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クラウドサインとhubbleから見る、APIを利用したプロダクト連携の方法。APIエコノミーを活用した事業グロースの方法

クラウド締結サービス「クラウドサイン」と契約締結前の管理を行う「hubble」がAPI連携を行い、しかもクラウドサインユーザーはhubbleを安く導入できるキャンペーンも本日発表いたしました。

契約締結に至る業務フローを以下のようにまとめました。

事業部の相談に基づき法務が契約を作成し、相手方との交渉の度に事業部と法務がやり取りを行います。Wordが修正履歴とコメントの応酬で、その管理ができなくなることは経験があるのではないでしょうか?これを解決するのが「hubble」です。

そして、ようやくフィックスした後に行われる「紙と判子」による社内稟議と相手方との製本/送付の手間を削減するのが「クラウドサイン」です。

これらがシームレスなAPI連携することで、まるで同一のサービスを利用しているかのような顧客体験で、契約作成から締結までが可能になります。両社の経営陣が何度も打ち合わせを積み重ね、辿り着いたUI/UXです。

API連携に至るまでの過程

クラウドサインでは、API連携を重視しています。その一環として業務フローの前後にいるリーガルテックサービスとの連携を進めようと宣言しました。

その理由は明快です。その方が顧客のためになるからです。

それぞれの課題解決に特化したサービスをそれぞれ導入することもできますし、単品でのサービス購入はコスト的に見合うことも多く、また薄く広く何でもできますとうたうサービスより、課題解決に合うソリューション力が格段に異なります。

そこで、今回業務フローの前行程のhubbleと後行程のクラウドサインで提携を進めようと、両社経営陣が打ち合わせを重ね、強固な連携をするに至りました。

APIエコノミーの弱点とそれを解決するUI/UX

APIエコノミーの課題は、それぞれのサービスを導入する手間と顧客体験にあります。当然です。hubbleのログインして契約締結までの書類を完成したとしても、またクラウドサインにログインし直して再度書類をアップロードすすような顧客体験であれば、いかにAPI連携してデータ一元化できたとしても顧客体験は損なわれてしまいます。

だから、両社で、まるで同一のサービスを利用しているかのような顧客体験を目指すべきだと、デザイナー、エンジニア、トップマネジメントで協議してきました。

出来上がったのは以下の通りです。

まず、両IDの連携です。クラウドサイン画面のアカウントIDを貼るだけで両サービスのアカウントが連携されます。たったこれだけです。

そして、hubbleで完成した契約書をメニューから「クラウドサインでアップロード」を押すだけです。

そうすると、自動的にWordからPDFに変換されます。

後は、クラウドサインの業務フローに組み込まれ、シームレスに締結までの体験がなされます。そしてhubble側ではクラウドサインで締結までされたかの状況をいつでも確認することができます。

(↑クラウドサイン締結書類は、hubble側画面でクラウドサイン表示)

このようなシームレスな顧客体験とともに、今回は踏み込んでクラウドサイン の有料ユーザーはhubbleをかなり割安で導入することができるキャンペーンを実施いたしました。これで、日本の企業法務部は契約作成から締結に至るシームレスな業務体験をできる環境は用意しました。

これからベンチャー企業において「hubble」と「クラウドサイン」両社のサービスを組み合わせて業務効率化した法務部をご紹介できるかと思います(既に著名企業などもいますが、導入事例公開はしばしお待ちください)。

今回は自社サービスの連携を事例にして、API連携の紹介をいたしました。APIエコノミーはこれからSaaSビジネスの中心に置かれる事業戦略だと考えています。

お読みいただきありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ