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私はただ、あなたとお話ししたいだけ。(その1)

息子、2歳8ヶ月。
二語文はおろか、単語もぽつぽつ話す程度。
毎日毎日そのことが気がかりで、何度も心が折れそうになっている。
いわゆる、「言葉が遅い子」。

この記事では、現在進行形で悩んでいる私が、経験してきたこと・考えていることをつらつらとお話しします。

その1は、市の発達検査をテーマに取り上げます。
よろしければ、お付き合いください。

1.冷静になれない母親

私が住む市では、発達に気になるところがある子供を対象とした、検診を行っています。

この検診は、3歳半で実施される定期検診を控えた子供を対象としていて、いわゆる発達障害かどうかを検査するものではなく、あくまでその子供の「得意・不得意」なことを見つける位置づけとのこと

市が大々的に告知しているものではない(今見たら、ホームページにも詳しく記載がない)ため、こちらから市に問い合わせて初めて、その存在を知りました。

ただ、子供の発達で悩んでいる親が、冷静に調べものするって、結構難しいんですよね。ネットで余計な情報を見たりして、自分で沼にハマっていったり。
だから、市に問い合わせるという手段が、意外に思いつかなかった(笑)

なので、こういう時にサクッと相談できるお友達とか保育士さんとの繋がりがあると、本当に心が楽になるんだろうなと思います。

また、この検診、かなり人気(?)なようで、午前の時間帯だと、4か月先まで埋まっているとのことでした。
私はそんなに待っていられないので、一番早く受けられるタイミングを予約しました。

2.クレヨンの脅し

息子が検診を受けたのはちょうど2歳半の時。
まず、私が住む地区の担当保健師さんに、簡単に状況を説明しました。

・子どもの言葉の状況 / 言葉以外に気になること
・生活リズム / 家庭の状況       など

子どもにはお絵かき用のクレヨンが渡され、『もしや、これも検査…!?』とドキドキしていたら、ただの暇つぶし用でした(笑)
保健士さんとのお話は、定型の質問に答える形で、20分程度で終了しました。

3.ドキドキの本番

いわゆる、本番です。
真ん中に長テーブルが一つ置いてある、5畳ほどの狭い部屋に案内されました。
そこに、公認心理士さん(以下、先生)と対面で、息子と並んで座りました。

先生の手元には、「新版K式発達検査」と書かれた紙が一枚。
この文字を見て、ドキッとしました。
『息子の発達は、思ったより問題があるのかもしれない。』
無知が故に、そんな風に捉えてしまったのです。

後で調べて分かったことですが、
・発達の度合いを測るもの
・1回の検査で結果を判断するものではない
ため、新版K式発達検査を使用するのは、当たり前か。と腑に落ちました。

さて、検査内容は
・複数の絵から、先生が言ったものを選ぶ
・小さな積み木を積み上げる
・〇△✖の形の板を、同じ形のくぼみにはめる
・人の表情(絵)から、先生が言ったものを選ぶ
などでした。

私は、息子はある程度できるだろうと思っていました。
でも、小さな積み木を最後まで積み上げられなかったり、怒ると笑うの表情を間違えたり、”はさみ”が何か覚えていなかったり。
素人として、検査に対しつっこみどころがなかったとは言いませんが、簡単に言えばショックでした。

先生から検査結果が伝えられました。
・まだ言葉の”理解”が進んでいないところがある
・発語に関し、”音”の数が増えていない
家で今後心がけることとして、
・しっかり運動させる(午前中2時間ぐらい)
・お昼寝は15時までにさせる
・子どもを笑わせる遊びを取り入れる(くすぐりとか)
・テレビはつけない
というアドバイスをいただきました。

親の本音。
無理ーーーーーーーーーーーーーー!!!
実は下に娘もおりまして、しかも6カ月でして。
2人を家でみているので、そんな余裕はない。というのが正直な感想でした。

4.一握りの希望

なんだかんだで検診は終了したものの、結局、結果は「様子見」で終わりました。
また半年後(しかも息子の誕生日前日)に経過観察をするとのこと。

なんだか予想していた通りの結果でしたが、
『それまで自力でなんとかしないといけないのか…。』
と、正直不安な気持ちでした。

そこで、最後に保健士さんから提案されたのが、「親子教室」への参加。

この親子教室は、同じような悩みを持つ子供たち5~6人程度+療育にも関わる保育士さんで、週に1回/1時間半程度集まり、遊びなどを通して言葉などの発達を促すというもの。

これにどれだけの効果があるか分からないものの、できることはなんでもやりたい!と思っていたし、何より、「この教室で、多くのお子さんが成長していますよ。」という保健士さんの言葉に勇気づけられて、参加希望を出すことにしました。

まだまだ道のりは長そう。でも、一握りの希望を手にし、少し母は安堵したのでした。


この続きは、その2以降でつづりたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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