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(日記)2021.7.7 七夕と初診

今日は予約していた病院にかかる日だった。予約の時点で「七夕の絵が描きたいけれど当日は難しいだろうな」と思ったので、七夕の絵は前日の夜に描いて楽しんだ。実際描きあげるのに5時間くらいかかったので、昨日の私は良い判断をしたと思う。ちなみに最近noteをなかなか更新できていないのは、おめめのキラキラを描いたりするのに夢中になっているからだ。


新アイコン完成

(最近アイコンも変えました。我が子ながら本当にかわいい)



今日は関西に引っ越してはじめての病院だった。私にはパニック障害があり、必要な薬もあるので精神科ないしは心療内科に通わなくてはならない。

こういう類の病院の先生というのは、良し悪し以上に相性というものがあると思う。私も治療や飲む薬には自分の意思も伝えたいし、そこをちょうど良く汲み取ってもらえれば一番いい。ネットで口コミを色々みて、定期的に通えそうな場所で、考え方が柔軟そうな先生のいる病院を選んだ。


七夕には生憎の雨の中、まだ慣れない道をきょろきょろ歩きながら病院に行った。精神科の初診は色んなパターンがある。まずこれまでの人生を一通り聞かせて下さいと言われたりもするし、薬の服用のために採血があったこともあるし、脳の詳しいイラストで自律神経や副交感神経について説明を受けたこともあった。

今回は問診表にずいぶんボリュームがあるタイプだった。治療歴や家族構成や婚姻歴や月経周期や嗜好品、よくある項目をひたすら埋めた後にあったのは、精神的な状態についてのチェックシートだった。やたらクーラーがきいている待合室で、あらゆる問いに自分は1~5の段階でいうとどのくらいかひたすら丸をつけていった。自分に価値を感じていますか。気持ちが苦しいと感じますか。死にたいと思う時はありますか。


診察室に入る人たちを見送りつつ私も問診表を出して、しばらく経ってからやっと私の名前が呼ばれた。

先生には少し早口の関西弁で色んなことを聞かれたけれど、限られた時間の中で治療に必要な情報をなるべく集めようとしてくれているのはよくわかった。舌を出して裏表を見せたり、おなかの触診もされて、なるほどという感じで先生は私のお薬手帳を睨むように見ながらパソコンに色んなことを打ち込んでいた。

「抗うつ剤は今までの副作用から抵抗感があるんだよね。今までの薬も出すけど、漢方飲んでみる?」と聞かれた。身体の緊張をやわらげるものと、不安神経症に効能があるものの2種。東洋医学にも精通しているらしい先生なのは事前に知っていたので、素直に「飲んでみます」と答えた。


すぐ隣に「漢方あります」と看板に書かれた処方箋薬局があった。約1カ月分の漢方は想像以上のボリューム感だった。なるべく空腹時に一日4回漢方を飲む生活になるらしい。最初は慣れないかもしれないけどとりあえず飲んでみて、と渡されて鞄が一気にずっしりとした。


外に出ると小雨になっていたので、開きかけた傘を閉じた。病院に入ってからいつの間にか2時間くらい経っていた。お腹がすいたなあ、と思いながらのんびり雨の街を眺めながら帰路についた。



帰ったら予約炊飯していたとうもろこしごはんが炊けていた。私は夏に食べるとうもろこしごはんが大好きで毎年必ず炊いている。そぎ落とした実だけでなく、旨味を出すために芯ごと炊くのがこつだ。

はやくお釜をあけたいという衝動を抑えて、さっそく昼食前に服用する漢方を飲んでみた。拍子抜けするくらいまったく悪い味ではなくてよかった。そういえば以前、漢方は自分の体に合っているほど美味しく感じると聞いたことがある。


とうもろこしごはんは美味しそうに炊けていた。芯を取り出して、バターと醤油ひとたらしを入れて混ぜて、いいにおいに唾を飲み込みながらお茶碗に山盛りにした。わしわしと食べて幸せを感じながら、「食欲はありますか」という項目に「わりといつも」に丸したのをふと思い出した。

雨音の中でも、とうもろこしごはんは夏の味がする。来月にまた同じ病院に予約をとっている。その時に「漢方けっこうよかったです」と言えたらいいなあ。



だちこ

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