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映画と印象

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レビューでも評論でもありません。話題のロードショー作品もあまり観ないので、ほとんどなにかの参考になったりしません。役に立たないけれど、映画や映画館にまつわる出来事や印象を書いてき…
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2022年12月の記事一覧

「パラサイト」

 テレビは自分からは観ないが、午前中は家人がいるので、ついていることが多い。不必要に大き…

北原慶昭
1年前

「プリズン・サークル」

 ことばの映画。ことばが吐瀉物のように吐き出される。そのひとつひとつはいつまでもそこに横…

北原慶昭
1年前

「さよならテレビ」

「ちょっとすごいものをみた。」  ポレポレの階段をのぼりながら、漠然とそう思った。この場…

北原慶昭
1年前

劇場と映画と

(1/7 四谷「イメージフォーラム」) 「七日間、映画について」という題をいただいた。題を…

北原慶昭
1年前
3

「TENET」

 高崎109シネマズにて。平日2時の回、レディースデイにもかかわらず、劇場にはまったくと…

北原慶昭
1年前

「娘は戦場で生まれた」

 そのとき、壇上の安田純平さんは、ひときわ怒っていた。語気も強く、会場にいるものにも、そ…

北原慶昭
1年前

「花はんめ」

「うれしくても、かなしくても、人間これ、涙、だめだねえ。」  ハルモニがそっとつぶやいた。  ずっと観たくていた映画「花はんめ」にやっと出会えた。金聖雄監督による、川崎市桜本に住むハルモニたちを追ったドキュメンタリーである。追ったというと、なにやら社会的な視点でという風にとられてしまうが、本作はあくまでやんわりと、ハルモニたちの日常にカメラを向けただけである。それもとてもいい距離を保ちながら。  おそらく桜本のスーパー「ライフ」なのだろう、水着を選んで、仲間同士で大はしゃ

「主戦場」

 どうしようか、観ようか観るまいかとぐじぐじと考えていた映画「主戦場」。昨日やっと腰をあ…

北原慶昭
1年前

「象は静かに座っている」

 とにかくだれも笑わない。現れるひとたちが、みな一様に、なにかにイライラしていて、とても…

北原慶昭
1年前
2

「ジョーカー」

 バットマンシリーズは大好きです。ムキムキのバットマンスーツやスーパーなバットマンカー、…

北原慶昭
1年前

「帰れないふたり」

 恋したことはありますか?ちゃんとした恋。肉が削がれ、骨が痛むような恋のこと。はい!っと…

北原慶昭
1年前

「スリービルボード」

 信頼できるかたがたのすすめもあって、さきほど「スリービルボード」を観てきました。  そ…

北原慶昭
1年前

「タクシー運転手」

 1980年5月、ぼくはなにをしていたのだろう。小雨の降る新宿の路地を歩きながら思った。…

北原慶昭
1年前