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宮澤伊織さん ウは宇宙ヤバイのウ! 新版(ハヤカワ文庫) 読後感想

裏世界ピクニック等で知られる宮澤伊織さんの小説 ウは宇宙ヤバイのウ!
新装版がハヤカワ文庫から発売されたので、購入しました。

高校生・久遠空々梨(くどう・くくり)の下校途中、いきなり巨大隕石が地球に直撃! 全人類は一瞬にして滅亡した!!――目を覚ますとそこは隕石衝突の三日前。混乱する空々梨を前に従姉妹の非数値无香(ひすうち・ぬるか)が言うには、空々梨は星間諜報組織〈偵察局〉のエージェントだったが、世界線混淆機の起動によって記憶を失い日本の女子高生になってしまったらしい。再び迫る隕石、襲い来る異星人の艦隊。人類、大ピンチ!? 宇宙がヤバイ大活劇、新版爆誕! 大胆な改稿と、今井哲也氏による挿絵を多数追加。さらに著者書き下ろしのあとがき・参考文献を収録。

書籍紹介より

 内容は、平行宇宙をネタとした、SFドタバタ活劇。
元々は、一迅社文庫から2013年に発売された作品で、その時は主人公の性別は男だったそうです。

絶版で古本にプレミア付いてますね(^_^;) 

 軽い文体なので、サクッと読めましたが、読む人は選ぶかな。

 結構コアなSFネタとかぶっ込んで来てますしね・・並行宇宙に、タイムリープにブラックホール諸々・・・
 巻末に参考文献出てますが、タイトルからしてブラッドベリですし。
サブキャラの名前にも、州谷州(すたにす)わふれむや、コードウェイナー菫なんて,SF作家のもじりが付けられてたり・・。
 作中、時間管理局からの刺客の名前にティンダロスの猟犬とか出た時には、吹き出しました。
 いや、それSFと言うか、クトゥルー神話(^_^;)

 一迅社版は、売れなかったとの事ですが、レーベルの問題だと思います。
 この作品以外にも、一迅社文庫から出てますが、書評を見るに、明らかに読者層を外してる感じが(^_^;)

 ハヤカワ文庫からなら、裏世界ピクニックの作者というネームバリューもありますし、内容的にも問題無いかと・・。

 イラストを、アリスと蔵六等のSF漫画を手がける、今井哲也さんに変更したのも、作品に合っていると思います。

 一応、AmazonのハヤカワJAジャンルではベストセラー。
 書店でも、サイン本はあちこち完売で滑り出しはいいのかな・・

 今度は、売れて続編に繋がればいいと思いますが、さて・・。

 
 

 

 

 

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