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映画感想「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」(Filmarksより)

恒例の戦隊合作Vシネ。
GW中はまさかの満席で観られず、ようやくの鑑賞。

共にハチャメチャなコメディ作品、だがそれがそれぞれ受け入れられて人気だった事に任せ双方の持ち味がそのまま、そのままの二部構成。
5月なのに合わせ、ゼンカイジャーはカシワモチワルドの再登場、ドンブラザーズはメンバーのその後に、記憶を失った桃井タロウの復活物語。

前半のゼンカイジャーパートは、グリッドマンユニバースがおとなしく思えるほどのカオス具合。カラフルと喫茶ドンブラが同じセットな事に「匂わせ」があるが、その後数秒でそれが吹っ飛んでしまう有様。あぁ、でも「ゼンカイジャーってこうだったよな」と納得してしまう。ステイシーの成長した様子は胸が熱い。

ドンブラパートは正しく後日談。
それぞれが人生を謳歌しているがそこには問題がある…と。復帰したタロウが訪ねていく場面は次への興味を引かせる切り替わりが上手く、流石は井上敏樹先生といったところ。わずか60分にメインキャラが10人以上いるというのに、描写の薄い存在がいないのは凄みを感じた。

ゾックスとジロウ、やはり追加戦士はクセがあって問題ある奴だと再認識させられた。特にドンブラはソノイ達の好漢ぶりが強いので、もうどっちが敵なのかわからないレベル。

結局、キレイにまとめる気はなく最後までマスターの謎は残っているし恒例の混合フォームも雑な登場、それが「らしさ」になっているからズルさすら感じてしまう(笑)。とはいえ一時間、バカ騒ぎのお祭りを楽しんだという意味では充実感はバッチリだった。来年は先輩枠になるドンブラだが、世界観的な意味合いでも全く読めなくて楽しみが増えた。

…というか、翼とソノニのラストには「幸せのかたち」という意味で随分考えさせられ、さらに笑ってしまった。この思いきりの良さは自分の創作にも活かしたい。
最終的に、割を食ったのはソノイだけのようなモヤモヤもあったが、彼が満足しているのならば良し、という事だろうか。
人生初戦隊がダイナマンだったので、まさか映画館でアレが観られるとは思わず嬉しかった。

「縁の結び直しだ!」

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