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国語力を身につける。


レイアウトに必要な力は何か。ビジュアルやコピーの美しい配置。効果的な空間をつくること。もちろんそれも重要なスキルですが、

それらを表現するために大切なことが「国語力」です。

国語力は、あらゆる学力の基礎であると言われており、その中心は文章を読む力と書く力ですが、実は思考力そのものなのです。

文部科学省は「これからの時代に求められる国語力」は、

①考える力・感じる力・想像する力・表す力から成る言語を中心とした情報を処理操作する領域 ②考える力や・表す力などを支え・その基盤となる国語の知識や教養 / 価値観 / 感性等の領域と、この2つがあるとしています。

その企業や商品を思考する。ユーザーを思考する。広告の企画を思考すること。そしてコピーの意味を思考する。


なぜ、キャッチコピーはその位置なのか。

なぜ、その大きさなのか。

そのコピーが求めている書体は何か。

ビジュアル・商品情報など、構成要素はなぜその配置なのか。


意味を十分に理解してレイアウトしないと、それはデザインにはなりません。


言葉と意味を理解してレイアウトする。


つまり、レイアウトになぜ国語力が必要かというと、デザインは消費者と企業を繋ぐためのコミュニケーションであり、言葉と意味を理解していないと、メッセージを正しく届けられないからです。

たとえば食事をするため、お店に入って料理を注文するとします。出てきたメニューの盛り付けが悪かったらどうでしょうか。箸をつけることさえイヤな感じがするかもしれません。それは料理人がお客さまとのコミュニケーションを考えていないからではないでしょうか。

レイアウトもそれと同じです。計算されたその配置に意味があるからこそ、デザインがお客さまに認められて広告として意味を成すのです。

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デザイナーは、デザインは何のためにあるのかをまず知る必要があります。それは、人の「思い」をカタチにすることであり、それ以外にはありません。そうすることで、はじめてデザインはデザインとして成立します。

そして思考の訓練。商品と企業を研究し尽くすこと。コピーライターやプランナーとのセッションによって、ロジカルに物事を考えることを学ぶことも大切です。それを日常的に経験することで、意味のあるレイアウトができるデザイナーに成長します。

デザイナーの育成についての情報を発信します。
                                     たき工房には115人のデザイナーが在籍しており、日々さまざまな仕事で自己研鑽をしています。また、キャリアと適性に応じた研修・育成制度が、個々の能力向上に活用されています。
デザインには、一気に上手くなるような一発必中の魔法はありません。繰り返し反復することにより、少しずつ、デザインクオリティが上がっていきます。
このコラムでは、たき工房のデザイナーたちがどんな方法でスキルアップをしているのかをご紹介しますのでご覧いただければと思います。


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