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スト6参戦を祝して、テリー・ボガードを語ってみます

ゲームの話題が続きますが、やはりこれは外せないのでちょっと綴ろうと思います。

秋に参戦予定の、テリーのテイザートレーラーが公開されました。テリーの顔がやれカッコいいだ悪いだと反響を呼んでいますが、私的には途中に出てくるアバターキャラ…ジョー東もどきとブルーマリーもどきが面白過ぎました。

唯一、リュウと肩を並べられる主人公

まずテリーの歴史を語りますと、初代ストⅡと同じ1991年に登場した餓狼伝説の1作目がデビュー作になります。
それ以降、餓狼伝説シリーズには皆勤賞でずっと主人公の座にいたキャラです。現在の最新作であるMOWにおいては新キャラロックが主人公…ということになっていますが、相棒ポジションで唯一続投しているキャラなので、「実質主人公」だと思っています(笑)。
またKOFシリーズの方が作品数は多くなりましたが、こちらも餓狼チームのリーダーとして常に出ていたまさにネオジオ、SNKの看板キャラです。最近はスマブラにも出ましたね、おかげで非格ゲーマーにも認知されているようです。

餓狼伝説1はストⅡと同じ年、半年遅れで発売されたゲームですが開発時期はほぼ同じだったと言われています。ストⅡが大ブームになる前から作られていた格闘ゲームなので、対戦よりは一人プレイ重視の内容になっています。これが、テリーが他の格ゲー主人公と一線を画する要因になっていると、私は考えています。これ以降、ブームに乗っかって格闘ゲームは大量に作られていきますが、その主人公であるキャラクターは全て、といっても良いほど「リュウの影響」を受けています。ルックス、性格、持ち技など…どこかしらに。

・ストイックな格闘家
・無骨な日本人
・236コマンドの飛び道具、623コマンドの対空技

…といった要素です。龍虎の拳のリョウ・サカザキ、ワールドヒーローズのハンゾウ、サムライスピリッツの覇王丸、豪血寺一族の礼児、マーシャルチャンピオンの陣、KOFの草薙京、K’、バーチャファイターのアキラ…これら全ての主人公たち、みなリュウの何かが組み込まれているわけです。こじつけになりますが鉄拳の三島一族も変形の昇龍拳コマンドを持っていますね。

そんなリュウの要素を全く持っていない、完全に独自の主人公…それがテリーです。まぁ餓狼1にスト1のスタッフが関わっていたのは有名な話で、パワーウェイブは波動拳が元でしょ、と言われるかもしれませんが。当時からそんな指摘はありませんでした。

そういう感じで、カプコンのリュウ、SNKのテリーと格闘ゲームの両雄として並べられる存在だと私は昔から思っています。
CAPCOMvsSNKではリュウVS草薙京、なイラストになっていましたが、「そこはテリーにして欲しかったなぁ…いや、わかるんだけど…」な気持ちがずっと、ありましたね。

強弱が極端、それも持ち味

テリーは飛び道具のパワーウェイブを持ってはいますが昇龍拳系の技はなく、代わりにバーンナックル、クラックシュートといった横から押すタイプの突進技を豊富に持つ、「攻め型」のキャラです。待ち気味に戦うこともできたリュウとは、ゲーム的にもタイプが異なることがわかると思います。
餓狼伝説は2から本格的に対戦重視のゲームになりましたが、テリーはキャラ性能の良し悪しが作品によって結構ブレていた印象です。大して強くなかったり、断トツで最強キャラになったり…です。

特に強烈だったのは、餓狼伝説3でした。

グラフィックが一新され、ストーリーにも力が入っていました
個人的にはSNK最盛期の一本、な印象です

この餓狼3におけるテリーは、クラックシュートがヒットするとそのまましゃがみ強パンチが連続ヒットするという仕様になっており、しゃがみ強パンチ→クラックシュートがシンプルに永久コンボになってしまいます。さらにしゃがみ弱パンチから強パンチも繋がってしまうので、すなわち…

・しゃがみ弱パンチが当たると、終わり

という、とんでもないキャラになっていました。
どうもテリーの突進技たちは調整が難しいのか、偶然の産物なのかわかりませんがKOF97でもパワーチャージが延々と入り続ける永久パターンが存在しました。極端な強さになりがちなんですね。

ちなみに私は「カッコいいから」という理由で餓狼シリーズではずっとテリーを使っていたんですね。餓狼3では対人戦はほぼやっていませんでしたが、かなり難しめのCPU戦をクリアするのに、この暴力的な性能のテリーはとても重宝しましたね。
永久コンボ、ではないですがMOWのテリーもパワーチャージでえげつない固めが出来たはず、と記憶しています。

詳細は忘れちゃいましたが、餓狼3で真のエンディングを見るには
秦兄弟を二人とも倒さねばならず、相当厳しい条件でした

スト6では果たしてどんな性能のキャラになるのでしょう。
いつもの通りだと、テリーの技はインパクトに弱そうなのでどう調整されるかが見物ですね。ムービーを見ると、バーンナックルのモーションのバンザイの部分でホールド出来そうに見えました…ルークのフラッシュナックルみたいですね。

来年発売、本家餓狼伝説の新作にももちろん登場します
こちらも実は、スト6に次いでゲーミングPCの購入動機だったりするゲームです

テリーとの付き合いも長いですから、当然スト6でも使おうと思っています。グラフィックに今の段階でアレコレ言っている人がいますが、ズバリ言いましょう。

テリーが格好悪いわけが、ないだろう。

と思って、秋を楽しみに待ちたいと思います。


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