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『ダブドリ Vol.14』インタビュー07 田中直樹(お笑い芸人)& 松島良豪(国士舘大学アシスタントコーチ)

2022年5月27日刊行の『ダブドリ Vol.14』(株式会社ダブドリ)より、BS11「マイナビ Be a booster!」のお二人のインタビューの冒頭部分を無料公開します。インタビュアーは宮本將廣。なお、所属・肩書等はインタビュー当時のものです。

BS11で放映されている人気番組「マイナビ Be a booster!」の現場に潜入し、MCである田中直樹さんとコメンテーターの松島良豪さんにバスケの魅力や番組の魅力を伺った。(取材日:1月20日)

「バスケットって面白いな」と思ったんです。(田中)

宮本 今シーズンから田中さんがMCを担当されておりますが、バスケットボールとの出会いはNBAのケビン・ガーネットと伺いました。
田中 そうです! 僕はバスケットをプレーした経験はないのですが、NBAを好きになって20年くらい経ちました。当時、NHKでミネソタ・ティンバーウルブズの試合を放映していたんです。夜中の1時くらいだったと思いますが、ぼーっと見ながら「バスケットって面白いな」と思いました。当時はたまたまケビン・ガーネットがいたウルブズの試合を見ることが多くて、「この細くてすらっとしたアグレッシブな選手は誰だ?」とガーネットを追いかけるようになり、NBAが好きになったのが、バスケットボールとの出会いですね。
松島 初めて聞きました。
田中 番組でそういうお話はなかなかしないよね。
松島 しないですよね。すごく貴重なお話ですね。
宮本 あの頃は99年にジャパンゲームズでウルブズと(サクラメント・)キングスが試合をして、ガーネットやウルブズが日本で一気に注目されました。
田中 はいはい。僕はその少し後に見始めたので、日本でその試合が行われたこともあとから知りました。
松島 僕は今初めて知りました(笑)。
宮本 えええ(笑)!
松島 僕はジャパンゲームズとかは詳しくないんです。沖縄だとNBAは海外の衛星チャンネルが入っていて、結構日常的にやっているんです。
田中 特別な感じではなかったんだ?
松島 そうですね。特別な感じではなかったので、今初めて99年にそういうのがあったと知りました(笑)。

番組としてのバランスがすごくいいんじゃないかなと思っています。(松島)

宮本 この番組MCが決まった時はどんなお気持ちでしたか?
田中 B.LEAGUEももちろん見ていましたが、比重で言うと僕はやはりNBAをよく見ていました。B.LEAGUEをどこまで見れていたかと言われると、チャンピオンシップや主要なゲーム、あとはオールスターなどでした。だから自分でいいのかという思いもありましたし、逆にこれをきっかけにもっともっとB.LEAGUEの試合を見て、少しでも盛り上げることができたらいいなと思って、お話を受けさせていただきました。でも、それゆえ増えた悩みもあって、見たいゲームが多くて……。みなさんどうやって試合をチェックされていますか? 「マイナビ Be a booster!」を始めてからの課題ですね(笑)。
一同 ハハハハ。
宮本 僕も一緒です。今日聞いてみたかったのですが、松島さんは解説もされていて、選手時代はスカウティングで映像を見たりもしていたと思います。どんなところに注目して試合を見られていますか?
田中 そう! それは僕も教えて欲しかったんですよ(笑)!
松島 今はピックアップされそうな試合を自分で先に抑えておいて、選手の活躍をボックススコアから逆算して、日本人選手だとこの局からはきっとこの選手について聞かれるだろうなと考えたりしていますね(笑)。この局だと外国籍はこの選手について聞かれるだろうとか、代表戦が近くなれば、代表に絡む選手について聞かれるだろうとか、局ごとの傾向も含めて色々逆算をして見ています。
田中 へえ、面白いですね。
松島 だから僕はぶん回して見ています。今、バスケットライブだとマルチアングルといって4つ同時再生ができるんです。点数差や戦術とかタイミングも考えつつ、気になった部分をもう一度再生してを繰り返しています。
田中 あー、なるほど。
松島 「マイナビ Be a booster!」は、割と若手の発掘に注目されていますよね。試合単位だと接戦の試合をピックアップすることが多いと思います。言い方が合っているかわからないですけど、どちらかというと目立つ選手の活躍を取り上げつつ、「Bチューブ」というコーナーであまりスポットの当たらない選手を紹介しています。色んなストーリーを持つ選手にスポットを当てているので、強弱の付け方が上手だなと思います。
田中 すごくわかります。あとは松島さんはやっぱりすごいんです。シチュエーション毎に選手がどういう気持ちなのか、どういうやりとりが行われているのかなどを合間に質問させてもらって、教えてもらっています。
松島 田中さんもすごく詳しいです。細かいこともそうですが、先日信州の岡田侑大選手のスタッツなどの下調べがすごかったです。選手目線だと逆に数字よりもコートの中でのことを見てしまう。おこがましいですが、僕が選手を経験した中での視点と田中さんがスタッツなどから見ている視点が合わさって、番組としてのバランスがすごくいいんじゃないかなと思っています。
田中 めちゃめちゃ嬉しいです。そのバランスの中で僕はどんな役割ができるかと考えた時に、バスケの経験もないので、わかりやすさ、豪快さ、派手さ。かたやそれを支えるスタッフなどの魅力を伝える存在になれたらいいなと思っています。番組も取り扱うチーム、選手、テーマがすごくバランスがとれていると思います。
宮本 なるほど。田中さんはつい目が行ってしまう選手などはいますか?
田中 難しい質問ですね(笑)。好きな選手も色々で、見方も違うじゃないですか。ただ僕らのトップには日本代表があるので、日本代表に向けてどんなプレーをしていくのか、日本人選手のプレーにまずは注目して見ています。やはり日本人選手が頑張っていると、胸が熱くなります。あとは僕はガーネットが好きなので、雛鳥からしたら親鳥みたいなものなので、アグレッシブで気持ちが伝わるようなプレーとか好きですね。ディフェンスがしつこいなとか……。
宮本 それこそ松島さんがそんな選手でした。僕は何度涙を流したことか……。
松島 いやいやいや(笑)。大したことないですよ。
田中 めちゃくちゃ足動いている姿とかグッときちゃいますね。それこそこうやって松島さんと話しているのが不思議なんです。番組の中では、偉そうにしゃべって、普通に僕がいじっている時がありますけど、「大丈夫かな?」と思うこともあります(笑)。
松島 全然大丈夫ですよ(笑)。僕はもっといじられてたんで、もっといじってもらって大丈夫です(笑)!
田中 いじっていい感じだ(笑)。勝手にそんな印象は持っているけど(笑)。

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