は7年目、プリキュアは4年目なので仮面ライダーとの付き合いが一番長いです。もう習慣になっているので番組の内容がどうであれ視聴を止めそうにない自分がいます。
と、何故このような事を言うかというと、ここ数年、ライダーが「面白い」と感じなくなっているんですね。「つまらない」まではいかないのですが、どうにも張りがない番組が続いており、惰性で観ている感が否めません。その傾向が顕著になったのはセイバー辺りからですね。まぁ、現行のギーツで「ダラダラ視聴」になって3本目、とでもいいますか。別に我慢して観ている訳でもないので、本当に惰性といったところです。

2年前にあるイベントで白倉伸一郎氏のトークを聴く機会があったのですが、現状の仮面ライダー、もはやコンテンツ自体が一つの業界になっていて、制作者側も身動きが取れなくなっている、との発言がありました。一年を通して玩具の販売スケジュールが決まっており、それをなぞるように番組を作っているだけなんですね。彼がジオウに関わり、久しぶりにライダーをやる事になった時「ここまで雁字搦めだとは」と閉口したのだとか。

実際、私に仮面ライダーのアレコレを指南してくれた知人が今や現行の作品に興味を持てなくなっている有様で、このままだと衰退の一途なのは間違いないでしょう。昨年、暴太郎戦隊ドンブラザーズが破天荒な内容で話題になり成果を上げた戦隊側とは対照的です。

終盤に来て、ギーツが軌道を変えた?ように見えた

で、放送中のギーツは次回42話と終盤に入っていますが、少し「おっ?」と思う展開になってきました。
ギーツはデザイアグランプリというゲームを舞台に複数の仮面ライダーが理想の世界を手に入れる為に戦う、という触れ込みで始まった番組ですが最終クール前にそのゲームの運営者が倒され、主人公・浮世英寿の勝利で決着しました。ですが残った怪人達…ジャマトが進化し人間に寄生する性質を持ってしまった。もう争っている場合ではないので、ライダー達が協力してジャマトを倒そうという流れになっています。

あくまで私の印象と推測に過ぎませんが、原点である
「人間の自由のために怪人と戦うヒーロー」
に、意図的に回帰しようとしている様に見えました。
それが、低迷している仮面ライダーの流れを断ち切ろうとしているのでは…そうだったら良いのにな、という気持ちです。

仮面ライダーは一年間、進行しながら設定やシナリオを作っていると聞いた事もあります。この最終クールの展開がどの辺で決まったのか分かりませんが、春にシン仮面ライダーが公開されライダー映画としては過去最高の数字も出しました。あれこそ「原点」を体現している作品であり、これが現行の東映スタッフに刺激を与えていることを願ってやみません。

フォーマットの中でも、冒険はできる

プリキュアや戦隊、またウルトラマンもですが皆が良く知るお約束は外さずに、作品を重ねていっています。一作一作を見ていけば勿論評価は様々だと思いますが、概ね視聴者が期待しているものには応えているように見えます。「ひろプリ」「キングオージャー」共にSNSで見かける感想は好意的なものが目立ちます。

対してライダーは、セイバー、リバイスとバッサリ「面白くない」という声が聞かれました。かつて平成仮面ライダーシリーズの初期作品が、昭和の作品が持っていたフォーマットを崩す事で成功してきた実績があるためにライダーは「決まり事を持たない」のをウリに作品を重ねてきましたが、それが「ヒーロー物」からの逸脱を招いてしまっている気がします。
ここは一度、本当の意味での「原点回帰」を意識し、「悪と戦う正義のヒーロー」としてやり直すべきだと思います。それであっても、作風にオリジナリティを持たせる事は充分可能だと思いますし、同担である2番組に倣うべきだと感じますね。

結局何が言いたいかというと、なんだかんだで「仮面ライダーが好き」なので、頑張って欲しいという思いがあるってお話でした。
そろそろ次作の情報も出るころですが、果たしてどうなりますやら。


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