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株式会社PeopleXを創業し、新たな時代に適応した総合型HRカンパニーを目指します。

この度、弁護士ドットコム株式会社 クラウドサイン管掌取締役を退任致しまして(完全独立資本で)株式会社PeopleXを創業することに致しました。

新たな時代に適応した総合型HRカンパニーとして、Day1から世界を代表するスタートアップを目指していきたいと考えております。

株式会社PeopleXのミッション

何の事業をするのか

結論からですが、まずはエンプロイーサクセスHRプラットフォーム「PeopleWork」という製品を展開していきます。

エンプロイーサクセスHRプラットフォーム「PeopleWork」

その特徴はDay1から5つの特徴を持っています。

特徴1:コンパウンドスタートアップ

Day1からコンパウンドスタートアップとしての製品開発、基盤を整えていっています。

初期は「社員の即戦力化」「スキルアップ」「エンゲージメントの向上」という3つの課題解決のためのアプリケーションを同時開発していますが、今後も6ヶ月に1回を目安として新規アプリケーションをローンチしていく予定です。

重要なことは初めからコンパウンドを前提に開発基盤、組織を構築していることです。

通常は、Aというアプリケーション開発のためにミドルウェアやデータベース設計を行い、それが一定伸びたタイミングの数年後にBというアプリケーションを開発設計することになります。するとBというアプリケーションに適したデータベース設計になっておらず、開発基盤から設計し直すような事例を多々見聞きするようになっています。これがCというアプリケーション、Dというアプリケーションならば、その複雑性は更に増していきます。

PeopleWorkのソリューション群

それをPeopleXではDay1からコンパウンドを前提とした開発基盤を整え、また組織もそれを前提として構築しています。各アプリケーションは機動的な小さな開発チームを保ちながら、複数開発レーンを同時多発的に走らせる。そして事業側はそれぞれのアプリケーションの事業責任者を立て、同時に顧客側のセグメントマーケティング責任者を立てていく。

Day1から組織設計は迷いなく、スケーラブルな組織体制を前提にしています。ただ、事業責任者クラスが何名いても足らないので、これからの自分の採用力が問われるでしょう。

これから徐々に公表していきますが、既に上場企業のCHROクラス、人事責任者クラスの方が何名か採用が決まっています。ただしそれでも責任者クラスのポジションが空きまくってますので、まずはカジュアル面接からでも受け付けております。

特徴2:生成AIを前提とした製品開発

またDay1から生成AIを前提とした製品開発を志向しています。クラウドサイン責任者時代から生成AIは日々触り、昨年はどの責任者も自社製品に生成AIをどう活かすかを一度は思考したのではないかと思います。

ただ生成AIも含めて新しい技術はその技術を前提とした製品開発をゼロから設計した方が、多くの場合ユーザーの深いペインを解決できるのだと考えていました。今ある自社製品の内容を要約する、整理する、簡単な文章をライティングしてくれる、ようなオプションサービスが多々出てきましたが、興味を超えて、今現在もアクティブに高課金が許容されている製品群は少ないように見受けられます。

生成AIを活用したキャリアパス設計(α版)

そのためPeopleWorkではDay1から生成AIネイティブに製品開発を志向できる時期に創業できるため、AIでしか実現できないキラーソリューションを開発してまいります。

特徴3:エンタープライズ企業向け

ご利用いただくお客様のペルソナは日本の大企業を想定して製品開発をしています。これは課題が根深いからこそ、自分が挑戦する意味があると考えております。

まず、我が国は以下の数値を改善していかなければなりません。労働人口が減少する中で、労働生産性を高め、その中で働く従業員がやりがいを持って働かなければ活路が見えない局面において、以下の現状の数値を直視しなければなりません。

時間当たり労働生産性:OECD 加盟 38 カ国中 30 位
従業員エンゲージメント:世界129ヶ国中128位

GALLUP「State of World Workspace 2022」

その理由は明白で、日本企業の人材投資(GDP比)はアメリカの約1/20、他の先進国と比較して最も低い水準となっているからです。

だからこそ誰かがこの課題を解かなければ、我が国は生産性の高い経済国家を維持することが難しいと考えるに至りました。Day1から日本の大企業のエンゲージメントの向上、スキルアップ/リスキリング、人的資本経営の課題を解きにいきます。

大丈夫、判子文化も変えられた。

特徴4:従業員が毎日ログインして利用するワークソリューション

今回意識して設計したのは、従業員が毎日ログインし日々利用するワークソリューションとすることです。

事業ドメインを選択してから数多くの企業インタビューを実施致しましたが、現在タレントマネジメントシステムやHRプロダクトを利用している企業でも四半期に一度や半年に一度の評価のタイミングでのみ評価記入するためにログインしている企業が多いことに驚きました。

確かに四半期に一度か半年に一度にサーベイが届いたり、評価を記入するタイミングはありますが、日々これらの製品群にログインして利用することはありません。従業員データベースでも所属情報と勤続年数しか表記がなく、共に働く従業員がどのような人となりかを理解するためには別の自己紹介wikiやスライドを見にいく必要がありました。

重要なことは社員を管理することだけではなく、社員が活躍できるように日々社員同士交流ができ、エンゲージメントが上がり、スキルが上がっていくことです。それ無くしてサーベイを何度してもスコアは大きく上がりも下りもしないでしょう。

PeopleWorkのワークソリューション機能の一部

PeopleWorkでは従業員がいきいきと働き、生産性を高められるよう毎日ログイン利用するいくつもの仕掛けを用意しております。

特徴5:グローバルに通用する製品作り

SaaSの事業ドメインをよくHorizontal / Verticalの区切りで表現することがありますが、Grobal / Japan Localの区切りでもよく事業を分析しています。

日本ではエンタープライズ向け製品はほとんどがGlobal製品の利用率が高く、日本国内で浸透している製品群は会計や社会保険手続き、評価等級などのグローバルが参入していないJapan Local市場であることが多いです。

自分自身9年弱もの間、クラウドサイン事業責任者として市場を分析しており、クラウドサインは典型的なGlobal製品(実際にクラウドサインがなければ市場占有はDocusign、AdobeSignのGlobal製品で占められていた)であり、メガグローバル企業との競争環境に慣れています。

PeopleWorkは、Horizontal SaaS、かつGlobal SaaSです。競争はグローバルでの戦いになりやすいですが、グローバルで勝負しやすいのもこの事業ドメインの特徴です。志高く、意識しています。

なぜこの事業ドメインを選んだのか

現職の責任ある立場ですので会社には早い段階でご相談していたため、創業まで1年以上の期間があり、充分に考える時間がありました。まず世界を旅することにしました。

ヨルダンのペトラ遺跡

世の中には課題がまだまだあり、世界にあって日本にないもの、日本にあって世界にないものなど事業経験を経ての各国への旅は判断軸も増えて、様々な視点で世界を見てきました。

生成AIを活用したBtoCソリューションや諸外国向けのベンチャーキャピタル、弁護士資格を有している珍しい経歴でもあるため生成AIを活用した士業として最短で日本一のファームを創る道などいくつか検討して相談したりもしていました。

でも結局は、自分自身が今後50年間情熱を傾けられ、世界の課題が深い問題を解決したいと自分の心に従って選択しようと思えたとき、すぐに事業ドメインは決まりました。当時2枚のスライドを作った記憶があります。

社名は尊敬するエイブラハム・リンカーンから取りました。

自分の長らくの座右の銘は「身を焦がす程の情熱と、異常な迄の努力量」で、自分たち次第で自らの運命を変えられることはもちろんのこと、会社の帰趨や社会変革すらも実現できるのだと考えています。

実際には時の偶然や、圧倒的な力を前に負けてしまうこともあるのだと理解していますが、それを跳ね除ける強さを持ちうるのもまた結局は自分たちの努力だけが比例関係にあるのだと考えています。

出典:文部科学省「高等教育の将来構想に関する参考資料」

しかしながら私たちの国では社会人になった瞬間に中々努力しない国になっています。個々の方々は様々な事情があるのだと想像しますが、総体として我が国を評価した時、社会人になって以降、新たな分野を体系的に学習する経験や日々努力してスキルを獲得するための時間が少ないのは間違いないでしょう。

もう1枚作成したスライドがこちらです。

このような自ら情熱を傾けられる事業が、広くて深い課題解決に直結しなければなりません。自らの人生の間で出来るだけ多くの深い課題を解決していき、多くの賛同者に協力いただきながら事業活動していきたい以上、それが世界にとっても広くて深い課題でなければなりません。

そこで調査する中で判明した数値が、上記でも記した数値です。

時間当たり労働生産性:OECD 加盟 38 カ国中 30 位
従業員エンゲージメント:世界129ヶ国中128位
人材投資:アメリカの約1/20、他の先進国と比較して最も低い水準

GALLUP「State of World Workspace 2022」

しかしながら同時に同時多発的なゲームチェンジも起きてる局面だとも理解しました。私たちの働き方を大きく変えるようなゲームチェンジが、3つ同時多発的に起きているのだと理解しました。

ゲームチェンジその1:大企業の大規模な中途採用シフト

2023年度の中途採用比率は過去最高の37.6%と、新卒一括採用から中途・キャリア採用へと大きくシフト。その一方、新卒一括採用の研修体制からシフトできておらず、中途採用の離職率は2年以内に30%を超える。

ゲームチェンジその2:人的資本経営による情報開示義務

2023年3月期決算から上場企業などを対象に人的資本の情報開示が義務化されたことなどを背景に、官民を挙げての「人材投資」への機運が高まっている。

ゲームチェンジその3:リスキリング支援による人材流動性

少子高齢化に伴う労働人口の減少が国家的な課題となるなか、政府は2022年に「個人のリスキリング支援に5年で1兆円を投じる」と表明し、所得の高い成長分野への転職を促すなど、社会全体で人材の流動性を高める動きがある。

課題は大きくても、(それでも自分は事業選択していたと思いますが)社会全体が改善していこうというムーブメントがなければ中々難しい局面だとも考えていたところ、人事に関わる事項が経営者マターとなる3つの局面が同時多発的に存在し、それに対する直接的なプラットフォームはまだ不在なのだと理解しました。

また一度ゼロに戻り、大きな大きな勝負に出ることにしました。

PeopleXの組織について

PeopleXという社名に恥じない会社組織にしていくべく、事業と同じくらい、会社それ自体が1つの製品かのように育てていきたいと考えております。組織の特徴も4つあると考えています。

組織の特徴1:コンパウンドゆえに事業責任者が何人でも必要

上記の通り、PeopleXはDay1からコンパウンドHRスタートアップを志し、既に「社員の即戦力化」「スキルアップ」「エンゲージメントの向上」に関する複数の開発を予定しており、リソース次第で更に先のアプリケーション開発をしていく方針です。

そのためエンジニア・デザイナー・PdMといった職種はもちろん、各事業/アプリケーションごとに事業責任者を立てる方針です。初めは統一された1つの世界観/ブランドを構築していくので私自らがプロダクトオーナーですが、今後は各事業責任者を採用でき次第、分散化していく予定です。

組織の特徴2:人事経験者の梁山泊

PeopleXはまずはエンプロイーサクセスHRプラットフォーム「PeopleWork」の展開ですが、同時に人的資本経営に特化した総合HRコンサルティング事業も本日から開始いたします。

業績直結型人事コンサルティング「PeopleConsultiong」

今後開示していきますが、既に上場企業の人事責任者クラスの入社が決まっていたり、他にも著名スタートアップ企業のCHROクラスなども続々と控えており、人事に関わる領域の採用、育成、エンゲージメント、スキルアップ、評価、マネジメントシステムなど多面的な事業展開をしていきますので、人事部門で成長していきたい方には最たる企業になっていくことを志しております。

組織の特徴3:世界を代表するテクノロジーカンパニーへ

これらの多面的な事業展開はクリエイティブ、テックを中心として解決していく方針です。人事に関わる領域は「ヒト」に関わる分野だからこそ、気をつけて主観を排除して、定量的なデータが介在する余白が最もある分野だと考えております。

PeopleWorkのアナリティクス(α版)

例えば「経営会議に上がってないけれど最も優秀だと考える社員を5人挙げ、その理由も述べよ」といった質問を投げかけてすぐに回答が出るシステム。

例えば「DXを中心とした新規事業をする予定であるが、その事業に向いている社員を〇〇部門から10名輩出したい。誰が適任で、マネージャーは誰を抜擢するか?」という質問を投げかけてすぐに回答が出るシステム。

両方テクノロジーの力で解決可能だと考えています。テクノロジーとデザインの力で、人事の課題を解決していくテクノロジーカンパニーを目指していきます。

組織の特徴4:世界を代表するスタートアップ企業を目指す

たった一度の人生、折角大勝負するなら世界を代表するスタートアップ企業を目指し、優秀な人材を世界中から集め、時代を代表する企業に成長していきたいと考えています。

ソフトバンク、ファーストリテイリンググループ、ニデックといった先輩企業や、楽天、サイバーエージェント、GMO、USENといった尊敬すべき時代を代表するインターネット企業群に、日本を代表する企業を目指していきたいと考え、そしてその先のロードマップとして世界を牽引する事業を創っていきたいと考えています。是非力を貸してください。

採用サイトは、こちら

新しく出ていく者が無謀をやらなくて、一体何が変わるだろうか?

尊敬している見城徹氏が幻冬舎を創業したときに「新しく出ていく者が無謀をやらなくて、一体何が変わるだろうか?」という帯文がありました。

今、またゼロから創業するとき、同じような心境でいます。私たちは明確に新しく出ていく者です。スタートアップという型もできつつある中、そんな常識なんて全部覆したい生き物が起業家で、だからこそクラウドサインという人生を賭けた製品を卒業させていただき、大きな挑戦をしていきたいと思いました。

改めて弁護士ドットコムの皆様、クラウドサインの皆様、そしてクラウドサインをご利用いただいたお客様やパートナー企業の皆様に感謝を申し上げると共に、出来れば新しい挑戦も少しだけ応援してくださいますと幸いでございます。

今「判子文化も変えられた。大丈夫。」という楽観的な意思と、クラウドサインでの日本のエンタープライズ企業・行政機関のDXの中枢にいた経験での自信をもって、日本の従業員エンゲージメント指数を世界129ヶ国中1位にしたいと考えています。

▪️PeopleXで目指したい未来
時間当たり労働生産性:OECD 加盟 38 カ国中 1位
従業員エンゲージメント:世界129ヶ国中1位
人材投資:アメリカを超え、他の先進国と比較して最も高い水準

さあ、今日がDay1。
新しく出ていく者が無謀をやらなくて、一体何が変わるだろうか?

PeopleXを、是非応援してください。

■代表プロフィール
株式会社PeopleX 代表取締役CEO
橘 大地

2010年東京大学法科大学院卒業。弁護士資格取得後、株式会社サイバーエージェント、GVA法律事務所にて、弁護士として企業法務活動に従事。
2015年に弁護士ドットコム株式会社に入社し、クラウド契約サービス「クラウドサイン」の事業責任者に就任。2018年4月より同社執行役員に就任、2019年6月より取締役に就任。

株式会社PeopleXを創業し、従業員のスキル、エンゲージメントの向上を支援するエンプロイーサクセスプラットフォーム「PeopleWork」の開発、運営。

■PeopleX 会社概要
法人名:株式会社PeopleX
代表 :橘 大地
資本金 :114百万円(資本準備金含む)
所在地 : 東京都渋谷区神宮前6丁目12-18
事業概要:HRプラットフォームの開発・運営など
WEBサイト:https://peoplex.jp
製品サイト:https://peoplework.jp

お読みいただきありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ