中﨑絵梨奈 ダブドリガール就任インタビュー後編「もっと学んで、戦術面でもバスケを理解できるようになりたい」

バスケットボールが好きになる時、必ずどこかにそのきっかけが存在する。それは彼女にとっても例外ではない。そして、その想いは巡り巡って次は誰かのきっかけになっていく。後編は中﨑絵梨奈のバスケとの出会い、そしてどこよりも早いB1リーグの展望を聞いた。

宮本　中﨑さんがバスケと出会ったのはいつですか？
中﨑　小学校の時の昼休みです。仲良い子がミニバスをやっていて、昼休みにみんなでバスケをするのがすごく楽しかったんです。中学で部活を選ぶ時はバスケ一択で、高校では部活には入らなかったんですけど、たまにプレーはしていました。
宮本　中学の時はどんな感じでバスケをやっていたんですか？
中﨑　勝つために一生懸命頑張っていたのですが、公式戦で1度も勝てなかったんです （笑）。
一同　ハハハハハ。
宮本　ご出身が福岡ですよね？福岡はバスケが盛んで、強いチームが多い印象です。
中﨑　そうですね。引退試合で当時の福岡で1番強いところと当たってしまって、組み合わせが決まった瞬間に私達泣いたんですよ（笑）。「終わった！うちらの青春」って！（笑）。切り替えてやるしかないと試合に向かいましたが、大敗でしたね。1クォーターで帰りたかったです（笑）。
宮本　ハハハ。
中﨑　苦い思い出ですね（笑）。でもバスケは大好きでした。その後上京してこの業界に入るんですが、当初グループの中で私の立ち位置がなかったんです。そこで私に何ができるだろうと思った時に、バスケを武器にしたいなと思いつきました。それで当時のマネージャーさんと一回観に行ってみようとなり、そこからバスケを観ることにハマりましたね。
宮本　どの試合を観に行ったんですか？
中﨑　サンロッカーズ渋谷と千葉ジェッツですね。
宮本　初めて現地観戦をした時の感想は？
中﨑　私もバスケしたい！！！！
一同　（爆笑）。
中﨑　「早くボール触りたい！体育館いつ借りる？」みたいなテンションになりましたね（笑）！

実は、最初は推しチームがありました（笑）。

宮本　当時このチームが好きとかってあったんですか？
中﨑　特にこことかはなくて、サンロッカーズ渋谷はアリーナが会社から近いのと、当時のマネージャーさんがロバート・サクレ選手をすごく好きだったのでよく行っていました。でも、言ったことないんですけど、実は最初は推しチームがありました（笑）。
宮本　言っちゃいましょう（笑）！
中﨑　あの……アルバルク東京のファンクラブ入っていました（笑）。
宮本　いいじゃないですか（笑）！
中﨑　ど素人目線ですけど、アルバルク東京がすごくいいバスケをしているなと感じてファンクラブに入りました（笑）。
宮本　アルバルカーズの皆さん、まだきっと中﨑さんのことを待っていますよ（笑）？
一同　ハハハハハ。
中﨑　今はどこがとかはないんですけどね。
宮本　わかります。色んな所に行くと色んな魅力がありますよね。
中﨑　そうなんです！私、選手ではレバンガ北海道にいた関野剛平選手を1番最初に好きになったんですよ！
宮本　ここでまさかの関野剛平（笑）！！
中﨑　千葉と渋谷の試合を観に行った後に、渋谷対レバンガの試合を観に行ったんです。そこで関野選手を知って、後日、関野選手の他の試合動画を観ていたら、関野選手がスリーポイントをバンバン決めていた試合があって「うわ、いい！」ってなりました。レバンガの選手の携帯クリーナーみたいのが売っていたんですけど、関野選手を買ったのを覚えています（笑）！

もっと学んで、戦術的なところからもバスケを観ていきたいなと思っています。

宮本　各チームのロスターも大体決まりました。ダブドリガール中﨑絵梨奈の今シーズンの B1の展望を聞かせてください。
中﨑　うわー、1番難しいやつ（笑）！
宮本　どこよりも早い今シーズンの展望を（笑）！
中﨑　いやあ……難しいですね。でもやっぱり1番気になるのは……いやでも普通になっちゃうなあ。
宮本　普通じゃダメなんですか？（笑）
大柴　なにせ「ダブドリガール」なんで普通はイヤ（笑）。
中﨑　普通にいうと、広島ドラゴンフライズと島根スサノオマジックですね。
宮本　あー、大型補強？
中﨑　そうですね。島根には日本代表クラスの選手が今までそう多くはなかったですし、広島もあんな補強は見たことないですよね。千葉ジェッツやアルバルク東京みたいな強豪チームも割と主要メンバーが入れ替わったりしているので、各チームがどんな戦い方をしていくのか気になります。
宮本　確かに。
中﨑　このオフシーズンに各チームがどれだけチームを作り上げてくるかは注目ですよね。
宮本　うんうん。どんなスタイルのチームが好きなんですか？
中﨑　私はディフェンスを頑張るチームが好きです。最近、渋谷を観ていると楽しいなって思います。バスケのIQとかも大事だけど、ボールに食らい付いている感じや泥くさい部分は大切だと思います。川崎の藤井祐眞選手みたいにガッていくタイプのディフェンスをする選手が好きで観ていて楽しいですね。
宮本　バスケと色んな関わり方をしてきたと思います。今は何が一番楽しいですか？
中﨑　今は戦術を教わる機会がすごく増えて、ダブドリに入ってからコーチ会とかにも参加させてもらうようになりました。これまでは単純な点数の取り合いが楽しかったんですけど、今は「このディフェンスがこう動いたから、この選手はこういう選択をしたんだ」とか「選手がどういう判断をして、その動きをしたんだろう」とか「どういうルールがあってこういうディフェンスをしているんだろう」とかを勉強したり、オフェンスの種類とかを学ぶことができて、バスケがより楽しくなりました。もっと学んで、戦術的なところからもバスケを観ていきたいなと思っています。
宮本　いや、そんな観点の女性なかなかいないですよ（笑）。では最後に最近覚えたイチ押しのバスケ用語があったら教えてください（笑）。
大柴　無茶振り（笑）。
中﨑　はい、いきます！45cut(フォーティーファイブカット)！！！
宮本　渋いよ（笑）！