ジャニーズとは無縁だと思って26年間生きてきたのにSexy Zoneにハマった話

ことの始まりはちょうど去年の秋頃だった。
友人がV6が好きということでV6の動画を見るようになり、V6にハマっていった。
そしてSexy Zoneの沼に突き落とされたのは2019年のカウントダウンコンサートだった。

2019年の年末、わたしのお目当ては当時まだV6一択だった。
イノッチがMCをしていたので余すところなく観なければ!と全部食らいつくように観ていた。
するとそこで今までの印象をガラッと変えてくれたグループが一つだけあった。
それがSexy Zoneだ。
そこで歌っていたのは当時最新シングルだった『麒麟の子』だった。
わたしが知っていたSexy Zoneの曲はデビュー曲くらいで、
印象としては「幼い中で多分無理矢理薔薇を持たされてセクシーと言わされている子たち」だった(超絶失礼……)。
高校を卒業して一人暮らしを始めてテレビをあまり観なくなったこともあり、テレビ番組で彼らを知ることもほとんどなかったため、
ビジュアルがかなり変わっていたのもとても驚いた。
マリウス君や風磨君は「誰?!」と言いたくなるほどわたしの中の印象とは全く違っていた。
こんなグループだったっけ…とぼんやり気を惹かれつつ、またもや衝撃が走った。
それがカウコン名物のジャニーズグループチェンジメドレーである。
Sexy Zoneが歌ったのは『真夜中のシャドーボーイ』だった。
これはわたしが中学の時に流行り、たくさん流れていたので知っていた。
JUMPとは圧倒的な人数差だなあとぱっと見で思い、パフォーマンスを見てから考えを改めさせられた。
え……なんかわからないけどめちゃくちゃ良い………雰囲気に合ってる……かっこいい……。
わたしが知っていた「セクシーと言わされている子たち」がいつしか本当にセクシーになっていた。
表情、目つき、仕草…嫌味のないセクシーさとかっこよさがあって、
まじか…これが彼らの実力だったのか……と思い知らされた。
目当てではなかったグループにここまで惹かれてしまうとは、自分でも驚きで、これはもう出会いだと思った。

どうして今まで知らなかったんだろう…と悔いてからは、とりあえず今までのブランクを埋めなければと、楽曲を漁ったりFCに入ったりした。
そして2月に新アルバムが出るということでそれをすぐさま予約した。
最新アルバムが届くまではまた楽曲や動画を漁った。

アルバムが届き、早速聴いたときにはまたもや衝撃を受けずにいられなかった。
ジャニーズという概念を完全に覆してきているような、枠に囚われていないような、常に何かを追い求めているような、そんな姿勢に感動した。
彼らはジャニーズの枠に収まらず自分たちで可能性を広げているのだと曲を聴きながら思った。
そして一曲一曲の仕上がりがあまりにも綺麗だった。

子供の頃にジャニーズにハマらなかったのは、彼らが大人に見えて、あまりにも特別に見えて、彼らの努力が全く見えていなかったからだろうなと今になって思う。
でも実際のところ、ジャニーズ事務所に入ったからといってデビューできるわけでもないし、デビューできたからといって仕事がもらえるわけでもないし、売れるわけでもないのだ。
そんな当然のことを大人になってから意識するようになった。
数多いる人たちの中で自分をアピールしていくこと、売り出していくことが簡単ではないことを、今とても感じる。
そして、社会に入ると自分の周囲を巻き込んで何かを変えることもそう簡単にはできないと知り、いつしか枠におさまっていることに気づく。
自分を売り出していくには、自分に魅力があるのはもちろんのこと、自分の周囲を巻き込み、時にはしがらみになるような環境を変えなければいけないこともある。
だからこそ、自分と同い年くらいの人たちが、自分の魅力を伝え続けて、ジャニーズという殻を破って、自分たちの可能性を広げ、これが自分たちだと堂々と伝え続けるその姿勢があまりにも眩しくて尊いと感じるのだ。
生半可な努力では絶対成し遂げられないことを彼らは成し遂げていて、そして今本当に『時代をつくっている』ように見える。
彼らは顔面偏差値の高さからただでさえ注目を浴びやすいと思うが、わたしが思う彼らの魅力はそこではなく、彼らの姿勢だなと思う。

まだまだ沼にハマって間もない初心者のセクラバだけれど、今後も彼らの動きは追ってセクラバとして恥じない行動をしていきたいし、セクラバとしても、彼らと同世代の一人間としても彼らを応援していきたい。
そして、彼らが今後どう時代をつくっていくのか、とても楽しみだ。