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アラスカ旅行記⑪ 「デナリ山頂を望む」

旅行記をダラダラ書いていたらもう11章目に突入。一般的な旅行記は、旅全体で1500文字から3000文字が最適らしいのですが、僕のは1章で2000文字とか行ってる時が。今思えば最初の3章とかマジで要らなかった気がする。それでもめげずにお付き合い下さった皆様にはひとえに感謝あるのみです。しれっと続けます。

先日旅行記⑦にも登場した悪天候でリスケジュールして貰ったデナリ、旧マッキンリーの山頂を望む飛行機ツアー。幸い変更した日は、天気が崩れやすい夏のアラスカにしては珍しいほどの晴天。フェアバンクスのロッジからデナリ空港まで、南に100マイル(約160km)車で飛ばします。

遠くにデナリが見える


僕と同世代ないし上の世代の方だったら皆さんご存知だと思いますが、日本を代表する冒険家だった植村直己さんが今なお眠っている山がデナリです。

なぜ元々マッキンリーと呼ばれていた山がデナリという呼称になったかについてに。

日本に住む身に置き換えるなら、戦争に勝って日本を支配下に置いたマッカーサーが「あの富士って山、デカいしなんか良い感じなんで、マッカーサー山にするわー」って名前を変えちゃった……みたいな感じで、元々原住民からデナリと呼ばれ慕われていた山を、勝手にアメリカ名のマッキンリーに変えてしまっていた時代が長くありました。

先住民の方々の努力がようやく実って、元のデナリという呼称に戻ったのが9年前の2015年。最近すぎる!


という、デナリ山頂を望むセスナツアー。

主催しているのはデナリ・エア
呼称変更が9年前なのでまだ
「マッキンリー」の表記も残ってます
プロペラ機は先入観で
安全なのか心配になるのですが
大小はあれどエンジンそのものは
ジェット機と同じなのだそう
何万年前と変わらないだろう風景
高度が低い時はめちゃくちゃ揺れます
徐々に山に雪が
うおーーーー!
デナリの全容が見えてきました
川のようになっているのが氷河
この氷が溶けてサケが
遡上する川の水になります
氷河に近づいてくれすぎ
スキーやったら気持ち良さそう
…滑れないけど!!
こんなところを植村直己さんは
登ろうとしていたのか
美しいけど
登るのは怖すぎる
デナリ山頂
UFOみたいな形状の
雲が次々と生まれる
氷河には所々亀裂があって
おそらくそこから雪崩が
やばいやばいやばい
美しいなー
地球上には凄い場所があるんだな
ゆっくり現世に戻ってくる

1時間ほどのツアー。値段は結構しますし、飛行機の揺れが苦手な方にはオススメ出来ませんが、今までで参加したツアーの中では間違いなくベストでした。こんな近くまで接近して山頂と氷河をガッツリ見せてくれるツアー、神すぎる!

なお、僕の前に座っていたおばあちゃんは旦那さんに付き合って乗ってみたものの高所恐怖症みたいで、ずっと旦那さんの肩にもたれかかろうとしてましたが、旦那さんが「やめろ、俺は景色を見たいんだ」みたいな感じで突っぱねてて、クソジジイ、お前はロクな死に方しねーからな、とおばあさんの代わりに呪いをかけて差し上げました。

ちなみに、僕は飛行機の揺れが苦手なのですが、普段揺らぐことがない足元にガクンと衝撃が来るのが怖いのでは、と考え、揺れる時に足を浮かしてみるとそこまでは怖く感じないんだ、と気づいたことも今回の自分的収穫。帰国する際の飛行機も揺れたけど、試してみたところ、かなり有効でした。

パイロットのクリスさん
安全に飛んでくれてありがとう
思わずチップ払っちゃいました

ちなみに、これで約1500文字のブログなのですが、こんな短さで旅行全体のこと書くってどうやるの?僕には絶対に無理!


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