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Vtuberが渋谷に降り立った日の話

2023年2月6日より一週間、Vtuberグループのにじさんじが5周年を記念して、47都道府県の駅広告をジャックしましたね。

せっかくの機会なので、最終日に東京は渋谷駅まで月ノ美兎委員長に会いに行くことにしました。この日、早稲田で別件仕事があったのでほんとちょうどよくて、贅沢をいうなら鳴門鯛焼き本舗とさくらみこさんのコラボが始まっていたらなお良かったんですが…。
鳴門鯛焼き本舗、東京よりも関西方面に多いたい焼き屋なので、船長風に言うなら東京住まいにアドがないコラボなんですよね。

半蔵門の乗り場のあたりにどでかい広告
見かけた人はこの人をどんな人だと思っていたんだろう。とりあえず、うんことかゲロとかそういう話を抵抗なくする人です
委員長の広告がきれいに撮れているので人通りの少ない場所かと思いきや、休日ということもあって人通りは多く、ファンも多かったので、スタッフが注意を促すくらいには混んでいた
記念写真を撮る人多数。男性ライバーの広告も多かったので女性が多かったイメージ

久々の更新でなんでこんなことをネタにしたかというと、前職で、同じように駅に広告を打つみたいな機会あったことを思い出したから。
こんな全国規模とかでは当然なくて、東京都内の駅のどこか。長年続いているサブカル系雑誌のアニバーサリー広告みたいなノリですよね。

で、当時、僕を含めた若手の意見としては秋葉原“以外”の駅、それこそ新宿や渋谷、ユーザー層を考えて新橋や巣鴨といった場所がいいなと。
かつて楽しんでいた層に思い出してもらえたり、あまり知らない層にはそういう雑誌の存在を知ってもらえる機会になるのではと思ったからです。

結局、会社として広告を打つことに決めたのは秋葉原でした。まあ、ジャンルとして純粋に盛り上げようという“案牌”を切ったわけです。別に悪手ではなかったとは思うし、秋葉原では大規模なイベントも行って、非常に盛況でした。

でも、にじさんじは渋谷に広告を打った。
もちろん、とても勢いのあるジャンルと斜陽も斜陽の出版業界で比べるのはおかしいのかもしれないですし、渋谷に広告の場所として選んだ意図は、当時の僕らのそれとは全然ちがうものだったかもしれないですけど、この現実に、もしもあの時渋谷に広告を打つという挑戦ができていたなら、何かが変わっていたんだろうかって思っちゃったんですよね。

しかも、にじさんじの広告に「なんだこれ?」とスルーされるだけの存在になっていなくて、にじさんじファンが訪れ、その様子に渋谷の人たちが意識を傾けていた。
それだけでもにじさんじの試みは成功といえ、渋谷は今もなおカルチャーの発信地なんだなと、改めて認識したのでした。

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