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Spiritual Careという仕事を選んだ理由

不思議な生き物 人間

生物の多くは生殖期間を終わると死んでしまうと言われます。
ただ人間はそのような期間を終えても死なない。
それは不思議なことです。
そして、だからなのでしょうか…
私たちは【生きる理由】【死ぬ理由】を考えてしまう。

関係的存在 人間

先日、「サピエンス全史」という本を読み大変勉強になりました。
私たちは「認知革命」と呼ばれる体験をして、進化してきたというのです。
でも人はいつから人間と呼ばれるようになったのでしょうか。
人は関係性を持って人間と呼ばれました。
だから私たちの原初的な<存在>は身近な同種…取り巻く環境…社会…、そういったものがあってこその<存在>とも言えます。
ただしその関係性は、その人のその時の世界観によって変化する。

「あなたはこの世界をどんな風に見ていますか?」

では世界観とは何でしょうか? 
世界観とは、この世界との関係性の取り方です。

英語で直訳すれば<World View>。
ある文化人類学の本では<Cosmology>(宇宙論)と記していました。
面白いですね。
<World View>と<Cosmology>
あなたはどちらの言葉に親和性がありますか?
でも私はこの世界観、つまり世界との関係性の取り方を
<Spirituality>(スピリチュアリティ)と呼ぶのです。


Spiritual Careという仕事(私の場合) 

私は医療現場で働き、”いのちに限りがあること”を宣告された人たちと日々向き合っています。
私が向き合っている人の中には、まもなくこの世界を旅立たねばならない人もいます。
そしてその人たちの中には 世界観に触れるケア…
<Spiritual Care>を必要としている人がいます。

だから私は【生きる理由】と【死ぬ理由】を見つめている人に…
ときに聞くのです。
ときに答えるのです。
ときに共に悩むのです。
ときに共に笑うのです。
ときに共に泣くのです。

あなたの世界観が深まるように…
あなたの世界観が広がるように…
あなたの世界観が支えられるように…

この仕事はまだ日本ではあまり認知されていません。
でも私は<Spiritual Care>で救われました。
だからこの仕事を選びました。

今日もどこかで聞いているかもしれません。
「あなたはこの世界をどんな風に見ていますか?」

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