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【DXみらいラジオ vol.52】なんでお客さんに価値を提供するのか

デジタルビジネスシェアリング_役割@2x

本日の記事は4/28(木)に開催した「DXみらいラジオ vol.52」の様子です。

DXみらいラジオ

株式会社デジタルビジネスシェアリング主催の「DXやシステム開発について語り、その中で新たな何かを世に生み出しちゃおう」という企画です。

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「DXのxxが知りたい!教えてほしい!」「今不便な〇〇を便利にできないか」など、リスナーさんのご意見・ご要望をアンケートでお教えください!
アンケートでいただいたリスナーさんからの声はDXみらいラジオで扱わせていただきます。

DXみらいラジオ vol.52

4/28(木)21〜23時にDXみらいラジオ vol.52を開催しました!
主なトークテーマは以下でした😆

・価値がなければ価格が決められない
・価値を作り出すためには自分を信用すること

ここからはトーク内容を一部抜粋してお届けします!!

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先週のハイライト

先週話していたのは「DX人材とか馬鹿じゃない?」をメインテーマにして2つのお話をさせていただきました。

前半:DX人材の育成からDXをしようとするのがそもそも失敗
後半:DX人材は老害のおもちゃじゃねってお話です

今日のテーマは後半部分でお話したDXをするのであればDX人材ではなく、ビジネスモデルそのものに目を向けなければならないという部分についてトークします。

価値がなければ価格が決められない

価値はなぜ重要?
私たちが普段購入しているものっていうのは、価値が先にあって価格が決まっています。ビジネスにおいては価値指標みたいなものが先にあって、価格が決まるのが大原則です。

この原則を理解して事業を運営しなければ衰退します。衰退するには環境が変わってしまったなどの要因もありますが、大きな要因は事業の価値指標のアップデートが追いつかなかったという点が大きいです。

有名な話ですが、着物業界はたった30年で自分たちの市場を1/6に縮小させてしまいました。
これは「みんなが着物を買わなくなった」という時代の流れを理解し、それに合わせて価値のアップデートをしなかったというのが原因です。
時代の流れに合わせた価値提供・売り方ができないと、業界そのものが縮小していくことにもつながります。

対して、アメリカはイノベーション大国とも呼ばれるようになりました。これはこの「価値指標」に対する向き合い方が正しくアップデートされたためです。近年10〜20年で大きく成長し、人的イノベーションやデザイン思考など、合理的な思考プロセスが生まれました。

日本では「他人の評価」を気にする人はとても多いです。自分で価値を決められない人間が増えています。自分たちで「この業界でトップを走るためにXXXという価値を提供する!」という考え方ができなくなってしまっているのかもしれません。

日本国内だと既得権益との戦いが多い
これは本当にビジネスに向き合いたいという人にとっては、とても効率の悪い土壌です。そのため、ビジネスを進めようとしている人たちが成長しませんでした。
成長したいという人は海外にいってしまうためです。
最近では日本でもスタートアップなど自分で起業してビジネスをしようとする人が増えてきました。
既得権益勢と戦う時間を減らすためにスタートアップとして起業する人も多いです。

平成の長い間、社会全体で投資をしなかった
平成の30年近くの間、ビジネスモデルへの投資があまり積極的にされていませんでした。それにより日本全体として「投資できる人たち」が引退していなくなってしまったとか、投資できる人たちが育たってこなかったってことがクリティカルな課題となりました。

現代では、投資について考えられる人は会社幹部や役員のみなど、限られるようになりました。しかし、会社に10年や20年勤めても携われない人も多くいます。

投資を今までしてこなかったので、価値を見出したり価値を生み出す能力が国内全体として弱くなってしまったのでしょう。

資本主義の経済国家で経営者が減るというのは、実は大きな問題です。
ビジネスをやったことがない人ばかりが残されても、価値形成ができず会社を存続できません。サラリーマンとしても、転職したいと思った時にはもう業界に他の会社が無いなどの問題にもつながります。
恐ろしい話ですが、実は地方経済では実際に起こっていることです。

価値を作り出すためにはまず自分を信用する

まずは徹底的にヒアリングする
実際に商品を購入してくれたお客さんへ「何で買ってくれたのか?」「何が良いと思ったのか?」などヒアリングすることは重要です。
じつはこれは、エンジニアやデザイナーにとっても大切なことです。

しかし、いきなり「ヒアリングしてきて」と言われても普通の人ではできるわけがありません。そのため、ヒアリングシートを作ってみたりヒアリング項目の精査をしたりを繰り返していくのです。
これこそ、プロダクトマネージャーやマーケターが力を入れている工程です。あ

ある種当たり前のことですが、当たり前を当たり前にできていない会社はとても多いです。

役割分担として「営業部門」「生産部門」を分けているところは多いでしょう。しかし、そうすることにより部門によってはユーザーとの距離が遠くなり価値が分からなくなってしまうというケースはそこかしこに転がっています。

ビジネスは効率のみを高めれば成功するというものでもありません。
ユーザーが「商品のどこに価値を感じているのか」を理解し、それを提供できる仕組みをつくることが成功につながるのです。

最近よく聞くようになった「プロダクトマネジメント」という職域は、このように良いプロダクトを作る環境をマネジメントするものです。

価値提供をどうやってデジタル化する?
方法は様々ですが、まずは「ネット上でどれだけ言葉か使われているか」をリサーチするのが大事です。使われる言葉にも、トレンドのように傾向が存在しています。
その傾向を利用し、自分たちが勝負すべき場所・セグメントを研究します。

しかし、これは他人が作り出している情報なので自分たちのものとして扱いにくいこともあります。

そこで、オリジナルデータを作り出す次の工程に移ることができます。
トレンドの範囲に自分たちがいるかどうかということをデータとしてとれるようにします。

よくある手法が、ヒートマップツールでユーザーのモニタリングを行う等です。HPのどこの部分をクリックしたか、どの部分で離脱したかを知れれば、ビジネスにとってとても価値のある情報です。

反対にPV数だけカウントする、などはあまり意味がありません。
作りたいのはオリジナルのデータであり、観測したデータではないからです。人はなかなか本当のことは言わないので、アンケートだけでこれを実現するのも難しいです。

再現性のあるロジックを作るために、解析できるデータを集め、アクションが取れるようにすることが最も重要です。

リスナーからの質問

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本日のリスナーからの質問です。
日本のDXが遅れている理由について、経営者から様々な回答が集まりました。

1.経営者層のITリテラシーが低い
IT企業だとあまり実感が湧かないかもしれませんが、世の会社の経営者層はほとんどITに馴染みのない人ばかりです。デジタルについてよく知らないため、DXの「デジタル」の部分が実現できていないのでしょう。

2.消費者が神様扱いされすぎて傲慢になっている
これがDXの妨げになっているのではないか、という意見です。

3.価値を作り出せなくなった
今日のメイントークでもあった通り、価値が作り出す能力が弱くなってしまったが故に変革を起こせなくなってしまったというのも理由としてあるでしょう。

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🎉DXみらいラジオ vol.53のお知らせ🎉

次回DXみらいラジオ vol.53は5/12(木) 21時〜22時にTwitterスペースにて開催となります。
飛び入り参加、大歓迎です!

【Twitterスペースへの参加方法】
DXみらいラジオ公式アカウント・スピーカーアカウントをフォローするとタイムライン上にスペースが表示されるので、そちらからご参加ください
【スピーカーのTwitterアカウント】
あれっくす@フロントエンド x プロダクトマネジメント

配信内容はテキストにしてnoteで公開していきます。
公開してほしくない内容がありましたら、事前に教えてください。

生放送のため不手際もあるかと思いますが、そういった「リアル」を楽しんでいただけたら嬉しいです!!
みなさま、次回のDXみらいラジオもお楽しみに🙌

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過去開催したDXみらいラジオ

以下のマガジンに記事をまとめておりますので、こちらをご覧ください。


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