見出し画像

デザイナーは主に所属している組織や会社などでデザインを行っています。実務としてデザインを行うことは、収入を得ること、クライアントの意向を知ること、スケジュールを知ること、さまざまな関係者と関わることなど、プロのデザイナーとしてだけでなく、社会で生活するために必要な多くのことを学べます。

ですが、会社の仕事だけでは自分のデザイナーとしての成長には限度があります。自分が望むどんな案件でも経験できる会社は、そう多くはありません。そのため多くのデザイナーたちは個人活動で感性を磨き、新しいスキルを学ぶのです。


外部のデザインコミュニティーやクリエイターに学ぶ

自分のデザインを投稿できるサイトや、さまざまなクリエイターが参加しているコミュニティーが数多くあります。

BehanceやCREATORS BANK、JAYPEGなどは、さまざまなクリエーターが自身の作品を公開しているソーシャルネットサービスの中では有名ですが、公開されている作品から刺激を受けたり、ヒントを得たりするだけでなく、自分の作品を公開して評価やコメントをもらうこともできます。

投稿した自分のデザインにリアクションがくることは、気づきを得たり自信にもなりますし、もっと上手くなりたいというモチベーションアップにも繋がります。

また、所属している組織によっては経験が浅い場合、撮影ディレクションを自分では担当できない場合もあります。

そのため撮影経験を積む手段として、仕事以外で同年代のカメラマンとテストシュートをこなすことにより、カメラマンとのコミュニケーションや撮影の知識を得ることができます。同年代のクリエイターとの関係は同じスタートを切った者同士、お互い触発し合って成長する意味においても重要です。

畑の違う人たちとの関係は、自分が知らなかった世界を知ることに繋がります。知識が増えることにより、ものづくりの姿勢を見直すキッカケとなり、社会と関わる大切さや自分のクリエイティブに対しての複眼的な視点が身につきます。

たき工房にもデザイナー独自のプロダクト制作、映像制作集団への参加、社外のデザイナーとのユニットなど、さまざまな社外との協力活動によって個々のクリエイティビティを高めています。


さまざまなデザインアワードに応募する

カンヌやADC、各国のビエンナーレ、朝日広告賞や毎日広告デザイン賞といったよく知られている広告賞から、地方で行われているさまざまなデザインコンペまで、数多くのデザインアワードがあります。

作品を出展して、デザイン業界で大きな結果を出されてきたレベルの高い審査員の方々にジャッジしてもらうことは、会社の上司や同僚からの評価とは別の価値があります。そのような賞に参加することによって、普段のデザインでもコンペに出して恥ずかしくない仕上がりになっているかを常に意識して作るようになります。

もちろんコンペで賞を獲得して自信を得ることも大切ですが、何よりも自分のデザインのクオリティを担保するためにも有効です。そのような活動は本業でも個人制作でもどちらも良い影響を受け、よりよい相乗効果を受けることになります。


デザイナーの育成についての情報を発信します。
たき工房には115人のデザイナーが在籍しており、日々さまざまな仕事で自己研鑽をしています。また、キャリアと適性に応じた研修・育成制度が、個々の能力向上に活用されています。
デザインには、一気に上手くなるような一発必中の魔法はありません。繰り返し反復することにより、少しずつ、デザインクオリティが上がっていきます。
このコラムでは、たき工房のデザイナーたちがどんな方法でスキルアップをしているのかをご紹介しますのでご覧いただければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?