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2022年にやったゲームたちの話。

こんばんは。だだぐろです。
ゲーム好きが高じて細々とゲーム配信(兼ゆるくVtuber)をやっており、今年も色々なゲームをしました。
あのときの新鮮な驚きや感動を忘れないように感想をまとめておきます。ちなみにネタバレなしです。
余裕があれば各ゲームタイトルについてねっとり感想を綴る記事も書きたい。

Inscryption

プレイ時間 19.6時間。クリア済み。
個人的星:★★★☆☆(満足)

1月ころ、一気にガッと進めてクリア。

プレイするときはなるべく情報を遮断した方がいいやつです。僕は以前から話題になっているタイトルだということだけ知っていて、その他の情報は全く入ってこなかったので100%楽しめた。

基本はシンプルなカードゲームだけど、カードゲームを軸とした世界観やゲーム性の広がりと、謎が謎を呼ぶストーリー展開で飽きさせない(実際ちょっとだれる場面もあるけど)。

ストーリーはちょっと大味で、ゲーム内で語りきらない部分も多いので、考察勢は楽しいだろうけど、ゲーム内でストーリーとしてキレイに完結してほしいという人たちが多少不満を持つだろうということも想像できる。実際僕も後者派。

とはいえ、いままで見たことがないアイデアをふんだんに取り入れた意欲作かつ、そのアイデアがゲームの面白さとしてちゃんと発揮されている名作だと思います。

If Found…

プレイ時間 7時間。クリア済み。
個人的星:★★☆☆☆(ちょっと不満あり)

これも1月に、二日ぐらいでさっくりクリアしたやつ。

僕がゲイなので、LGBT的な要素のあるゲームの方が感情移入しやすいのと、手ごろなサイズのノベルゲームをやりたかった時期にプレイ。

誰かの日記を消しゴム片手に読み進めていくという、一風変わったスタイルで、ある少年(少女)に起きたできごとを追体験する。

普通のノベルゲームより没入感を持たせるために、様々な趣向を凝らそうとしている工夫は感じられるんだけど、正直言うとそこまで演出手法がゲームにマッチしている感がない。例えば、物語で多用される消しゴムで消す作業は意外に面倒でストーリーに集中できない。みたいなことがあった。

あとはちょっとLGBT関連を含めて、説教臭さは気になった。
青春時代特有のものではあるんだろうけど、登場人物たちが自身の境遇に対して必要以上に悲観し、問題意識を持っているので、(プレイヤーが当事者であったとしても)感情移入しづらい人は少なくないんじゃないか。

時折ぶっこまれる宇宙関連のテーマも蛇足感があり、ジュブナイルものに集中してもいいのでは?という気持ちになった。

不満点ばっかり書き連ねたけど、印象深く心に刺さる部分もいっぱいある。
最終的にプレイヤーが消しゴム片手に消しているものはなんなのか、の種明かしが好き。
LGBT関連のゲームはエロ要素強いのが多いので、そういったところのない、あったかみ強めのゲームは貴重です。

The Painscreek Killings

プレイ時間 29.7時間。クリア済み。
個人的星:★★★★☆(お気に入り)

1月後半、2週間くらいかけてじっくりクリアした。

こぢんまりとした廃村を訪れた主人公の記者が、残された日記や書類を探しながらこの村で過去に何が起きたのか、少しずつ紐解いていく。

推理ゲームとはいっても、派手に「こんなトリックが~」とか「彼にはこんなアリバイが~」ということをお披露目して気持ち良くなる場はなく、ひたすら主人公が誰もいない村で鍵のかかった部屋を探し、そこに捨てられた日記や記事を読み、起きた出来事を想像していくという地道系推理ゲーム。

Steamのレビューにもちらほら書かれているが、適当に探索し、漫然とプレイしていてはこのゲームの魅力がいまいち感じられないと思う。というか情報が整理しきれなくて詰むかも。

メモを片手に、往年の刑事さながらひたすら歩いて情報を集め、自らの勘と膨大な情報を武器に真相を暴いていくというリアルなロールプレイがおすすめ。
プレイヤー側でこのゲームを楽しんでやるんだという前のめりな姿勢が求められるぞ。

どちらかというとノベルゲームに近いし、よくある推理ゲームが好きな人は地味すぎて肌に合わないかもしれない。

僕としてはこれはこれで好き、くらいの印象。
ウォーキングシミュレータ好きとしては廃村を歩くだけでも心が洗われるし、そこで過去に起きた出来事がわりと救いようがなく、真実が明らかになっていくたびに村の見え方が少しずつ物悲しくなっていくのが印象的だった。

あとは、過去の悲惨な事件を現代の主人公が読み解いていくというスタイルも、ご都合主義で終われないやりきれなさを感じられて好き。
以前個人的にやった「Everybody's Gone to the Rapture -幸福な消失-」というゲームを思いだしました。

VIRTUAVERSE

プレイ時間 7.7時間。未クリア。
個人的星:★☆☆☆☆(好みじゃなかった)

2月ころにプレイ。

サイバーパンク系のゲームを目にしたらプレイしなければならない呪いにかかっているので、Steamで見つけてすぐに購入したやつ。
ドット絵の美しさにも惹かれた。

オーソドックスなポイントクリック型のゲームなんだけど、プレイしてみるとひたすら難しい。
ストーリーの難解さ(謎の専門用語みたいなのが延々と使われる)もあるし、メインストーリーを進めるためのフラグが普通にやっていたら思いつかないものが多いというのもある。
最終的には攻略サイト片手にしないとストーリーが進められなくなり、「ゲームとは。。」という気持ちになってやめてしまった。

Hollow Knight

プレイ時間 62.1時間。クリア済み。
個人的星:★★★★☆(お気に入り)

2月後半~3月後半にかけてプレイ。

苦手意識のあるアクションゲームに親しみたいと思い、名作と名高いHollow Knightを手に取った。

ゲームのジャンルとしてはアクションかつメトロイドヴァニア。
メトロイドヴァニアははじめてだったんだけど、探索とか謎解き好きな自分にマッチしていたと思う。

ステージのレベルやデザインが本当に秀逸で、主人公の目的もよくわからないままムシのはびこる洞窟を探索し、少しずつ洞窟の全貌が明らかになっていくだけなのに好奇心をガンガンに揺さぶられ、やめ時がわからなくなるくらいに熱中した。

素性もわからない主人公が無言で洞窟に降り立つシーンから始まる。

アクションゲームとして目を引くような変わったことは特にしていないが、好奇心を刺激してやまない様々な謎や冒険が所狭しと詰め込まれているのが、このゲームの名作たる所以なんだろう。

余談だが、このゲームである程度難易度の高いアクションもできそうだなと思ったので、いずれソウルライクと呼ばれるゲームジャンルにもチャレンジしてみたい。

Ghost Wire: Tokyo

プレイ時間 16.9時間。クリア済み。
個人的星:★☆☆☆☆(好みじゃなかった)

4月初めころから4月末ごろにかけてプレイ。
わりと発売後すぐにやった。

このゲームを手に取った背景として、発売前にやたら宣伝されてたのと、当時Steamで配信してたんだけどまったく視聴回数がつかず、話題のゲームをプレイして視聴回数増やしたろうというよこしまな思いがあった。

東京を舞台にしたオープンワールドという触れ込みだったんだけど、東京住みの僕でも「あー、これはあそこか!」となるところはあんまりなかった。たぶんもっと外に出たほうがいいだけだと思う。

ただ、日本の風景の再現度としてはめちゃめちゃ高く、こういう系のゲームによくあるエセ日本の風景感はほとんどなかったし、リアルな日本の風景と、忍者や百鬼夜行といった和風ファンタジーモチーフが融合していて美しく、没入感が高かった。

もったいないのは、せっかくこんなに魅力的なマップが舞台なのに単調で魅力の薄いゲーム性になってしまったこと。

まずは登場人物。よくある大学生の焼き直しみたいな見た目の主人公は、人より優しいわけでもとりわけ勇敢なわけでもない。妹のために何か頑張っているのはわかるものの、相棒のおじさんといつもケンカしてるし、性格もあんまりよくなさそう。。あまりにも等身大のキャラ設定過ぎて、ゲームの主人公として感情移入ができなかった。
かといって他に魅力的なキャラがいるかというとあんまり、というか住民のほとんどの魂が取られてしまった東京が舞台なので登場人物が少ない。
サブクエストをやっても出会うのは魂だけになった人間かおばけばかりなので、人間味がなくて単調。どのサブクエも同じように見えてしまってやる気になれなかった。
(オープンワールドゲームはそこに住む人々の生き様が見たい勢力)

アクション要素もちょっと微妙。
中二病さながらの印を結んで各属性の術式で敵を倒していく、というと楽しそうだが、実際にやってみると技や戦略のバリエーションは薄いし、各個撃破が求められるようなゲームデザインぽいので、東京の街並みにわんさかと湧き出す霊を一体ずつ地道に除霊していく。
単純に爽快感がなかった。銃をぶっ放して除霊する脳筋ゲームがいい。

珍しくフルプライスで買ったんだけど、個人的にはちょっと愛せないゲームでした。

The Witcher 3: Wild Hunt

プレイ時間 18.3時間。未クリア。
個人的星:- (未評価)

4月末から5月頭ごろにプレイ。

全然序盤で止まってるので今のところ特にレビューはない。

Steamの中でもかなり名作の部類というのは聞くんだけど、単純に僕自身がオープンワールドの楽しみかたを理解できていなかったのと、序盤でちょっと心が離れちゃったので未クリアのまま積まれてしまいました。

後述するCyberpunk 2077のおかげでオープンワールドの楽しみ方はわかってきたし、どこかで時間をちゃんと取って序盤を乗り越えればハマる予感はしているので、どこかで改めてプレイしたいです。
続編の製作も発表されたみたいだし。

The Red Strings Club

プレイ時間 7.4時間。クリア済み。
個人的星:★★★★☆(お気に入り)

5月末頃にプレイ。

これもサイバーパンク系のゲーム。ノベルゲーム寄りだけど、ところどころ個性的なミニゲームが挟まり、ストーリーが分岐していく。

主人公はThe Red String Clubというバーのバーテンダーとして、人の心を開く不思議なカクテルを作る。
プレイヤーはこの主人公となり、物語の中で登場人物に語らせたい内容をもとにカクテルを作って秘密を聞き出し、ある悪徳企業の陰謀を明らかにしていく。

このゲームの推しポイントはとにかくオープニングとエンディング。
先ほどストーリーが分岐すると書いたが、このゲームではオープニングでまず物語のラストが回想される。
物語の中にある無数の問いかけや分岐を超えたとしても、エンディングが変わることはない。そこにどんな意味があるのか。
そして、このゲームの本当に最後のシーンで主人公が取る選択とは。

あまりにもきれいな物語のしめくくりに僕は心を揺さぶられ、ちょっと泣いた。

正直、ミニゲームパートがそこまで面白いものではなく、どちらかというと苦痛な場面もあるっちゃあるのだが、話がいいので許せた。

ちなみにLGBT要素があるぞ。

逆転裁判123 成歩堂セレクション

プレイ時間 89.6時間。クリア済み。
個人的星:★★★★★(激推し)

6月ころから12月にかけてプレイ。

これまで逆転裁判シリーズは知ってはいるもののやったことはなかったのですが、巷で「大逆転裁判1&2」が話題になっていたのが気になって、シリーズのはじめからやってみることにしました。

わりと歴史の長いシリーズで、1なんかは20年前のゲームになるんだけど、悪い意味での古さを感じさせないゲーム体験だった。
キャラクターのノリがちょっと古臭かったり、現代のゲームのようなUIのリッチさはないんだけど、裁判の展開の驚きや「ゆさぶる」「つきつける」といったシステムの面白さが現代でも変わらず輝きを放っている。

あとはストーリーがひたすら最強すぎる。
1の導入から勿体振らずに激アツ設定を消化していくのでこっちも本気で感情移入せざるを得ない。
2や3でも過去作の設定を活かしつつ斬新なストーリー展開をしてくるので心を離さないし、新規キャラクターがこれまでの逆転裁判の世界を邪魔することなく溶け込み、新たな物語を作ってくれるのが、シリーズものとして珍しいくらいによくできているポイントだと思う。

シンプルに逆転がアツいのが魅力。

1作目から3作目までが一本にまとまったことでコスパも最高だし、推理系のゲームが好きならやらない手はないです。おかげさまで僕も逆転がライフワークになりました。

次回作の4とかはあまり評判がよくないという噂も聞くし、456と逆転検事はアプリ版しかなくて配信しづらいんだけど、なんとかして全シリーズ制覇したいです。

20 Minutes Till Dawn

プレイ時間 100分。未クリア。
個人的星:★★☆☆☆(ちょっと不満あり)

6月ころに一度だけプレイ。

去年一世を風靡したVampire Survivorフォロワーの、いわゆるヴァンサバライクゲーム。
色味の少ないおしゃれな雰囲気が好感触。

ただ、これ系のゲームの難しいところは「ヴァンサバでええやん」となってしまう点。このゲームもヴァンサバと比べるとインフレ具合は地味で爽快感を感じにくい。
ヴァンサバはそれなりにやったけど、こちらはハマれませんでした。

まだアーリーアクセスのゲームなので、これからのヴァンサバとの差別化に期待かも。

THE ALMOST GONE

プレイ時間 3.6時間。クリア済み。
個人的星:★★☆☆☆(ちょっと不満あり)

7月中旬にプレイ。

パステルカラーのおしゃれなゲーム画面で色々な部屋を探索し、誰かの人生を追体験していくパズルゲーム。

見た目に反して心温まるストーリーなどではなく、やたらとリアルで殺伐とした過去がつづられていく。
そのあたりのギャップは面白いけれど、ゲームの作業量に反して情報やストーリー展開の密度が薄いのでそこまでハマり切れなかった。

あとはこのゲームの基本操作として、オブジェクトを調べた際に説明文がポップアップで表示されるのだが、これが自動で消える速度が速く、ゲーム全体を通して地味にストレスを感じる原因となった。

Stray

プレイ時間 8.1時間。クリア済み。
個人的星:★★★☆☆(満足)

7月末から8月頭にかけてプレイ。
これも発売前からやたらと話題になっていた。

サイバーパンクの世界を猫になって探検するというアイデアが本当に秀逸。

この世界では人間はおらず(すでに滅んでいる?)、それなりに感情豊かなロボットとクマムシみたいな謎の脅威、そしてサイバーパンクともスチームパンクともとれる圧巻の光景が広がる。

個人的にはサイバーパンクの世界観と、ロボットと、猫、という組み合わせがめちゃくちゃピクチャレスクで気に入っている。

猫とロボット。

また、この世界を人間のキャラクターを操作して探索すると無駄な感情移入が発生してしまう(例えばリンクを操作してハイラルの世界を探検していても、リンクの境遇や感情を通して世界が見えてしまう感じ)が、感情の読めないわりとリアルめの猫を操作することで、自分が操作しているにも関わらず猫が風景に溶け込んでいるような感覚になり、余計なフィルターを通さずに魅力的な世界観に集中しやすい。

風景重視の没入感はFPS視点のウォーキングシミュレーターとかでもわりとあるが、自分が操作しているのに第三者視点で一匹の猫の冒険をほほえましく眺めているような感覚は唯一無二だと思う。

このゲームを深夜に静かな部屋で一人プレイする感覚は本当にたまらなかったので、ぜひやってみてもらいたい。

不満があるとすればゲームのボリューム。

思った以上に一本道のゲームで、サブクエストみたいなものはかなり少ないようなので、魅力的な世界を探索する動機づけに乏しいのがもったいない。ストーリーが進むと前のチャプターのマップには行けなくなったりするし。

それでいてそれなりにしっかりした価格設定なので、多少物足りなさを感じてしまう人はいるかもしれない。
あのマップの作りこみを踏まえれば価格が釣り合わないとは全く思わないが、あのマップと猫の作る世界観をもっとじっくりマイペースに堪能できる遊びがあればいいのに。。とは強く思った。

REVENTURE

プレイ時間 14.8時間。クリア済み。
個人的星:★★★☆☆(満足)

8月中頃から後半にかけてプレイ。

見た目は古臭い横スクロールアクションだが、ギャグゲーであり、更に突き詰めると100個のエンディングを探し出すというガチ探索ゲーに変貌する、なんだか不思議な魅力のあるゲーム。

このころ、ちょうど生配信へのモチベーションが下がり気味だったのもあり、動画でプレイしていたのだがこれがちょうどよかったと思う。
色々な試行錯誤をしてエンディングを100個見つけ出すというゲームの性質上、同じことを何度も繰り返す場面やエンディングを探してダレる場面は多い。
いかにこのダレるフェーズを楽しめるかが、このゲームにハマれるかどうかのカギだと思う。たぶん結構人を選ぶ。

理不尽かつバカみたいなエンディングが多いので、ゆるゆるとドット絵ファンタジー世界を探検して唐突なエンディングを突き付けられ、文句を言いながら笑い飛ばすだけでも面白いかもしれない。値段もそこまで高くないし。

せっかくならこのゲームが持つ謎解きや探索の面白さを存分に味わうために100エンディング回収を目標にするのをおすすめしたいが、それが難しい人は、せめてプリンセスの救出を目標にしてほしい。
どうやったら魔王城からプリンセスを奪還できるのか、あらゆるルートやアイテムを組み合わせて計画し、実行。
それがうまくいったときの気持ちよさは何とも言えなかった。

ただ、割と理不尽なエンディングもあるのでクソ真面目な探索をして痛い目を見る可能性もあることには注意したい。詰まりまくったら有志が作ってくれた攻略サイトを見てもいいと思う。僕が参考にした攻略サイトはまんまの答えが書いてあるわけではなく、考える余地を残してくれためっちゃ親切なサイトでした。感謝。

あと、少しだけ(最大3回)理不尽なジャンプスケア要素があるので苦手な人は注意。このゲームはここだけ嫌い。

Outer Wilds

プレイ時間 28.5時間。クリア済み。
個人的星:★★★★★(激推し)

11月前半から後半にかけてプレイ。

これも名作だとは聞いていたのだが、個人的になんとなく「宇宙」が舞台のゲームって得意ではなかったので、敬遠していた。
(操作感が苦手なゲームが多いイメージ)

確かに操作感はちょっと苦手だったかもしれないが、それ以上にめちゃくちゃ心惹かれるゲームだった。
リアルな宇宙の魅力や宇宙の不思議をそのままひとつのゲームに濃縮して提供されたようなプレイ体験。

プレイヤーは新米の宇宙飛行士となって星系にある星に降り立ち、過去に同じく宇宙の真実を追いかけ、滅んでしまった文明の記録を解き明かしていくことでこの宇宙に起きていることが明らかになっていく。

これがなぜか、現実世界で宇宙の謎に立ち向かい、解き明かしていった先人たちのワクワクを追体験しているような気分になる。
この世界の宇宙で起きていることはもちろんフィクションで、現実の宇宙とは全然違うのだが、量子力学や超新星爆発といった実在する宇宙のキーワードたちが世界観の説得力を強くしている。
「ブラックホールを初めて発見した過去の偉人はこんな気持ちだったのか。。」という謎の気持ちを抱かせてしまうのがこのゲームのよくわからない魅力だ。

こんなにもリアルな「ロマン」を感じられるゲームは、後にも先にもなかなかないんじゃないかと思う。
現代人は慢性的にロマンの不足した生活を余儀なくされているはずなので、みんなこのゲームを前情報なしでプレイして、致死量のロマンを摂取してくれ。

マシュマロを燃やしちゃうのもロマン。

余談だが、REVENTURE以降も配信活動のモチベーションが上がらず2, 3か月サボっていたところで思い立ったようにこのゲームを始め、また配信へのモチベーションを上げることができたので、感謝している。

Hades

プレイ時間 34.9時間。プレイ中。
個人的星:★★★★☆(お気に入り)

11月末からプレイ。

最近、Youtubeで「ゲームさんぽ」という、色々なゲームを色々な専門家が専門家の知識で解説していくチャンネルをよく見ているのだが、その中で藤村シシンさんというギリシャ神話の研究家の方の動画にハマっている。
このゲームを始めたのはその影響だ。

正直、今までローグライクはいくつかやったことがあるのだが、どれもあまりうまくハマれず、今回も不安はあったのだが、HadesはGOTYも色々受賞しているようなので期待を込めてプレイ。
執筆時点で未クリアではあるが、見事にハマってしまった。

そもそも僕がこれまでローグライクにハマれなかった理由のひとつに、ストーリーの薄さがあると思っていて、これはゲームのシステム上しょうがないと思うんだけど、Hadesはそれを感じさせない。

登場人物の好感度を上げていくシステムはその一端で、さらに仲を深めるイベントをモチベーションに探索頑張るか、という気持ちにさせてくれる。

メインストーリーもゲームのリプレイ体験を向上させてくれる要素。
ラスボスを倒すたびに少しずつストーリーが明らかになっていくのはわくわくする。

道中でランダムにスキルをくれるオリュンポスの神々の小気味よい一言も、淡白になりがちなローグライクゲームに潤いを与えてくれる。

あとは地味にバトルエフェクトが素晴らしいと思っていて、先述の功徳により主人公の技が強化されると、ちゃんとその神様のテーマカラーに沿った派手なエフェクトがつき、わかりやすさに加えて強化の気持ちよさを味わうことができる。

使える武器が6種類と控えめではあるが、そのそれぞれに3つずつくらいのスキルがあり、スキルが入れ替わる「態」が各武器につき3つくらいあり、それが10種類の神様の様々な功徳で強化されていくので組み合わせは結構果てしないのだが、それらにちゃんと固有のエフェクトを用意しているのは仕事の細かさを感じる。
おかげでスキルのビルドを追求していくのも楽しい。

つい先日、Hadesの続編製作も発表されたようだし、クリアを目指してコツコツ進めていく予定。

REPLICA

プレイ時間 4.2時間。クリア済み。
個人的星:★☆☆☆☆(好みじゃなかった)

12月頭にプレイ。

他人のスマホを覗いて謎解きをしていくゲーム。
題材がシンプルに面白そうだと思ってやってみた。

プレイしてみると、画面にはロックがかけられたスマホがあるだけ。
なんのヒントもない状態でどうすればいいんだ。。と悩んでいると手がかりになりそうなショートメッセージの通知が届く、というところからこのスマホの持ち主の秘密を明らかにしていく。

ここまでは最高に興味をそそられるゲームの導入なのだが、ここがゲームの最高潮だった。
実際にやってみると謎解き要素よりも、それっぽい情報を手当たり次第タップしていく作業が大半を占めるし、攻略見なけりゃこんなのわかんないよと言いたくなるギミックもあるし、重厚なストーリーのしっかりした謎解きゲームかと思えば他のゲームのパロディ要素を迂闊に入れて水を差されるような場面もある。

犯罪を企てていたスマホの持ち主を調査しているのかと思いきや、ゲーム中盤から様子が変わっていき。。という設定などめちゃくちゃ素晴らしいピースはゲーム内にたくさんあるにも関わらず、最終的に尻すぼみ感が拭えない感じになってしまうのはちょっともったいなかった。

ゲーム自体の価格は非常にお手頃なので、パッケージなどからもうちょっと肩の力を抜いてプレイするゲームだよー、というのがわかればもっとよかったのかも。
パッと見の雰囲気が最高だっただけに、逆に残念な印象が強く残るちょっともったいないゲームでした。

The Stanley Parable

プレイ時間 2.5時間。クリア済み(?)。
個人的星:★★☆☆☆(ちょっと不満あり)

12月後半にプレイ。

タイトルを訳すと「スタンリーの寓話」。ディストピアみ溢れる謎の会社で働く主人公・スタンリーを操作して、突然社員が消えてしまったオフィスの探索をするゲーム。

探索それ自体よりも、主人公の行動により様々なリアクションをする「ナレーター」という謎のメタ的存在との掛け合いを楽しむのがこのゲームの主題と思われる。

ナレーターはゲーム中、"親切にも"主人公の取るべき行動を先回りして案内してくれるのだけど、あえてその案内に逆らって変な行動をしたりするとナレーターがへそを曲げたり、スタンリーもしくはプレイヤーを口汚く罵ったりする。たぶんこれがこのゲームの正しい遊び方なんだろう。

ちなみにこのゲームはマルチエンディングで、ナレーターに従ったり逆らったりすることで様々なエンディングへ分岐するのだが、わりと簡単にグッドエンドを見ることができてしまう。

その他の選択肢はブッ飛んでるものが多く、主人公発狂エンドをはじめとした色々なエンドが多いのだが、全体的にメタ的なエンドが多い印象。

メタ要素は個人的には嫌いではないのだが、あまりにそういうエンディングが多くて逆に何が起きても衝撃がなさそうな気持ちになってしまったのが残念。

TALES of ARISE

プレイ時間 5.6時間。未クリア。
個人的星:- (未評価)

12月後半からプレイ。

ストーリーの触りをプレイしたぐらいなのでレビューは特になし。

個人的にはテイルズシリーズでやった一番新しいタイトルは「ジアビス」まで遡るんだけど、当然ながらめちゃめちゃ進化してる。
グラフィックはアニメと3Dのいいとこ取りな感じだし、戦闘システムもよりアクション寄りになっていて気持ちいい。
逆に称号やスキット、料理といったシステムが今も残っているのもテイルズ復帰勢としては感慨深くて、今後が楽しみ。

秘奥義とか今どんな感じなんだろうなー。


以下は配信外でやったやつ。

Factorio

プレイ時間 132.3時間。未クリア(?)。
個人的星:★★★☆☆(満足)

#SteamReplay2022 で僕が一番プレイしていたやつ。
ただ、実際はプレイしてないときに放置してた時間が長かった気がする。実質プレイ時間は30時間も行ってないんじゃないだろうか。。

自動化ゲームの王道として名高く、クオリティに対する自信からかSteamでセールを一切実施しないという話も有名なゲーム。

確かに自動化ゲームとしての完成度は高く、一時期ハマってしまった。
僕が30時間程度プレイした限りでも未開放要素がいっぱいあるぐらいのボリュームで、Steam実績もまだ穴だらけ。

UIは最近のゲームとしては不親切な方で、画面内の情報が多くて小難しく、初見には優しくないのだが、やっているうちに慣れてくる。
下手にFPS視点とかでなく見下ろし視点なのも、純粋な自動化ゲームを突き詰めている感じがして好感が持てる。

困ったところとしては、飽きっぽいタチの人は自動化ゲームがなかなか続かない点(ゲームのせいではない)。
僕は(自動化ゲームではないけど)マイクラとかもある程度満足したらやめちゃって、忘れたころにまた一からプレイするということを繰り返していていまだにエンドラも倒したことがないのだが、Factorioもそういう立ち位置のゲームになってしまいそう。

Cyberpunk 2077

プレイ時間 114.5時間。クリア済み。
個人的星:★★★★☆(お気に入り)

去年の12月くらいに買って配信でプレイしたがハマり切れず放置。
今年の9月くらいにネトフリのアニメが話題になったのをきっかけに復帰してそのままクリアした。

実質、今年一番プレイしたゲーム。

はじめにプレイしたときは第一章が終わる前にやめちゃったんだけど、今回はちゃんと第一章を乗り切れたのが最後まで続けられた要因の一つかもしれない。

Cyberpunk2077はストーリーもだいぶいいんだけど、第一章はチュートリアルみたいな扱いでそんなに波風が立たないわりにチュートリアルとしては長いので、そこで飽きちゃう人は多かったんじゃないだろうか。

エンディングは分岐がシンプルめのマルチエンディングで、ゲームにいくつかある大規模サブクエストを進めておくと色々なエンディングを楽しめるようになる。
個人的にはメインクエストよりもサブクエストの方が楽しくできたぐらいサブクエストの完成度が高いので、メインクエスト一直線で進めるのはもったいない。メインクエだけしか進めてないとだいぶバッド寄りのエンドになりがちだし。
一応真エンドっぽいものはあるらしいのだが、難易度が高いらしくてまだ挑戦できていない。

アクションは結構難しめな印象。FPSは一応Apexを中心とした生活をしていた時期があるので人並みくらいには慣れてると思うんだけど、それでも結構簡単に死んでしまう(難易度ノーマル)。
そもそもステルスゲー的なニュアンスも強いので、銃を手当たり次第ぶっ放して爽快に敵を倒す、みたいなことはなかなかさせてくれない。
スキルのビルドに意外と自由度があるので、このへんをちゃんと整備すればもうちょっと楽なのかも。

あとはMODも結構豊富で、なぜか特にエロ系MODが多い。
もともとのシステムで男性×男性のロマンスイベントがあることもあり、男性同性愛者の願望を満たすようなMODも探せば見つかる。
普段ゲームのMODとかには手を出さない僕も、ジョイトイ(このゲームの風俗)の見た目を変えるMODを入れてしまった。

Slay the Spire

プレイ時間 60時間以上。クリア済み。
個人的星:★★★☆☆(満足)

Switchでプレイ。
ローグライクのカードゲーム。
ランダムな敵と戦い、ランダムなカードを入手して強くなっていってボス打倒を目指す。

前述したInscryptionで興味を持ち、初めてカードゲームをやった(このルート通った人、結構いるんじゃないかと思う)。

マップを進み、ランダムなカードを手に入れながら強くなっていくシステムはInscryptionにだいぶ近いが、こちらはカードゲーム以外の要素はほぼない。純粋にローグライクのカードゲームを極めていく。

面白いのは、4人いるプレイアブルキャラの個性が強くてキャラごとにまったく違うゲーム性になるところ。
あるキャラでラスボスを倒しても、ほかのキャラで攻略したくなる。

いわゆる「強くてニューゲーム」的な永続強化要素が薄いので、良くも悪くも能力のインフレは発生しづらい。
なので一通りクリアするとそれ以上のモチベーションは湧きにくいかもしれない。それでも僕は60時間くらいプレイしているので十分楽しめた。

Dead Cells

プレイ時間 20時間以上。クリア済み。
個人的星:★★★☆☆(満足)

Switchでプレイ。
ローグライクアクション。

実家に帰省する際の暇つぶしとしてセール中に購入した。

同じくローグライクのHadesと比較すると地味で手堅い印象が強い。

ストーリーは薄めで、主人公はとにかく牢獄からの脱出を目指す。
武器種は多いが、(プレイした限りでは)とびぬけて強い武器などはそこまでなく、レベルの高い武器を選べばどの武器でもそれなりに戦える。

ストーリーであまり多くを語られない分、マップ中に転がるフレーバー要素や謎解きがいい味を出していて、探索好きとしては好感。

あとはコレクション要素がめちゃくちゃ多かったり、クリア後周回要素がシビアだったりして、コツコツゲームを極めていく人への相性がとてもいいと思う。

ゲームを極めるのが苦手な僕はたぶん真エンド(あるかはわからないけど)を拝めることはなさそう。




以上、今年プレイした22本のゲームでした。
(一応他にもあるけど「今年初めてプレイしたゲーム」を中心にレビューした。)

来年はもっとたくさんゲームがしたい。

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