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上半期に読んで良かったマンガTOP5

2023年上半期に読んだマンガの中で、特に気に入った作品の個人的ランキングをまとめてみました。それぞれ試し読みのできるリンクも貼っていますので、気になった作品があれば是非チェックしてみてください。

5位:あかね噺

落語に魅せられた主人公、朱音が落語家の「真打」を目指す物語。

個人的にお笑いや芸能って漫画にするのが難しいジャンルだと思っているのですが、あかね噺は「何がどう凄いのか」の表現が多彩でわかりやすい。落語を全然知らない人も楽しめます。

落語って同じ話を昔からずっとしてるんでしょ?と思う人もいるかもしれませんが、落語ってものすごい時間かけて練られてきたエピソードトークみたいなもので、それを喋りのプロがやっているので笑えるのはもちろん本当に惚れ惚れします。「この話はこの人が喋るから面白い」の究極系、そんな世界を味わえる漫画です。


4位:ハイパーインフレーション

ガブール人であるルーク達はある日奴隷狩りに村を襲われてしまう。彼は大切な人を守るため「カネで戦う」ことを決意する。

色んな意味で衝撃を受けました。癖が強くて内容も濃い…!
ジャンル的にはカイジのような駆け引きが楽しめるマンガです。

主人公ルークは「偽札を作る」という能力を持っているのですが、一見汎用性のなさそうなこの能力だけで最初から最後まで全部やり切るところが本当にすごい。駆け引き、交渉、戦闘までも「偽札」というカードのみで切り抜けていくストーリーは読みごたえ抜群です。

ただ、人には勧めにくいというか…
ちょくちょく様子がおかしいというか……

なぜ主人公はこんな服を?とか、作者はなぜこんな描写を?など序盤は疑問が尽きないかもしれません。安心してください、ジャンプ+のコメント欄もみんな困惑しているので。
内容としてはまぎれもなく名作ですし、全話ジャンプ+の無料コインでも読めるので、見たことあるけど読んでないという方もぜひ。


3位:カモのネギには毒がある

独自の経済理論で世界的に評価される天才経済学者・加茂洋平。
経済弱者が搾取され、騙される社会で、自らの経済理論を実践し、ペテン強者たちに毒を喰らわせる――!!

「経済学?のマンガか……あまり縁のなさそうなジャンルだな……」
と敬遠してしまう人に単行本を貸しまくりたい。
「LIAR GAME」や「ONE OUTS」のような甲斐谷忍先生のエッセンスが盛り盛りで、気持ち良いカタルシスを味わえるマンガなんです…!!

主人公が経済学者とは堅気な設定だな…と思ったのですが、甲斐谷先生が「法」というルールを舞台に描くヒーローがこんなに魅力的とは思いませんでした。「勝ち方」がめちゃくちゃ良いんですよ…。
相手の作戦を利用したり、差し出す選択が一見ベストなようで罠だったり。ここからどうやってひっくり返すんだ…!?のわんこそばが巻を重ねるごとにどんどん美味しくなります。

そして単なる懲悪ものにとどまらないのが本当に良いです。「被害者がどう救われるか」がメインまである。ウジシマくんとは別のベクトルで(お金に誠実であろう)という気持ちになれます。

【試し読み】カモのネギには毒がある 1 加茂教授の人間経済学講義/甲斐谷 忍/夏原 武 | 集英社コミック公式 S-MANGA


2位:運命の巻戻士

悲運の死を遂げた人々を救う組織、時空警察特殊機動隊、通称「巻戻士」。
右眼に埋め込まれたタイムマシン「リトライアイ」を駆使し、事件を解決するまで何十回、何百回、何千回と時を巻き戻す。

PVでも使われている柊マグネタイトさんとのコラボ曲『リトライ』から知って、軽い気持ちで読んでみたらめちゃくちゃ良かった。懐かしさのある絵柄でコロコロらしからぬハードさ、大好きです。

まず巻戻士の任務がかなり過酷。何百回、何千回と要救助者の死を目の当たりにしながら正解のルートを探し出すという、いつ精神が壊れてもおかしくなさそうな“重み”がグッときます
また、被害者は悲運な死を遂げているので、もちろんその現場は危険なわけです。武装した人間、時限爆弾、遭難など……様々な困難が立ちはだかりますが、巻戻士本人が死亡するとリトライできません。ループものにおける緊張感は最高のスパイスですね。

未来を変えるルートは100万分の1とも言われる

主人公のクロノは14歳という若さで巻戻士の特級階級を目指していて、その理由も「自分の目の前で死んだ妹を助けに行きたい」という激重案件でオタクはニッコリ。この過去編のエピソードも本当に良い。

こんな厳しい条件が揃いながらも、主人公のクロノが圧倒的な光属性でしんどさを乗り越えてくれるのも最高なポイントです。
クロノは被害者を助けるまで絶対に諦めないし、誰かに事件の辛い記憶が残るようなルートは(たとえ命が助かっても)絶対に選ばない。クロノなら絶対にハッピーエンドを見つけ出してくれる!という信頼感は流石コロコロコミックです。マジで安心感が違う。


1位:この世界は不完全すぎる

迷いなく1位にしました。
ここでは何も語りたくない。
なんの情報もない状態でとにかく1話だけでも読んで欲しい。


来年春にアニメ放送予定!!めちゃくちゃ楽しみにしてます。

この世界は不完全すぎる - 左藤真通 / No.1 下働きのニコラ | コミックDAYS (comic-days.com)





以上が個人的なランキングでした!
今年は面白いマンガにたくさん出会えて嬉しい限りです。
下半期も色々読むぞ!


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