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【DXみらいラジオ vol.51】言葉の定義の違いがDXの邪魔をする

本日の記事は4/21(木)に開催した「DXみらいラジオ vol.51」の様子です。

DXみらいラジオ

株式会社デジタルビジネスシェアリング主催の「DXやシステム開発について語り、その中で新たな何かを世に生み出しちゃおう」という企画です。

✨DXみらいラジオリスナーアンケート実施中✨

「DXのxxが知りたい!教えてほしい!」「今不便な〇〇を便利にできないか」など、リスナーさんのご意見・ご要望をアンケートでお教えください!
アンケートでいただいたリスナーさんからの声はDXみらいラジオで扱わせていただきます。

DXみらいラジオ vol.51

4/21(木)21〜23時にDXみらいラジオ vol.51を開催しました!
主なトークテーマは以下でした😆

・言葉の定義の違いにより現場では混乱が発生している
・価値に直結する道や手段が少なくなる未来
・「ユーザが選ぶ時代」という誤解
……etc

ここからはトーク内容を一部抜粋してお届けします!!


「人材」から着目する時点で成功率が下がる!?

前提として仕事しない・できない人はクビにしちゃった方がいい
仕事しない人に対して怒っても、仕事ができるようにはなりません。
それよりは、仕事をする人を採用することに力を入れた方がいいです。
仕事しない人に専門的な知識をつけても結局は仕事しないから何の成果も得られません。
最近は有名企業も早期退職・希望退職の希望者を募っています。ジョブ型雇用などは、仕事の範囲を限定してそれをできる人を集める採用の仕方です。デジタルはつかっていませんが、これも変革のひとつです。

必要なのは「専門家」ではなく「専門家の言う事を聞く」ということ
DXを進める上で「専門家」を探している企業をよく見かけます。しかし、専門家が来てくれたとしても、その方にお願いする仕事は用意されているのでしょうか?
これが準備できていないせいで、専門家がきても「それはできない」「お金が足りない」といって行動にうつせない方は非常に多いです。

仮に専門家が来てくれたとしても、与えられた仕事に専門性がなかったら宝の持ち腐れになってしまい自然にやめていってしまいます。
基本的には仕事は「必要な時にお願いするもの」です。必要かどうか判断できていない状態で「DX人材」と名して人を集めても、上手く活かす事は難しいです。

DX人材の育成で得をするのは「教材販売」や「セミナー開催」をしている会社だけ
普段の仕事をやりながら本業とは関係のない勉強をするというのは、労働者にとって大きなストレスになります。「これを習得したらお給料が増えます」など、メリットを提示しなければ行動してもらうことは難しいでしょう。目的を不明確にしたままで「DX人材になるための勉強をしろ!」といわれても、地獄の入り口を開く事になりかねません。
だからこそ、人材からDXしようという思考では、DXにつながらないのです。

DX人材は老害のおもちゃでしょ

DXしたいのであれば人材育成や採用に力を入れようとするのではなく「ビジネスとして今は何が問題・課題なのか」っていうところを調査しないといけません。本来であれば、ビジネスでは「お客様に対しどんな価値を提供するのか」を深掘りする事が何より重要です。

DX人材を雇う→会社の中調査する→DXの推進をする というやり方だと、工程が1つ多い
本来であれば、会社の中を調査して問題・課題を解決することでDXを実現するというのが正しいやり方ではないでしょうか。DX人材を雇ってから、その人たちにあった仕事を探すやり方ではDXではなくなってしまいます。
また、わざわざ採用するのではなくフリーランスなどの人材を利用した方がいいこともあります。

コンサルを雇ってビジネスの強み・弱みを洗い出し、それをどうするか決めることが大事
採用で大きく動く前に、コンサルをいれて分析することを先にやった方が良いです。そして分析結果から次のアクションを決めて、それに必要な人材を集めるのが通常の事業の進め方ではないでしょうか。
そもそも、最初から「内製化」を前提にして動くことが間違っているのかもしれません。
内製化はあくまで手段なので、内製化しなくて事業が成功するのであれば問題はありません。

車会社は「車人材が必要」とは言わない
「DX人材が必要」という世の中の流れがあるように思えます。しかし、自動車製作会社が「車人材が必要」とはいいません。
本当に必要なのであれば、専用の機関を立ち上げればいいです。例えば、トヨタは実際に学校を作っています。
だからトヨタには車に関する人材が集まるような仕組みになっているのです。

最近のDX人材に関する教育の話題は、AI・最新のデジタル技術などを謳ったものが多いです。肝心のビジネスモデルに関する話題はほぼ皆無です。
デジタル技術ができるということだけでは、DXは実現しません。
よく言う「DX人材」を増やすよりも、コンサルを増やした方がビジネスに寄り添ってくれます。

法律はDXの阻害要因の一つ
さらに言うと、民間でビジネスをDXしようとするよりも税金などに関する法律を変えた方がよっぽどDXになります。
法律は自力ではどうにもできなる&取引先も解決できない部分です。
例えばですが、オンライン医療などは技術的には可能でもこれに関する法律がまだ無いため実現するのがむずかしいです。そのため、ビジネスにすることが現状できません。こういったところにDX人材をつれてきても何の意味もないです。
必要なのは、弁護士や政治家です。

DXがうまくいっていない会社は問題解決能力が低い?
問題の原因を突き止めずになんとかしようとしているから失敗している、と言う可能性が高いです。
問題解決の道筋が見えていれば、必要な人材はすぐにわかります。

抵抗勢力に対抗するためにDX人材を採用する
新しいものを導入しようとした際などは抵抗勢力が発生します。こういう勢力に対抗するために意見の母数を増やしたく、DX人材を採用することもあります。
しかし、採用した後はその人材をどう使うのでしょうか?
自分の意見が通せないのであれば、会社を辞めるのも選択肢のひとつです。
自分の力ではなく、勢力を増やすなどの他人の力をあてにした変革が成功することは稀です。飛行機を飛ばしたライト兄弟がもし「いつか誰かが人類が飛べるような世界をつくってくれる」という考えの持ち主だったら、夢を叶えることはできなかったでしょう。
実際に会社辞めて変革起こしたいという志を持ち、スタートアップとして起業する人は大勢います。

「DXしたい」は衰退期の起業の証拠!?
DXが必要だといっている起業の多くは中堅企業や大企業です。中小企業でDXが必要といっているところはほぼありません。
また、起業5年以内の若い会社もそういった発言はありません。このことから、DXは結局は衰退期にはいった企業の延命措置でしかないのではないか?という意見が出ました。
大原則として、お客さんがいるかぎり市場自体はなくなりません。
ある企業が潰れても、より効率の良いやり方をしている企業へ世代交代するだけです。無理に続けようとするのではなく、店仕舞いをするなり新しいビジネスモデルへ切り替えるなりすることが大事です。

リスナーからの質問

スピーカー陣の回答は軒並み「現実世界が忙しいからメタバースには行けていない」というものでした。総じて注目度は現状では低いみたいですね。

私生活という面では、Vtuberのライブやスポーツ観戦などをメタバース上で行えるようになるといいですね、という意見がありました。
「楽しむ」「癒し」という方向に特化したプラットフォームが発展していくと楽しそうですね。



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開催日時: 5/10(火) 15:00-16:00

🎉DXみらいラジオ vol.52のお知らせ🎉

次回DXみらいラジオ vol.52は4/28(木) 21時〜22時にTwitterスペースにて開催となります。
飛び入り参加、大歓迎です!

【Twitterスペースへの参加方法】
DXみらいラジオ公式アカウント・スピーカーアカウントをフォローするとタイムライン上にスペースが表示されるので、そちらからご参加ください
【スピーカーのTwitterアカウント】
あれっくす@フロントエンド x プロダクトマネジメント

配信内容はテキストにしてnoteで公開していきます。
公開してほしくない内容がありましたら、事前に教えてください。

生放送のため不手際もあるかと思いますが、そういった「リアル」を楽しんでいただけたら嬉しいです!!
みなさま、次回のDXみらいラジオもお楽しみに🙌


過去開催したDXみらいラジオ

以下のマガジンに記事をまとめておりますので、こちらをご覧ください。


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