Day21 オーストラリアの4つの難関
書く習慣1ヶ月チャレンジDay21「これまでで一番のチャレンジ」。
やっぱり海外に行くというのは大きなチャレンジだ。今回はちょっと長くなりそうなので、軽ーく読み進めてほしい。
2018年の3月、一人でオーストラリアに行った。オーストラリアを選んだのは英語が通じるし、エアーズロックに登りたかったからだ。エアーズロックは2019年10月25日以降登ることが禁止されて、現在は登ることができない。僕はそれまでに一度登っておこうと、旅行会社に駆けこんだ。ちょうど英会話にも通っていたので、力試しの意味もあった。
そして恐ろしい4つの難関が待っていた。
第一の難関「乗り継ぎ」
エアーズロックはオーストラリアの内陸にあり、成田から直通の便はない。だから飛行機の乗り継ぎをしなければならない。そもそも飛行機の乗り継ぎなんて国内でもした事ないぞ。僕は案の定つまづく事になる。
乗り継ぎはシドニー空港からエアーズロックまでの便。カンタス航空とジェットスターのコードシェア便だった。とりあえずカンタス航空のチェックイン窓口に行けばいいのだと思っていたが、ジェットスターの窓口にいかなければいけなかったらしい。
グランドスタッフのお兄さんは僕の間違いに気がついて、「オレンジ色のバスに乗っていけ」とジェットスターの窓口までの行き方を教えてくれた。バス乗るとか聞いてねぇよと思いながら、教えてくれた通りバスに乗る。運転手さんにも一応行き先を確認する。これで間違っていたらシドニーで途方に暮れる事になるウワーンと思っていたが、無事にジェットスターの飛行機に乗ることができた。
第二の難関「ドミトリー」
エアーズロックは国立公園のすぐ近くにエアーズロックリゾートというホテルやスーパーなどが集まったところがあり、観光客はみんなそこに泊まる。僕は費用を安く抑えるためにドミトリータイプの宿を予約していた。4畳半ほどの小さい部屋に2段ベットが2つあるだけの4人部屋。そこでまさかの事態。
僕以外の3人が外人の女性なのだ。2人組のおばさまとバックパッカー風の女の子だった。聞いてねぇよと思いながらも挨拶くらいしておこうと下手くそな英語で自己紹介をした。2人組のカナダ人のおばさまのうち1人は日本で英語を教えていたことがあるらしく、おばさま方は滞在中時々話かけてくれた。バックパッカー風の女の子はあまり話す事はなかった。夜な夜な出かけて行ったりしていて適応能力たけーと思っていた。
第三の難関「エアーズロック登山」
今は全面的に登山禁止となっているが、禁止される前も気象条件が揃わなければ登山は許可されなかった。この条件は結構厳しく、年間で登れる日は3割ほどだったそうだ。どうしても登りたかった僕は2日間チャレンジする予定をもともと組んでいた。意気込んでいったものの気象条件が悪く1日目は登れなかった。ただ、この時参加したツアーで僕の気持ちは変わっていた。
もともとエアーズロックは原住民アボリジニの人たちにとって神聖なものだ。厳しい気象条件が課せられているのも、本音としては登ってほしくないからだ。もし富士山の山頂の鳥居で外国人が懸垂していたら嫌に決まっている。ツアーではエアーズロックに直に触るところまで行くことができる。僕はそれだけで十分に感じた。
だから翌日は「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地にもなったキングスキャニオンのツアーに変更。結構な岩山の道を歩くのだが、これがとても楽しかった。こんな楽しいとは聞いてねぇよ。当初の目的は果たせなかったけど十分に満喫した。
第四の難関「非常口担当」
帰りはメルボルン経由で成田に帰ることになっていた。乗り継ぎの間が9時間あったので、少し英語に慣れた僕はバスに乗ってメルボルンの街中へ繰り出し、散歩する余裕を見せていた。
空港に戻ってチェックインすると、グランドスタッフのお姉さんが「非常口の席に変更してくれないか」と言う(英語はほとんど聞き取れなかったのに、なぜか意味は分かった)。どこでもよかったので僕は快諾した。非常口の担当になったのは初めてだった。
飛行機に乗るとCAさんが目の前に座り「私、田中と申します。」と話しかけてくる。CAさんから話しかけられるとか聞いてねぇよと思った僕はキョトンとしていた。見かねたCAさんが「日本語大丈夫ですか?」と声をかけてくれる。日本語しか大丈夫じゃないです。非常時の手順などが書かれた紙を読んでおくように言われたが、非常事態になることもなく無事に帰国。
オーストラリアはとてもいい所だ。でも行きたいという人は、厳しい難関が待ち受けているので気をつけて。
普通に旅行記になってしまったけど最後まで読んでくれてありがとう。おやすみなさい。
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