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有難さ。

父の容態が少し良くなった。
昼は看護師からそう、説明を受けた。
しかし、また、夜に状況を改めて、説明する旨を告げられ、昼の面会は終わった。

仕事を終え、家に帰り、18時を回ったころだろうか、母のケータイに看護師から電話が入った。
自分は、少しは良くなっていることを言われるのかとばかり思っていた。
しかし、昼間から一転し、夕方頃に、また、状況が悪化したのである。
一進一退とはまさにこのことかと思った。
なかなか、思うように進まない。
心も落ち着かない。
一番は母だろうけれども。

部屋のストーブの灯油量を確認すると今夜、寝るまでつけていて足りる量ではなかった。
雨の中、灯油タンクまで給油に行った。
「何年ぶりに給油をしたかな」
心の中では、そんなことを思った。
そう、これまでは父が毎回入れてくれていたのだ。
今になって、その有難みを実感した。
冷え込む日も、風の日も、雨の日も、文句も言わずに家中のストーブの給油をしてくれていた。
いつも、ありがとうすら、言ってない。

家にいない日がもう、今日で5日目。
なんか、静かだな。
いつもはうるさいなと思うのに。
無いと、何だか変な感じになる。
だからかわからないが、いつもより、30分くらい早く目が覚めた。
父に似たのか、自分は家族に対してあまり会話がないから、母を支えられているのか全く分からない。
手伝いしないほうが、色々忙しなく動いていて、父のことを考えるのもまぎれるのかなと思ったり、いや、大変だろうから、手伝ったほうがいいかなと思ったり…。

答えはなかなか出ない。
ただ、時間は進んでいく。
なるようになる、それはその通り。
今、家族の踏ん張り時なのかもしれない。

とりあえず、父の快復を祈ることとしたい。
KEEP GOING FORWARD!

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