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三つ子 北海道へ

かくして初の飛行機を乗り越え(?)て、母親の実家のある北海道へたどり着いた三つ子たち。

奥さんの実家は牧場を経営しており、自宅の裏には広大な敷地が広がる、都内の人間からしたら「ここ、日本?」と疑いたくなるような場所です。おそらく、三つ子たちの初年越しはここで過ごす事になるのですが、なんせ庭先に地平線が広がっているので、「初日の出」なんてものはただ自宅に居ればそれとなく観ることが出来てしまいます。

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いろいろ右往左往したあげくに北海道行きが決まり、移動日まであまり日にちが無かったにもかかわらず、既に三つ子のための部屋が増築されていました。家の敷地内に余っていた、コンテナハウス状の建物を主屋にくっ付けてリフォームしてしまったのです。この行動力と、コンテナが一棟余っていたことと、余裕たっぷりの敷地に、北海道という土地が持つ規格外の「広さ」を感じるのです。しかし、ほんとにこの三つ子たちはいろんな人の背中を押している。うちの母には車を買わせ、奥さんの親には部屋を建てさせ。。これには本当に感謝してます、で片付けていいんでしょうか?そして自分も、自分の子がまた子を産んだらこの位の事はホイホイとやってしまうんだろうか・・・と、なんだか遠くを見てしまいます。

東京の自宅では、ベビーベッドやベビーカーなど、赤ちゃん用品はだいたいレンタルで揃えていました。

だいたいベビーベッドが月に5〜6000円くらいかな?買うより安いとはいえ、いろいろ揃え始めるとなかなかバカにならんな・・・と思っていましたが、ここもさすが北海道。奥さんの妹が、リサイクル屋さんで仕入れてきた寝かせて揺さぶるやつ(商品名は「ベビーシッター」だっけか)は何と2000円!東京でレンタルしていた物 のレンタル月額料金と同じくらいの値段です。あと、助産師さんのお家に余っていたものをただで譲ってもらったり、親戚からも頂いたり、などいろんなところからモノが集まって晴れて3人分の「揺さぶるやつ」が出揃いました。

形がバラバラにも程があるけど。。まぁ良し!

実家近くに住む甥・姪たちが頻繁に集まるこの家は、みんなが集まるとほとんど保育園のような雰囲気になっています。待機児童問題など、どこ吹く風。下は0歳〜上は5歳までで総勢7人、りっぱな保育所の1室です。奥さんのおばあちゃんも健在で、子どもの世話には事欠かない(とはいえ3人増えたら大変でしょうけど・・・)ので、子育てには最適な場所かも知れません。こないだまで甘えっぱなしだった甥っ子がすっかりお兄ちゃんになっていて三つ子の世話を焼いてくれたり、その妹が三つ子に焼きもちを焼いてこども返りしてみたり・・・三つ子はいわゆる3人兄弟ですが、果たして普通の兄弟のような関係(面倒を見たり、見られたり、ヤキモチ妬いたり、妬かれたり)はあるのだろうか?とすこし心配もあっただけにこの状況はとても、いい。

未熟な父親は幾分安心して、実家の皆さんに三つ子と奥さんを託して北海道を後にしました。これからしばらく単身赴任生活が始まります。


そして東京

自宅に戻り、まだ返却していないベビーベッドなどが残る部屋を見たときの喪失感といったら。。。これいわゆる「嫁と子供に逃げられた」ってやつでしょうか・・・・僕が何をしたというんでしょう。恐らく、なんかやっちゃってる。この短期間で、もはや奥さんはもちろん、三つ子が居る家というのが自分の中で当たり前になっていたのだと、ひしひしと感じました。この喪失感を克服するのはなかなか簡単じゃなさそうです。


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父親目線での三つ子育児日記 退院後の子育て開始から北海道移住まで

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