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【DXみらいラジオ vol.54】エンジニアにとって良い転職・悪い転職とは?

本日の記事は5/19(木)に開催した「DXみらいラジオ vol.54」の様子です。

DXみらいラジオ

株式会社デジタルビジネスシェアリング主催の「DXやシステム開発について語り、その中で新たな何かを世に生み出しちゃおう」という企画です。

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「DXのxxが知りたい!教えてほしい!」「今不便な〇〇を便利にできないか」など、リスナーさんのご意見・ご要望をアンケートでお教えください!
アンケートでいただいたリスナーさんからの声はDXみらいラジオで扱わせていただきます。

DXみらいラジオ vol.54

主なトークテーマは以下でした😆

・エンジニアにとって良い転職・悪い転職とは?

ここからはトーク内容を一部抜粋してお届けします!!


先週のハイライト

「業界が抱えるエンジニア不足と採用の問題」をメインテーマにしてお話をさせていただきました。

- 「エンジニア不足」という問題
- 採用活動のなかで起こっている問題

ITエンジニアは転職したら年収が上がるバグ

ITエンジニアは転職した方が収入が増えるバグというニュースが話題になっていました。これは、エンジニアに限った話ではないですし、原則として、転職をする際には今よりも条件が良くなるように行動しますよね。


転職のマトリクス図

上記の図で左上にあたる人は条件がとても理想的なので基本的に転職をしないです。また、左上以外の人に関しても図の通りの行動をとる人が多いです。右下に当たる条件が悪くて、能力がない人ほど転職をしないです。ここの人たちに対しての救いは?という話によくなりますが、キャリアコンサルのような人にお金を払えば効果があるかは置いておいても話は聞いてもらえるのではないでしょうか。

何で収入が上がらないかっていうのはゲームとルールが違うから

世の中のビジネスは原則的に「価値をお金に替えている」ことを指します。だから、儲かるという状態は価値をお金に替えているということです。社員で考えるとスキルなどが価値にあたります。

実際、自分たちの価値をお金に替えるための方法を考えてる人ほど収入が上がります。職場で求められている業務範囲や役割だけで年収っていうのが決まるはずです。私(あれっくす)が会社員だったときには「どうやってやれば給料上がりますか?」とシンプルに聞いていました。「資格取得すれば給料上がるよ」って言われれば資格を取りました。「売上を上げれば給料上がるよ」って言われれば、売上が上がるように行動しました。ただ、給料が上がらなかったから結局転職というか会社辞めて、会社作る準備としてフリーになりました。転職したいという人の多くはルールをヒアリングしていないですよね。ヒアリングせずに転職をしない人は失敗し続けている印象があります。ルールを確かめてから出ないと本来は転職するか決められないはずです。

私(あれっくす)がエンジニアになりたいみたいな転職相談受けるときにエンジニアになって何がしたいの?」と聞いてるんですけど、ほとんどの人が「給料アップしたいです」みたいなこと言ってきます。
だけど、僕らのゲームって価値が先にきて、次に価値をお金に変換するってルールです。それに対して、先にお金って言われると両者の条件をマッチングさせるのはすごく難しいと思います。
これは法律などで定められてないけど社会のルールみたいなものです。ルールに則ってないから、給料がアップしないのでは?と個人的には思います。
自分にこういう価値がある、エンジニアになることでこういう形でお金に変えることができる、だから採用してください。というような、やりとりが会社と求職者の間で生み出せることが原則のルールだと思います。

私(あれっくす)が14年前にIT業界に来てからかもしれませんが、上司に媚び売る人が減った気がします。上司に対してだけではなくお客さんに対しても同様です。会社員として給料をアップさせたいなら徹底的に上司に媚び売った方がいいんじゃないのでしょうか。本当の能力主義とか成果主義だと通用しないですが、日本企業はとても優しいので多くの企業は媚び売ってくる人を無碍にはしないです。能力が無いうちとか、成果が出せないうちはこういうことを大事にした方がいいと思います。
理由としては、今後、自分がお客さんに価値を買ってもらおうとした時の相手の気持ちを察する訓練になるからです。社内でコミュニケーション取れない人が、なんで売れる製品やサービス作れるんだろうってシンプルに思ってしまいます。

やりたいことをやりたいようにやってる人って、他人から求められてることを提供できる人です。ここが価値という部分になります。例えば、テレビとかでキレ芸をやるような人たちも、日常からずっとキレてる訳ではないですよね。普通に挨拶とかができる人たちだし、何でキレてる姿を見せてるかっていうと、他人からそれを求められてるからです。
自分のやりたいことと、他人から求められていることは違います。この2つを混同して考えてる人たちがトラブルを起こすから、目立ってるなとは思います。そんなに自分のやりたいことやりたいなら無人島行けばいいのではと思います。
街中とか会社とか、チームとか誰かと何かをやることで対価を得るのであれば、求められていることを提供できるようになれと言われたことがあります。若いうちから「求められていることは何か?」ということに対して辿り着く能力は磨いておいて損はないと思います。

そのために、自分の置かれている環境を客観的に見るっていうことが必要だと思います。自分が参加してるゲームのルールを理解すれば、どうすれば給料が上がるかが分かるようになります。会社員としてだけじゃなくて、総合的な年収をあげたいなら、選択肢は沢山あると思います。株とか不動産投資などの選択肢もあります。
エンジニアだったら副業とかもできなくはないとは思います。これが価値提供かと言われるとちょっとグレーです。理由は、土日休日働くとか、仕事終わってからまた働くとか、あまり多くの人にオススメはできないからです。結局のところ、副業するためにエンジニアにならないですよね。これからエンジニアになろうとしている人が片手間でできる話でもないです。私(あれっくす)も元エンジニアですけど、副業よりも本業でお金稼げるようになれって普通に先輩に言われて育ってきました。本業に集中してない人に限って副業とか言っている印象があります。

本当に稼げる人たちって、こっちがお願いしてもないのに必要だと思うことを勝手にやってくれて実現してくれる人だと思います。
みなさんが使っているサービスは大抵こうして立ち上がっています。ユーザーからこれを作ってくれとお願いすることはないですよね。
その結果、「このサービスを使ったのでxx円ください」みたいな関係が提供元と提供先の関係性です。

これはエンジニアだけじゃなくて全産業、雇用契約を結んで労働を提供するなら知っておいて損がないことだと思います。常識には囚われてはいけないけど、常識を知らなかったら単なる非常識な人の非常識な行動としかみられないです。

本当に稼げる人は実績が先にきます

このルールを認識すると、サービスを作りたい、転職したい時に対等な関係でお話ができると思います。

環境を変えなさいという話

収入を上げるための手法についての話です。コカコーラとかIBMのコンサルをやっていたジム・ローンっていうアメリカ人が「現在、付き合ってる周りの5人の年収の平均が自分の年収」と言っています。年収をあげたいなら転職ではなく付き合う人を変えるべきということを指しています。Dropbox創設者のドリュー・ヒューストンも同じこと言ってるし、古代中国の孔子って人も言っています。
アメリカの話と中国の話は少し違うと思っていて、中国の話は面白いなあって思うところは「クソみたいな人間とつるんでると、どんなに頑張ってもクソな体験しかないから関わるな」と言ってるところです。「孔子 女子と小人」と検索すると出てくると思います。
アメリカ人ってやっぱポジティブなんだなあって思う反面、中国は古代からリスクに対して相当な知見があります。

友達が少ない人は、当然だけど環境を変える機会は少なくなります。コネを作れる人は自分の環境を変えることのできる力があるとも思えます。コネがない状態だと視野が狭くて気づくこともないです。
前回話した採用プラットフォームも、本人に変わってコネ作りをやってくれるというUXはあるかもしれないです。ただ、そこにあぐらをかいていると、いつか道に迷うときは来るとは思います。

また、環境を変えるために一気に転職っていうこともあるんだけど、これは博打に近いなと思います。まず一気に転職するってことは多くの場合はコネがない状態です。引き抜かれていく人っていうのはコネ前提なので例外です。
今の環境にいながらコネが作れるように努力することが大事だと思います。当然、能力を上げるために勉強するっていうのも必要だとは思うけど、それ以上に20歳を超えたいい大人なんだから、コネクションというか自分の居場所みたいなものを持てよって言いたくなる人は多いです。

正直、こういうこと言うと弊社の社員に怒られると思うんですけど、「友達が百人以上います!」みたいな人がいたら、これだけで雇ってみたいと思います。コネ作りの勉強させてもらいたいです。果てはマーケティングの戦略とか上手に作れそうですよね。Amazonの創設者ジェフ・ベゾスの言うように「社外から会社に人を集めて来れる人を採用しないさい」っていうのにも当てはまります。
だから、採用とかでコミュニケーション能力大事!などと言われるようになるわけです。なので、上司に媚びて損はないですし、友達や知り合いが多い方が自分が成長するための機会損失の面においては有利になります。こういう人たちは年収が上がるためのロジックが組み込まれていると思います。
エンジニア未経験の採用でもよく話題になるけど、技術や能力、実績や成果っていうのはやってみないと分からないです。「エンジニア10年戦士です」とか言っても、初めて触る技術においては初心者ってみんな言います。流石に10年やってるからキャッチアップが早いという事実はありますが。

コミュ力開発のセミナーを調べていたのですが、受けに行った程度でコネは作れないです。私(あれっくす)の前の会社にいた時にセミナーに行かせてもらえました。教室にいる参加者全員と名刺交換したり、参加者同志をつなげたりしていました。その代わりセミナーの内容とかほとんど覚えてないです。実践でやった方が身につくと思います。

デジタルは使わないかもしれないが、DXのトランスフォーメーションという文脈にとってはコミュニケーションが最も大事になる部分です。ただ単にCTOを雇いますとか、エンジニアをたくさん雇いますっていうのではなくて、環境を変えたいと思うから、環境を変えてくれそうな人またはそのポテンシャルを持ってる人に来てもらうわけですよね。ここで指しているポテンシャルというは今日話してるコミュ力、コネを持ってる人のことです。CTO雇ったけど、全然コネがないとか結構痛い目みてる人たちいるようです。また、エンジニア雇ったけど、社外と交流してくれないとかもあります。

DXにおいてデジタルではできないことなのかもしれないからこそ企業各位は真剣に取り組んだほうがいい価値が上がると思います。
DXにやりたいならアナログにこそ力を入れるべきです。


リスナーからの質問

本日のリスナーからの質問です。

ITの部署をこれから立ち上げようとするのであれば「外部から調達」を強くお勧めします。立ち上げを手伝ったことが何度かあるのですが、採用はするが多くの企業はエンジニアに逃げられます。評価制度や仕組み、ロジックが存在しないからです。採用すると、仕組みについて手を付けなくなり、釣った魚に餌をやらないみたいな状態が発生してしまい逃げられてしまいます。最近は追えていませんが、体感でIT部署を立ち上げようとする企業の8割は失敗しています。

短期的な目標を設定してから、外部から調達してそれを達成することを目指すのはどうでしょうか。出来上がったもの活かして、自分達が求めていることを実現させられる人を採用できるのではないでしょうか。

これがうまく回れば、短期的な目標に対しては外部からの調達で対処、中長期的な目標に対しては社内で採用して育成していく方針でいいのではないかと思います。この両方をハンドリングすることが会社、部署にとっていいと思います。

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🎉DXみらいラジオ vol.55のお知らせ🎉

次回DXみらいラジオ vol.55は5/26(木) 21時〜22時にTwitterスペースにて開催となります。
飛び入り参加、大歓迎です!

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あれっくす@フロントエンド x プロダクトマネジメント

配信内容はテキストにしてnoteで公開していきます。
公開してほしくない内容がありましたら、事前に教えてください。

生放送のため不手際もあるかと思いますが、そういった「リアル」を楽しんでいただけたら嬉しいです!!
みなさま、次回のDXみらいラジオもお楽しみに🙌

過去開催したDXみらいラジオ

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