衝動買いは大抵高く付くもの〜初めてのkolor〜

僕がコムデギャルソンのことを知ったのは何を隠すこともなくずっと好きなサカナクションの山口一郎さんがコムデギャルソンの服を愛用しているという記事をどこかで読んで、調べてみたところラシックに入っているらしいという情報だけ得ていた。

正月もとうに過ぎた1月の中旬に後輩と初詣に行った。夕方には解散の予定だったので、ならばと前から気になっていたコムデギャルソンを一目見に行くため別れたその足で画面の割れた携帯で時間を調べながら栄のラシックに向かった。
学生の頃なら素通りせざるを得ない場所ではあるが自分もお金が入るようになるとどうしても欲しいものがあればつい買ってしまうのが現状である。ただやはりこの手の店をアウトレット以外でしっかり回るのはそんなに経験があるわけではないので、身なりはともかく「何が来ようと買えなくはない」の精神で向かった。

コムデギャルソンのお店は一階にあって第一印象は服よりもまず「お店の成りがお洒落すぎる！（歓喜）」だった。特徴的な服はやっぱり新鮮であったしこれも山口一郎さんが着ていたジュンヤワタナベのシリーズも見つけて楽しかった。あと余談ではあるけど来ている友達連れのお客さん達までみんなお洒落だった。（これは確かに「服屋に着て行く服がない」の発想になるのも頷ける。）
アウターはどれも10万くらいしていてコートでなくてもサカナクション関連で記念に一着くらい欲しかったが今のところあまりピンとくるものがなかったのでとりあえず店を後にした。しかしそのままラシックを出るのも勿体無いと思ってそのまま他の店も回ることにした。

店を回っているうち15、6万の服にもさほど驚かなくなって買うかはともかく「なるほどな」と勉強のつもりで見ていった。
僕はそんなにたくさん服を買う方ではないが選ぶ時は「着ている自分にしっくりくるか」と「それを着ていて楽しいか」の2点で選ぶことが多いように思う。

そんな中『tomorrowland』というお店に入った際気になるロングコートを見つけて試着していた時だった。元々ロングコートに少し憧れがあったので一着欲しかったのだがあまりしっくりくるものが見つからずなんとなく買えずにいた。
迷っている僕に店員さんが「これはどうですか」と言って持って来てくれたのが"kolor（カラー）"のコートだった。襟が緑の明るいブラウン系のコートは腕が大きめに作られているのが特徴らしくシルエットが可愛いなと思ったのが第一印象だった。
ただこのkolorの説明で1番効いたのがこのkolorのデザイナーがコムデギャルソン出身だったことだった。コムデギャルソンから離れたお店でその名を聞くとは思っていなかった僕はここで運命を感じてしまったのだろう。
値段が値段なので決して安くはなかったがセールなのも手伝い自分の手の届く範囲になったそのコートを僕は最終的に自分の直感に従って買うことにした。（あの時の店員さんめちゃ時間使ってすみませんでした汗）

１つ断っておくと、僕は言い訳をしたくてこの記事を書いているのであって買い物そのものには全く後悔していない。
携帯も早く買い替えないといけないって時に衝動買いで携帯と同等値段の服を買ってしまったのはやはり教訓にすべきだが、その経験も含めて僕にはこれが僕の視野を広げる一つの要因になりそうな気はしていた。
初めて着て行くのがどこかまだ決めてはいないがその時は良い時間にしたい。