おひとり様の、幸福力。

一人でどこでも出歩くようになったのは…いつからだろうか。
少なくとも、幼少の頃は心配性で一人でどこかに行くなどとはできない性分であった。いつからだろうか…

友達から「ほんと、よく一人で居酒屋でもどこでもいけるよね!寂しくないの?」と言われることがあるが、「え、見ず知らずの土地で、ご飯食べて《美味しい!!》って思えることの何が寂しいの?」となる。
果たして、最初から寂しくなかったのか?
その質問にはNOと言える。
ただ一つ言えるのは、一人でも幸せ力が高いというところだ。

感じ方は人それぞれなので、必ずしも誰かと一緒にどこかにいきたい。共感を共有したい。という人は必ずいる。それは素晴らしく、誰かと共感をともにしたいという考え方は誰ともできるものではない。

いつからだろうか…一人でも楽しめるようになったのは…。

そんな私も、以前は「共感」「共有」というステータスに重きを置いていた時期があった。
・ランチは職場の人と出歩く
・そこで花さく、世間話。
・考え方が似ている人たちとのミーティング
・人生の先輩の助言に頷く
・つるむことが最大の武器(とその当時は思っていた) etc…

そんな「誰か」という関係性に身を委ねて、自分の中に「居場所」を作って「安心」を得たかったのだ。

そんな環境は女子では早くて、小学校の時からあるのではないだろうか。
女子はやたらと共感力が高く、流行りにも敏感。知らず知らずのうちに仲良しグループという「共通の価値観の輪」というものが出来上がるようにも思う。
楽しくもあり、時には喧嘩もする。そうして互いの価値観とはなんぞやというものを学んでいく場であると思っていた。

私はそんな仲良しグループの輪に入っても、大抵除け者にされていた記憶がある。

最初はそんなことはない。
除け者にされる時は静かに、そして突然、突き放される。
昨日まで仲良く話していたのにも関わらずだ。

もちろん、今となっては原因は私にもあった。
大抵はグループに属すと除け者は、グループ:一人になる。
多感な時期に、多勢と一人。それはこの世から必要とされていないと感じてしまってもおかしくないと思う。
その時点で見ている視野が広がればいいが(学校以外にも居場所があるなど)、多感な時期というのはある意味、学校が全てである時期でもある。

そんな経験を、小中高と経験し、それを経てからも「社会」という輪の中に属し、その中で「グループ」を形成していった。

ある時悟った。
ここにいても本当に自分の好きなことはできない。
事あるごとに人の顔色を伺いながら発言をしたり、相手がどう思っているのだろうかと変に勘ぐりながら会話をしていることに気づいたからだ。

そう思った時にはすでに行動に移していた。
何も言わずに、そっとその輪を外れた。

最初は、本当に不安だったが同時に、依存もしていたのだな。と思った。

思い切って一人になって食べるランチは…なんとも寂しいことか。
「美味しい!」「そっちの味も一口ちょうだい!」
そんなやり取りは皆無である。
最初の時期は本当に、冒頭の友人の気持ちだった。寂しい。
何か食べても共有できない。この「美味しい」を共有したいのに。

もちろん、食べることだけではなく、映画などに行っても…同様の気持ちは込み上げてきた。「この興奮を誰に伝えよう…」

そんなことを何度か繰り返しているうちに、あれ?と思う。
「美味しい!」「楽しい!」「興奮した!」
その感情に満足している自分を認識していることを。

というのも、私は感情が思いっきり外に出るので、それに自分が楽しむことを見出していたからだ。何をしたら自分が喜ぶか?どうしたいか?
そんなことを自分の軸にしてみたら、一人で生きることがすごく楽しみになった。

私は常に「どうしたいか」を自分に問いながら生きている。
「今日は何を食べたい?」「肉?魚?パスタ?」
「今日は休みたい?写真撮りに行きたい?」等々。
そうして選択したものに対して素直に喜べる。

「やっぱりお肉を選択してよかった!」
「めちゃくちゃ晴れてて写真も撮れて最高!」

そんなことをしていたら、結局、出向いた先の常連さんや、散歩してる人たちに声をかけてもらってさらに楽しんでいる自分がいた。

自分を喜ばすことで満足度も上がるし、そこから想定外の出来事が起こることを心から楽しんでいる今、このおひとり様生活が大好きであるし、悪くはない。


強いて言えば、隣でそんなことを全部ひっくるめて楽しんでくれるパートナーができたらこの上幸せなことはないと思う!!(そんな心が広い殿方がいるのなら一度お会いしてみたい)
無い物ねだりだ。笑

かといって、親友と遊んで食事したり楽しむことは私の年に一回の楽しみでもある。今年はいつ、尋ねに行こうか??

ではではここまで。
バイバイ☺︎

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