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役所や店舗で、申込書のために並ぶ日々をなくすために。新規事業「クラウドサインNOW」に挑戦する理由

3年半前にリリースしたクラウド契約サービスも徐々に浸透し始めています。インターネット企業では多くの企業がクラウドサインを導入していることは当然になってきましたし、今では不動産店舗での導入も進み、電子契約対応店舗だと「のぼり」がたっている店舗もあります。

クラウドサインは導入企業が増えれば増えるほど、利便性が向上するサービスでもあり、今後更なる普及していくと確信しています。導入企業数に比例して実際に締結していただく流通量も加速度的に増加し、従来まで社内利用のみのユーザーも、対外的な取引においても利用を開始するなど、既存ユーザーの利用拡大にも繋がるはずと考えています。

クラウドサインNOWを始めようと思ったきっかけ

今回の決算発表にて今年秋に「クラウドサインNOW」をリリース予定である旨開示させていただきました。そのきっかけはシンプルな消費者体験からでした。

クラウドサインを浸透させようと汗を流していた頃、役所で届出が必要になったと役所に行ったところ、長蛇の列ができていました。列を見た所、紙で届出内容を書くのですがペンを持参していなくデスクに紐で繋がれたペンが数本しかありませんでした。ペン待ちで多くの人が立ち尽くして待っていました。

次の日の日曜日にスポーツジムに入会しようとしたところ、入会には印鑑を持参しなければならず、持っていなかったため帰宅することにしました。そうしたら何だか面倒になってしまい、そのスポーツジムではなく、3ヶ月後に別のスポーツジムに入会することになりました。

そのジムでは手書きサインで良いとのことでしたが、読みにくい規約が裏面にずらっと記載してあり、いくつかの注意事項にチェックを入れ、免許証を渡してコピーしてもらい、そして氏名、住所などを書き終えたと思ったら、次は口座振替依頼書にも同じような情報を再度記入。。。

ジムの人に話を聞くと、ジム側スタッフは更に大変とのこと。お客さんが書いた情報を営業時間終了後に全て顧客管理システムに転記する作業が発生します。パンチング作業というそう。読みにくい文字を解読して漏れなく全ての情報を記入したら、原本は東京の本部に郵送するよう。これを1日何枚も行い、毎日毎日パンチング作業が発生しているとのこと。

これが日本中の全店舗で行われている。どうにかしたい、と強く感じるようになりました。早速周りにヒアリングし始めました。

結婚式をあげるときの申込書を新婚の部下に見せていただいたり、泊まったホテルや旅館で書いた来店カードの数々。不動産引越し時の来店カード、入居申し込み。漫画喫茶の会員申込書。士業に相談するときの相談カード。スーツを作るときのポイントカード発行申請。

そう感じてから日々を暮らしていると、私たちの日々は紙の申込書で溢れかえっていました。そして申込書の数だけ、パンチング作業を日々しているのだと。

クラウドサインNOWで実現したい店舗改革

私が実現したいことはこんなシンプルな消費者体験でした。

事業化していくにあたり、周りへのヒアリングだけでなく、店舗側の方々にもヒアリングを開始しました。店舗経営を勉強させていただきました。集客メディアへの課金規模、人手不足が深刻化し人材採用とその定着の課題感、来店者へ再度訪問していただくための仕掛け、ペイメントの乱立状況での対応など、様々な課題感を理解しました。

また、店舗運営は様々な業務が多岐に渡り、マルチタスクが常に発生することもわかりました。消費者に目に見えない業務がこんなにも多いとは、貴重な発見でした。だからこそ、消費者への対応、経営に専念できるように、様々な事務を削減したいと心から感じるようになったのです。

そして、申込書の中には店舗経営に役立つ情報の宝庫が溢れていると気づきました。名刺情報が重要だと気づいた名刺管理SaaS「sansan」のように、申込書情報こそが店舗経営改革の一丁目一番地だとも気づきました。

例えば、大阪の店舗では5月12日に女性会員が通常の137%増加し、名古屋の店舗では2月-3月に観光目的の中国国籍の方で20代が140%、30代が180%増加したが、5月には前月比70%まで落ち込んだ。北海道に中国国籍の方の観光客が増えているので、2月に名古屋店舗で行なったキャンペーンを来月北海道の店舗でも行おう。といった店舗経営戦略が申込書の中身をデータ化、分析することでがスムーズに、そして定量的な意思決定ができます。

店舗経営を改革するプロダクト

クラウドサインNOWは、店舗事務の工数を極限まで下げながら、店舗経営の意思決定に資することができるプロダクト作りを致しました。

iPadアプリでは、顧客が書いた手書き文字の書き順などを判定し、自動データ化するアプリケーションとしています。そしてデータ化した情報はCRMに同期され、ダッシュボードの活用、メールマーケティング、顧客メモなどができるパッケージとしています。

他にもニーズとしては対面型の法人営業、中古車販売のディーラーの売買契約書、戸建ての建築請負契約書、リフォーム工事契約書、介護サービスの契約書などが「クラウドサインNOW」にはあると感じています。シンプルな消費体験から生まれたこのサービスを是非ご検討してくださいますと幸いです。

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