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50周年のウルトラマンタロウを語ってみます

迷った挙句、昨日買っちゃいました(厳密には予約)。

ウルトラマンタロウ 50th ANNIVERSARY SETです。
今年2月に登場し先日再販もされたセブンのウルトラアイに続く商品になりますね。

ウルトラアイと同じく、赤外線通信でサウンドユニットから効果音が鳴るという仕様になっています。ウルトラバッジは、3年前にブレスレットとセットになって一度発売されていますがその時は機械的なギミックは無い模型でした。そちらを持っていたため、今回のをどうしようか迷ったのですが値段的にも(プレバン商品としては)お手頃なので、

「後で欲しくなるのは目に見えてる。行ってしまえ!」

と、心の中の天使か悪魔か分からない自分が囁き…いや、叫んだのでした。

「見せ場」の意味が強まった、変身シーン

ウルトラマンタロウは、昭和二期ウルトラシリーズの3作目、1973年の作品です。この変身シーンをご覧になればわかる通り、腕を交差させて左肩のバッジを取り、両腕を左右に大きく広げた後に構え、バッジを高く掲げて「タロ~~~ウ!!」と叫ぶのがパターンになっています。
基本無言な初代マンや、「デュワッ」と叫びはするもののウルトラアイを装着するだけのセブンに比べると随分アクションが大きくなっているのが判ります。これはズバリ、仮面ライダーの影響だったと言われますね。

特撮ファンとしての基礎知識ですが、「変身ポーズ」はバイクの免許が無かった佐々木剛さんがその場で変身するためのアクションとして考案されたもので、これが当時の子供達に大ウケ、「変身ブーム」と言われる程に浸透したものです。

初代仮面ライダーは1971年、帰ってきたウルトラマンと同時期に放送されていましたがこのブームは円谷プロにも影響を与え、次作であるウルトラマンAから、変身の際様々なポーズを取るようになりました。ただ、主人公が変身するというだけでなく、「見せ場」として重視されるようになったんですね。1973年は仮面ライダーV3が放送されていましたが、こちらも「ブイ、スリャアー!!」と叫んでいたのはウルトラとのシンクロを感じます。

現代のおとぎ話

ウルトラマンタロウは、DVD-BOXの解説書に「現代の御伽噺」と書かれていました。一時期、Q、マン、セブン世代と言われるウルトラ一期至上主義者から「低俗で幼稚な作品」と揶揄される事があったタロウですが、近年はそういう声も減り、バラエティ色豊かな娯楽作品として高く評価されているように見受けられます。
個人的にも昭和ウルトラマンは再放送でくまなく履修した中で、タロウの物語が印象強く残っているものが多いですね。バードンやムルロアの回など、兄弟が絡む大作エピソードからモチロン、ベロン、オルフィ等々憎めない怪獣たち、凶悪ながら少し抜けている宇宙人とか、コミカル路線に怪奇回、本当に色とりどりだったイメージがあります。登場人物のZATメンバーも基本明るく、観ていて楽しい番組でしたね。

ウルトラシリーズが現代にまで続く基盤には、怪獣すら愛おしく思えるタロウの世界観が大きく寄与していると思っています。
コスモスの杉浦太陽氏も「タロウ育ち」を公言しているのは有名ですね。タロウが、平成のウルトラマンにも繋がっている訳です。

そんなタロウの変身アイテム、届くのは12月です。
おそらくは今年最後のお楽しみになりそうですね、楽しみに待ちたいと思います。

52話の新マンが赤い手袋をしていたのはライダー2号を意識したとか
それはあまりに安直だろうと思いましたが(笑)


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