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『ダブドリ Vol.16』インタビュー05 松山駿 & 駒沢颯(越谷アルファーズ)

2023年2月22日刊行の『ダブドリ Vol.16』(株式会社ダブドリ)より、松山駿選手・駒沢颯選手のインタビュー冒頭を無料公開します。

 悲願のB1昇格に燃える越谷アルファーズ。その鍵を握る若手がいる。松山駿と駒沢颯。偶然にも大学在学時はプロバスケットボール選手以外の道を考えていたという2人が、今、B1に向けたシーズンで躍動している。発展を遂げるクラブの中で、ベテランたちから何を学び、何を考えているのか。等身大の2人に迫る。(取材日:12月13日)

Interview by 宮本將廣/ photo by 三浦雄司

最初はみんな戸惑いがあったと思います。(松山)

宮本 自己紹介からお願いします。
松山 松山駿です。バスケは小1から始めました。でも、小学校に入る前からミニバスに参加させてもらっていたので、もっとやっているのかな。
宮本 ご家族もバスケをやられてるんですよね?
松山 両親がバスケの国体選手で、兄も祖父もやっていました。
宮本 福井では結構有名なバスケ一家?
松山 かもしれないです。高校は北陸高校で富山大学に行きました。特別指定で富山グラウジーズに入って1年半ぐらいプレーして、レンタルでファイティングイーグルス名古屋。昨シーズンに越谷に来ました。
宮本 ありがとうございます。じゃあ、駒沢選手お願いします。
駒沢 駒沢颯です。バスケは小4からやってます。小4って何歳ですかね?
宮本 10歳?
駒沢 だから、14年目のバスケ人生に入りました(笑)!
一同 ハハハハハ。
駒沢 高校は青森の八戸学院光星で、大学は日本大学。特別指定で青森ワッツに入って、今シーズンから越谷アルファーズに来ました。
宮本 まずは、今の越谷を2人がどんな風に見ているのかを伺いたいと思います。松山選手はどうですか?
松山 開幕するまでは、「俺ら、本当に強いのか?」って。よく竜三さん(安齋竜三/越谷アルファーズアドバイザー)が「強いわけじゃなくて、やるべきことをやってるから勝てている」って言うんですけど、本当にその通りだなって。
宮本 シーズン前の話がありましたけど、駒沢選手は佐賀とのプレシーズンの時に、僕に言ったこと覚えてます?
駒沢 「やべぇっす」って(笑)。
松山 あの時はやばかったな(笑)。
宮本 駒沢選手は今シーズンから入ってきて、シーズン前はどんな印象だったんですか?
駒沢 昨シーズンは自由にやっていたのがガラッと変わって、プレシーズンの時は全くチームにアジャストできなくて、悩んでました。
宮本 松山選手は越谷2年目ですけど、昨シーズンと今シーズンの違いはどう感じていますか?
松山 正直、プレースタイルが真逆になったというか、昨シーズンはオフェンス中心で、点数を取って勝とうという感じでした。今シーズンはディフェンスの意識が強くなって、オフェンスもシステムがすごく細かくなりました。最初はみんな戸惑いがあったと思います。
宮本 今日の練習を見ていても、すごく細かいなと思いました。
松山 昨シーズンはやっぱりインサイドが強調されていて、CB(クレイグ・ブラッキンズ)とアイク(アイザック・バッツ)にパスを入れてから展開を作って、他の選手は積極的にシュートを打っていけって感じでした。今シーズンはサーチオブベストショットっていう、「グッドショットではなくて、ベストショットを狙おう」というバスケットになっています。個人で打開するよりも、チームで点数を取るやり方に変わったのが一番大きな違いだと思います。
宮本 ちなみに松山選手は昨シーズン、FE名古屋から移籍してきました。移籍してきた理由はなんだったんですか?
松山 B1にいきたいという気持ちが強かったことです。当時のFE名古屋はB1ライセンスが取れるかどうかがわからなくて、越谷には「絶対に取るから一緒にB1に行こう」と声を掛けてもらいました。熱意も伝わってきて、そこにアイクや長谷川智也さんから何回も連絡をもらったんです。
宮本 クラブだけじゃなくて、チームメイトからも必要だと。
松山 嬉しかったですね。Jさん(桜木JRスーパーバイジングコーチ)も一番最初に自分が必要だと言ってくれたみたいで。B1を目指せるチームと熱意。これが移籍してきた一番の理由です。
宮本 失礼な話になりますけど、そんなFE名古屋が先にB1にいっちゃいましたけど、どんな気持ちでしたか? プレーオフで勝ってれば、越谷がB1に行けた可能性もありました。
松山 あの試合っていうよりは、昨シーズンのFE名古屋はシーズンを通して強かったので、悔しいですけど、ライセンスが交付されれば上がるんじゃないかなと思っていました。だから負けたからどうこうという感情は特になかったですね。
宮本 駒沢選手はどうして青森ワッツから移籍を?
駒沢 環境ですね。他にもオファーをもらっていたんですけど、青森はB2の下位のチームで、全然勝つことも出来なかった。まずはB2の強いところで結果を残して、ステップアップしたいと考えました。あと松山さんから連絡をもらって一緒にやりたいなと。アイクも試合が終わったあとに声をかけてくれました。
宮本 アイクってめっちゃDMとかで誘ってきませんか? 他の選手からもアイクから「越谷で一緒にやらないか?」ってDMが来たって聞いたことがあります。
松山 僕も来ました(笑)。
一同 ハハハハハ。
松山 アイクは富山で一緒にやってたから、もともと知り合いではあったんですけどね。

一番最初に話かけてくれたのはニノさん。(駒沢)

宮本 学年でいうと松山選手が2個先輩。後輩の駒沢選手から松山選手はどんな先輩ですか?
松山 いや、先輩と思ったことないと思いますよ(笑)。
一同 ハハハハハ。
松山 普通にお前とか言うし(笑)。
駒沢 お前なんて一回も言ったことないですよ(笑)。優しくて、カッコよくてイケメンな、今モテモテの……(笑)。
松山 こいつ、最初来た時に1人でずっとポツンとしてたんすよ。
駒沢 だって、みんなで「久々ー!」ってやっているのに、俺1人だけ端の方にポツンといて。そんなところに混ざれないじゃないですか。だからずっと黙ってました(笑)。しかも、俺は来る前から嫌われてたらしいっす(笑)。
一同 ハハハハハ。
宮本 なんで(笑)?
松山 「あぁ、だりぃ」って感じで試合しているじゃないですか。
駒沢 全然そんなつもりはないですよ(笑)。そのイメージでやばいやつなんじゃないかって言われていたらしいです。今もかもしれないけど(笑)。
宮本 実際はどうなんですか?
松山 一番うるさいです(笑)。
一同 ハハハハハ。
駒沢 うるさくないよー、可愛い後輩だよー。みんなと話して変わったって言われました(笑)。
松山 後輩でいるのがうまいんですよ。上の人にもタメ語でしゃべれてますもん。
宮本 え、菊地(祥平)さんとかにもタメ語でしゃべるんですか?
駒沢 たまに(笑)。
一同 えー!!
駒沢 たまにジジィとか言っちゃうっす(笑)。
一同 すごっ(笑)。
宮本 落合(知也)さんは?
松山 全然言えてますよ(笑)。
駒沢 「オチ」って言ってます(笑)。
松山 すごいですよ(笑)。
宮本 最初は松山選手が駒沢選手に声をかけたんですか?
駒沢 一番最初に話かけてくれたのはニノさん(二ノ宮康平)。
松山 と、ブライアン(鎌田真)じゃない?
駒沢 ブライアン、めちゃくちゃ大好きです(笑)。
宮本 なんでそんなに仲良いんですか?プレシーズンの時も一緒にいましたよね?
駒沢 結構いつも一緒にいますね。
宮本 鎌田くんって常夏みたいな格好してますよね(笑)。
松山 あー、してますね(笑)。
駒沢 長崎の時も寒いのにタンクトップで歩いてましたよ(笑)。通り過ぎる人に、「え? タンクトップ?」ってめっちゃ言われて恥ずかしかったです。そういえば、今日、「俺も出して」ってずっと言ってましたよ。
宮本 今から入れます?
越谷広報 呼びましょうか?
松山 あいつ、喋らないもんな。
駒沢 喋らないね。シャイなんですよ。チーム内ではすごいけど、外ではまじシャイです。
宮本 今日、コンビニの袋を持ってチャリで練習場に帰ってきてたよ。雨とか全く気にしないんだなと思って。
松山・駒沢 確かに(笑)!

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