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AO入試と公募制推薦入試

 大学受験についての統計を見ると、既に約半数の生徒が指定校推薦やAO入試と公募制推薦入試で大学に入学する時代となっており、今後もこの傾向が強まるのは間違いありません。
 ですから大学受験については、ペーパーテストと推薦試験の両方受けられるのであれば、両方受けるのが宜しいかと思います。
もし、どちらかしか受けられないのであれば、AO入試から受けるべきだと考えます。
 推薦試験では、評定平均、小論文、調査書(検定)が重要ですが、最も重要なのが面接になるのです。面接の出来具合で、合否が大きく分かれると思います。面接対策が最も重要なのです。

A)面接で聞かれること
一般質問では、1)志望動機・志望理由、2)将来の進路と希望、3)高校生活の思い出についての3つの質問は必ず聞かれます。

1)志望動機・理由について。
なぜ本学・学部でなければならないのか。
なぜ推薦入試を受験したか。
オープンキャンパスに参加してどう感じたか。

2)将来の進路と希望について。入学後の学習計画、将来設計、時事問題

本学で、何を学びたいか。
どのように勉強を進めて行く計画か。
最後まで必ずやり遂げられるという根拠。
将来、どんな仕事をしたいか。

3)高校生活の経験と思い出。

高校生活の思い出は何か。
熱中した事、アピールできる事。
あなたの高校はどんな学校か。

これらの質問・応答を通して、学問・研究に対する意欲や資質、人物・人間性、判断力や表現力などが総合的にチェック・確認されます。
特に志望動機・理由の質問では、動機の具体性、目的意識の強さ、学部・学科内容の理解度などがもっとも重視されます。
学科・専攻関連の質問では、各専門分野や一般常識などについて問われます。

経済学部ではグローバリゼーション、所得格差、金融危機、派遣労働問題など、医学部では再生医療、臓器移植、遺伝子治療、クローン技術、iPS 細胞などです。
これらの質問・応答を通して、学習・研究に対する意欲や資質、学科・専攻に対する適性などが評価されます。

推薦入試では面接がとても大切なので、面接時には最初の1秒間の満面の笑顔と、面接であなたの志望動機をいかに論理的かつ情熱を持って伝えられるかが勝負の分かれ目になると思います。

学校の先生にも面接練習へのご協力をいただき、面接練習をしっかりと行ってください。

B)評定平均について

学校の定期テストの勉強をしっかりと行い、これからでも評定平均を4.0以上出来れば4.3に上げることを確実に実行して欲しいと思います。

その為には、担任をはじめ各先生方にもあなたが推薦を狙っていて評定平均を必ず4.0以上にしたいことを知らせてください。

そして、各先生に「評定平均を上げたいのですが、何をどのように勉強したら評定平均をあげられますか?」と直接質問してみてください。

前向きな質問をして嫌がる先生はいませんし、どうしたら良いか親切に教えてくれると思います。
運が良ければどんな問題が出るかまで教えてくれるかもしれません。
無駄な時間を使わずに最も効果的に結果が出せる方法だからなのです。
うちの息子もその方法で、評定平均を上げる事が出来ました。

C)小論文について

 論文を書く際には、いきなり文章を書きはじめるのではなく、まずは骨組みを設計することが大切です。
その際、マインドマップを使ってみてはいかがでしょう?
マインドマップを使う場合、センターイメージにテーマを描き、キーコンセプトには章立てや骨子を書き込みます。
思いついたアイディアをどんどんと箇条書きにして行き、後で枝葉をつけて行くのです。
それぞれのキーコンセプトから、発想を自由に膨らませて枝を拡げていきましょう。
文章を書くのは苦手でも、マインドマップなら楽しく書けることでしょう。

1枚のマインドマップができたら、あとはそれを文章に直して、小論文として書いていきます。
 論文指導については、やはり個人差も出てくるので、それを踏まえた的確なアドバイスが先生から必要だと思います。
論文担当の先生に相談して、添削やアドバイスをしてもらえるようにお願いをした方が宜しいかと思います。
また予備校などでも、推薦入試向けの小論文コースもありますので、もし学校だけで解決しない場合には検討された方がよろしいかと思います。

D)調査書

推薦試験の場合には、応募の際に調査書の提出が必要です。
生徒会活動やボランティア活動以外にもアピール出来るポイントは全て記入してください。
留学経験、資格、賞状、体育祭・文化祭の委員経験等も評価の対象となります。

 以上を参考にして、希望の大学に推薦入試で合格できるように是非とも頑張ってください!

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