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ヒントだらけ

✳︎今日のひとこと

たとえばなのですが、「とある一軒家で特殊能力を持つものすごい美女と、宇宙から来た記憶があるサイキックでイケメンの息子さんが仲良く暮らしている」とか、「13歳でストリートチルドレンになり、人生波乱万丈の超美女」とか(こちらは有名か!)、「ある日ある人のポスターの手のひらをずっと見ていたら何かが視えるようになり、以来ず〜っと手相を見ているが、いつも予約でいっぱい。しかもYMOのマネージャーだったこともある美女」(こちらも有名か!)とか、「外国で立派な露天風呂を作り小さい宿をやってるおじいさん」とか、「『う〜ん、来年会う3人の人のうちひとりはネルシャツを着て、山から降りてきたみたいな感じだけど、すごく大切な人になる。でもグルメじゃないな』と予言してしかも当ててくる美女」とか、「全てを魔法のように自然の形にしてしまう早婚で子だくさんの美女」とか、この世にそんな人はいない、この世はそんなに美女ばっかりじゃない、あんたの小説に出てくる人じゃないんだから、と言われても、実際にいるんですよね。細かく話を聞くと、全部小説よりも奇なんです。
それは私が美女好きだからではなく(男性編ももちろん山盛りあるので)、私がそういう人たちに興味があって、だからこそそういう人たちの生き方をすぐ発見できて、もしくは縁があって、仕事でプライベートで出会ってきたからなんですよね。
つまり、人はその人の見たいものをちゃんと見るし、そういうものに出会っていくし、出会っていけば上には上がいるようなすごいエピソードが出てきてだんだん珍し度も深まっていくし、だからやはり、人生ってその人次第なんですよね。

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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…