また、同年11月1日付の後奈良天皇綸旨(天皇の仰せを受けて大蔵所から出した文書)によって、大樹寺は勅願所(鎮護国家・玉体安穏などを祈願する神社。天皇の祈願所。)となり、現在山門に掲げられている寺号の勅額も下された。
さらに、2年後には多宝塔も建立されたが、その真柱銘文に「逆修(生きているうちに自分のための仏事をして冥福(めいふく)を祈ること。)のおんために万疋奉加(大金を治めること)、大檀那(布施をたくさん出す檀家)世良田次郎三郎清康、安城4代岡崎殿」とあり、世良田姓の使用と安城家4代としているところが注目される。