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水泳の高飛び込み 116

 私達が子どもの時には、荒っぽいプールへの高飛び込みや回転飛び込みをして遊んでいましたが、今は市営プールや、トレーニングジムのプールなどでは禁止されている場合が多いのです。しかしながら、探せばまだまだあるので、高飛び込みの練習がしたいのならば、高飛び込みが出来るプールを探してみましょう。競泳プールなら出来る場合が多いので、競泳プールがオススメなのです。
 関東ですと、千葉県国際総合水泳場、東京辰巳国際水泳場(入場料金・高校生以上1回600円・中学生以下1回260円)、横浜国際プール、相模原市立総合水泳場、よみうりランドで高飛び込みができるので、チャレンジしてみてください。
 ただし、ダイビングプールの場合には水深が5mもあり、泳力の十分でない方には危険を伴いますので利用に当たっては一定の泳力基準が設けられています。少しずつ高さを高くしていくと、度胸がつくと思います。
そして飛び込みのコツとして、慣れないうちは水深が浅いと怪我をする可能性があるので、なるべく水深が深い場所で行う方が良いと思います。施設によっては、飛び込みのトレーニングコースを行っている場所もあるので、事前に確認しておくのも良いかもしれません。
また、高飛び込みをする上で大事なのが角度です。着水時の角度が悪いとスピードに乗れないのは勿論、角度が浅いと派手に水しぶきを上げてお腹を打ち付けてしまったり、角度が深すぎるとプールの底にぶつかって思わぬ怪我をしてしまう事がありますので、綺麗な飛び込みをするためには、しっかりと角度を意識して行いましょう。
高飛び込み練習ステップとしては、
①まずはイメージトレーニング
 飛び込みは、たったの一秒にも満たない時間での動作なのです。それを成功させるためには、まず頭の中でしっかりとイメージを固める事が重要となります。初めは、いきなり飛び込むのではなく、プールの中でのイメージトレーニングを重ねましょう。家でもビデオを見たりして、自分の頭の中でのイメージトレーニングを行うことが、とても大切なのです。
 また、ドルフィンジャンプと呼ばれる練習方法は、自分の目の前に棒がある事をイメージして、その棒に触れずに飛び込んでいく練習になりますが、ドルフィンジャンプを何度も行う事によって、飛び込みへの恐怖心を払拭することが出来るのです。自分の目の前に棒がある事をイメージして、その棒に触れずに飛び込んでいくイメージをすると良いのです。
 場所によってはプールの中に踏み台が用意されていますので、それを使って練習すると、上達が早くなります。イメージトレーニングを重ねて、スタイルのイメージを十分に掴んでおきましょう。
②飛び込む姿勢を練習する
 高飛び込みが出来るプールでは、飛び込み板が設置されているケースがほとんどなのですが、かなりの高さになってしまいますので、慣れないうちは使わずに練習したほうが良いと思います。
まずはプールサイドに立って、飛び込む前の姿勢を確かめることです。足の指を少し前に出して、縁にかけるように指を曲げます。足の位置が決まったらしゃがんで腕を真っ直ぐ、耳を挟むように伸ばします。指先は三角形を包み込むような形で足先に触れ、腰を上げます。その状態をキープしてみましょう。
キープできずに身体がブレてしまう場合には、膝の曲げ具合や足の幅を調整して、上手にキープ出来る体勢を探してみましょう。
③入水の練習をする
姿勢が決まったならば、次は入水の練習をします。   最初はジャンプせずに、そのまま落ちるように入水するのがいいと思います。飛び込みの基本は「一点入水」です。指先から頭、お腹、足と順番に入水する事を意識してみましょう。
入水したら腰をそって、身体が水面と水平になるように調整します。この動作が遅れるとプールの床にぶつかってしまう危険があるので、何度も練習してタイミングを掴みましょう。
 水しぶきが大き過ぎたり、お腹や腿などが赤くなったり痛みを感じる場合には一点入水が出来ていない証拠になるので、着水地点を変えてみたり、飛び込み時の姿勢を再確認してみましょう。
④飛び込みを実践する
 プールサイドからの飛び込みに慣れて、タイミングが掴めて来たら、飛び込み板に乗って飛び込みの練習をしましょう。プールサイドと同じように、飛び込み板の角を足の指で挟み、飛び込みの姿勢をとります。入水位置を決めたら視線を動かさず、勢いよく飛び込みます。一般的に理想の入水角度は45度と言われています。
 高飛び込み、と言いますが「飛ぶ」イメージではなく、板を「押す」事をイメージしてみて下さい。飛び込み板の角を指で挟むのは、踏み込んだ時にしっかりと力が加わるようにするためだからなのです。
⑤反復練習を重ねる
 失敗する主な原因としては、腕と足がきちんと伸びていない、足が開いているケースがあげられます。特に足が開きがちなので、しっかりと両足を締めて、自分の身体が一本の線になるイメージしながら行うといいでしょう。
 一見簡単に見える高飛込みなのですが、綺麗なフォームを習得するのにはそれなりの練習を積み重ねる経験が必要になります。飛び込みの練習をつんで、水しぶきをあげずにスマートな着水ができるようになれば、自信と勇気が湧き上がり、何度も挑戦してみたくなり、高飛び込みが快感に変わって行くでしょう。もしも一人で練習するのは難しいと思われる人は、インストラクターにお願いするのも良いかと思います。
 高飛び込みをマスターすることで、失敗を恐れずに自分から進んで何かに挑戦することが出来るようになります。子ども達に、恐怖を克服する強い精神力と、我先に積極的に挑戦して行くチャレンジャースピリッツを身に付けさせてあげて欲しいのです。
 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さん達の大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。  





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