【好きな曲紹介&考察】Kolokol『Dead End』〜アニメのOPのような疾走感と力強さを感じる名曲〜
おはようございます。
明後日です。
Kolokolの好きな曲の紹介&考察の企画も第4回目に入りました。
前回の更新から随分と日が空いてしまいました。
さて、前回の最後で激ムズイントロクイズを出したのですが、みなさんわかりましたでしょうか。
タイトルでもう答えは言ってしまっていますが、よろしければもう一度答えを確認した後に問題に戻ってみてください。
記事の1番下です。
さて今回はこの特徴的なイントロから始まる曲を今回紹介&考察していきます。
毎度毎度しつこいようですが、これは私個人の考察なので、他の解釈も全然あると思っています。
しかも、昔からよく言われるのですが私の考え方は正規分布の中心にはほぼならない人間だそうです。
図で言うと1番左端の方にいますね。
そんな人間がやっている考察なので、考察の内容自体も通常の考察にはならない可能性が…。
一瞬落ち込みかけましたが、これは私の長所です。うん、きっとそうだ…。
ささ、気を取り直して
まず聞いたことがない方はまずは一度聞いてみてください。
(そんな人がこの記事に辿り着いてくれるのでしょうか…。)
この曲は戦闘系のアニメのオープニングになりそうな、カッコよく疾走感があってダークな雰囲気を感じさせる曲です。
Kolokolが表現する世界はアニメのOPにぴったりなものが多いので、いつかぜひともアニメのOPで歌ってほしいです。
アニメのオープニングでKolokolが流れたら泣きますね。間違いなく。
そして最終話なんかには、前話からの続きでバトルをしているいためオープニングはなしだと思ったら、ラストバトルのクライマックスでオープニングが流れるようなそんな演出が見てみたいです。
そして毎度になりますが、この公式Youtubeチャンネルのワンマンライブの映像をご覧ください。
公式がこういう素晴らしいライブ映像を投稿してくれることが嬉しすぎて…。
この前のワンマンライブも最高だったので、どうか4k画質でBlu-ray&デジタル配信での販売をお願いします…。
もちろん両方買います。
家のテレビでも見たいし、通勤中の電車の中でも見たいんです…。
運営さんどうか…🙏
はい、それでは歌詞を見ていきます。
いつも通り歌唱パートごとにメンバーの絵文字をつけています。
藤本さきさん🐸
佳凪きのさん🐧
高橋あきほさん😺
真嶋このみさん🐶
おおぉぉぉ…。
まじで…まじで…
歌詞がカッコええ…。
この曲を私は仕事行く前によく聴くのですが、この曲を聴いた日は半日は「戦闘モード」で仕事をすることができます。
もう気分は、無敵の騎士といった感じです。
「コイツは何を言っているんだ」と思うかもしれませんが、本当にそうなんです。
まずこの歌詞の全体の考察をしていきたいと思います。
この歌詞は1つのストーリーの中に2つの意味があると思います。
・1つは荒廃した世界でのファンタジーな物語
・現代社会に生きる人々の苦悩
主人公である「私」の心情が詳細に表現されており、その心情が変化していく様子を曲の中で感じることができます。
またここでいうファンタジー世界とは私の中では下記のような設定をイメージしてます。
・以前は文明として栄えていたが、度重なる争いにより、ほとんど廃墟になっている
・文明レベルは中世程度
・都市部(廃墟)から一歩出ると一面砂漠
・いまだに争いが絶えず、あちこちで暴動が起こっている。
・「私」はボロボロのフード付きマントを羽織ってる。
文明レベルは中世ほどと言いましたが、ところで中世と言えばKolokolの衣装も中世っぽいですよね。
(記事を書いているうちに衣装が変わりました!新衣装も素敵です!この記事は一つ前の衣装のことです!)
令和5年の途中からKolokolの衣装が変わりました。
以前はファンタジー感あって、おとぎ話の中から飛び出してきたようなそんな素敵な衣装でしたが、雰囲気がかなり変わったと思います。
新しい衣装は鎧を纏った中世の騎士のようなイメージです。ただそれはただかっこいいというだけでなく、スカートなどで可愛さも持ち合わせている、そんな素敵な衣装になっています。
(これはなかなか伝わりませんが、配色が青と白と金なので「ストライクフリーダムガンダム」を思い出しました。映画楽しみにしています。)
今回の衣装が出てきたとき、ちょうど私は「モンスターハンター・サンブレイク」にハマってました。
先ほどプレイ時間を見たら600時間越え…!!!
このゲームの舞台はまさに西洋の中世をイメージしたような「エルガド」です。
この雰囲気に新衣装はぴったりなので、CAPCOMとコラボするのか..?!?!と思いましたけど、残念ながら実現しなかったようです。
私は今でもコラボ待ってます。
ちなみにどうでもいいでしょうが、モンハンでの私の好きな武器は「片手剣」、「弓」、「ハンマー」です。
さらにどうでもいいでしょうが、1番好きなモンスターはリアレイアです。
いきなりですが!歌詞の言い回しがおしゃれ!!
歌詞のファーストインプレッションが最高すぎるんよ…。
さて、「嘘」という名の呼び慣れた盟友とはどういうことなのでしょうか。
これは「私」がよく親しんだ”友”または”物事”に裏切られたことを表していると考えられます。
この次の部分は、本当は心ではやりたくないのに「社会のためだから〜」とか「正当な理由があるから〜」と言って自分を正当化させて、無理矢理行動している様子が伺えます。
その様子を「仮面をつけ」と表現しています。
ここで出てくる仮面はまさにユングの言う仮面(ペルソナ)ですね。
人間が社会と接触するときに作られる(意図的に作る)外的側面のことをユングは仮面(ペルソナ)と表現したそうです。
信じていた事(人)に裏切られ、自分を正当化する言い訳をしながら、やりたくないことをやっている。
ざっくりではありますがこんな意味になります。
この歌詞を現実世界の比喩だとして今度は考えてみます。
そう考えると、まさに現代社会人の特徴に当てはまるのではないでしょうか。
信じていた事に裏切られたとは、長い間夢として追ってきたことが上手くいかなかった、なりたかった職業に就けなかった、実際に就いてみたら理想と違った。
そんな悩みをことを言っているように思えてきます。
また自分を正当化する言い訳をしながらやりたくないことをやっているとは、まさに職業選択的な悩みそのまんまではないでしょうか。
自分が選んだ道に後悔はしているけど、違う道を行くのはリスクを感じ、今の状態を維持している、そんな様子が想像できます。
まず英語をわかりやすくしていきます。
拙い訳ですが、どうかお許しください。
I cannot stop this rampage
「この暴走は止められない」
I thought in circles
「ぐるぐると考えた」
最初にこの歌詞はファンタジー世界と現実世界の2つの意味がある説を推しましたが、その説になぞって歌詞をそれぞれの世界ごとに考えていきたいと思います。
ここでは仮に「ファンタジー世界」と「現実世界」という表記をさせていただきます。
最初の歌詞の部分は流れで書いちゃいましたけど。
「ファンタジー世界」
あちこちで暴動が起こっているが、自分には止めることはできない。
どう行動すればいいのか、苦しんでいる人にどのような言葉をかければいいのかわからず、ずっと考えている。
「現実世界」
ここで言うrampageがすごく難しいです。
通常の意味で考えると暴動や暴走になりますが、ここで言うrampageは自分の状況や感情のことを表していると私は思っています。
その状況や感情がrampageであるということは、「大義名分と〜」の部分では「私」は無理をしてやりたくないことをやっており、その状況が限界で暴走に近いものだと考えます。
そしてその状況を抜け出すために、色々と考えますが、堂々巡りしています。
So take a look around
「まわりを見回して。」
Now, All we can do is pray for the world
「世界のために祈ることしか今できることはない。」
若干私のイメージの世界を入れて考察していきます。
「ファンタジー世界」
周りを見渡すと、あちこちで暴動があり、街の外は砂漠となっている。
そしていろんなものを切り捨てながら発展してきたこの街がある。
だが、そこにいる人々の目には嫌悪が写っており、「私」には祈ることしかできない。
「現実世界」
ここで言う「凄惨な現状」とはこれまでの歌詞にある、堂々巡りの状況のことでしょう。
次で出てくる「当たり前になったこの栄」とは、昇進や富の獲得が当たり前に良いこととされている現状ではないでしょうか。
それに対する疑問の投げかけと、人々の目にネガティブな感情が宿っていることを指しています。
Don’t waste your anger! Shot! In this heavy rain
「怒りを無駄にするな!大雨の中でも立ち向かえ!」
Swallow your regret!
「悔しさを飲み込め!」
”You’re not alone”
『君は1人じゃない』
I found myself crying
「気がつくと泣いていた」
It’s not a Dead End
「まだ終わりじゃない」
ここの1行目は比喩になっており、heavy rainは困難な状況や絶望の淵などを表しています。または大量の涙である可能性もあります。その状況下でShot!といっているので、「立ち向かえ!」的な意味になるのではないでしょうか。
そして2行目で「あなた」という新しい人物が登場します。
「私」にとっての「あなた」は特別な存在であることがわかります。
ここでは過去の後悔や悔しさを乗り越えて、前に進むことが大事だということを伝えています。
この部分は
「私」→「あなた」
「あなた」→「私」
の2パターンの解釈があると思っています。
私が感じたのは、
「あなた」→「私」なので、
これ以降はその解釈で考察していこうと思います。
ここまで困難な状況に立ち向かおうとしている君に「あなた」は『君は1人じゃない』と強く呼びかけます。
この「あなた」の優しさで「私」の心は救われ、今まで抱えていたいものが涙として溢れます。
そして最後は「まだ終わりじゃない」と自分自身に呟き、曲の1番が終わります。
ここの最後の部分の振り付けは右手を前から後ろに振り上げるようなものとなっています。
このフリ付けはとてもかっこよく、惚れます。
とにかくライブで見たら、Kolokolというその圧倒的存在感に惚れます。
さらにこのフリ付けには意味があるものだと思っています。
その考察のヒントになったのが、この曲のPVです。
このPVには多くの本が出てきます。
そして「It’s not a Dead End」の振り付けがライブバージョンと少し違うのがわかると思います。
このフリは私は本のページをめくる動作だと考えています。
日本の本はほとんどが右開きです。
ここのフリは右手なので、めくる方向は一致しています。
さらに歌詞の意味の方向からの考えると、ページをめくって物語を先に進めるというような印象を受けるフリとなっています。
本のページをめくって、まだ君の物語は続いていくよ、終わりじゃないよ(It’s not a Dead End)といっているんです。
おそらく…
ここから2番です。
最初の一行目で主人公は、成功することを怯えて何もできない群衆を目撃します。
場合によっては、自分自身もその狼の群れの一員かもしれません。
そんな現状を確認し、自分はその中から飛び出していこうと走っていく様子がうかがえますが、大事なものは手に入れられていません。
イギリスの経済学者であるケインズの名言にも
「世の中の大多数の人は、常識通りに動いて失敗する方が、常識に反して成功するよりマシだと考えている。」
とあります。
いかに他人と違う行動をするのが難しいかわかる言葉です。
Ready for start the final game
「最後の戦いに向けた準備はできている」
day dream
「白昼夢」
「ファンタジー世界」
主人公の最後の戦いが迫っている。これまでの戦いや事件の影響で本来は優しかった主人公も目つきが厳しくなり、冷たい心を持ってしまっている。その中でこの現実に主人公が夢見るのは非現実的な空想である。
「現実世界」
日々の辛い社会の日常の中で、過去の道徳観が変わっていく様子がわかる。
もしかしたら自分自身で道徳観を変えてしまっているのかもしれない。
そんな辛い社会の中では、宝くじが当たるような空想ばかり描いている。
ちょうどこの部分で現実世界とファンタジー世界が統合していくように感じます。
そしてこの部分はこの曲の中でもとても大切で重要な部分です。
また、ここでサビを歌うきのさんもこの部分はとても思い入れがあるパートであることをインタビューで語っています。
道徳観が消えていき限界の状態に近い主人公へ、一筋の光が差し込みます。
それが1番のサビで出てきたもう1人の登場人物です。
限界になった時に呼びかけてくれるそんな存在。
私のことを大切に思ってくれて、私にとっても大切な人です。
ここで言う「名前を呼ぶ」とはただ呼ぶだけではなく、「救いの手を差し伸べる」という意味合いまであります。
またこの部分のライブでの演出ですが、これまでは疾走感溢れる曲調でしたが、突然ピアノときのさんだけになります。
そして「私があなたの〜」部分から他の楽器が一気に出てきて歌詞に力強さを与えます。
これがよりたくましく感じられて、手を差し伸べられてる感が強くなります。
こういった演出が危機的状況から「あなた」の存在によって180度変わっていくことを強く感じられるんです。
しかもこれはアイドルの曲。
Kolokolに推しがいる人にとっては、この「あなた」はその人になるんです。
もちろんそうじゃない人は、この「あなた」は自身の大切な人を思い浮かべてください。
そうじゃない人でKolokolを聴いてくださる人がいらっしゃったら感激です!!
Kolokolは名曲ばかりなので、ぜひ他の曲も聴いてくださったら泣いて喜びます。
2番のサビですが、2行目が1番のサビとは異なっています。
エゴにまみれた期待、願いとは、この社会で生きていく上で、多数の人が晒されるものです。
「〜しなさい」
「〜するべき」
「普通だったら〜する」
こう言ったものを理解できない、理解したくない、理解しなくていいと言っています。
こういった指摘は、基本意味はありません。
自分は自分でしかないので、自分の人生を生きていいのです。
人に自分の人生を渡す必要はないんです。
ここの歌詞の部分、かっこよくて大好きすぎる。
そして最後の「It’s not a Dead End」は真嶋このみさんのパートなのですが、ここがとてもカッコ良い。
真嶋このみさんの低くて迫力がある歌声から、ドラムからのギターソロに繋がる流れが最高すぎるんですよ。
この部分は救いであり、決意でもあります。
ここで言う君とは主人公にとっての君、もしくは君にとっての主人公そのどちらの意味でも捉えられるように思えます。
受け取る人によって変わりますが、私は主人公が騎士であるほうに捉えました。
また歌詞の中に「stars」と出てきますが、星は「希望」の象徴であることからここでは「たくさんの希望をあげよう」と言う意味で捉えました。
そして最後は大サビです。
1番と2番の歌詞は少しの変化でしたが、ここでは変わっている部分が増えています。
その変化により歌詞の全体の雰囲気まで大きく変わっています。
わかりやすく2番のサビと大サビの変化を並べてみます。
Don’t waste your anger!
「怒りを無駄にするな!」
↓
Don’t waste your life!
「人生を無駄にするな!」
Shot! In this heavy rain
「大雨の中でも立ち上げれ!」
↓
Get up! In this holy night
「この聖なる夜に起き上がれ!」
そんなエゴにまみれた期待、願い、理解なんてできない
↓
そんな素晴らしい世界、未来以外求めてない
I found myself crying
「気がつくと泣いていた」
↓
I found myself smiling
「気がつくと笑っていた」
1番や2番のサビも力強く覚悟を感じるような歌詞でしたが、このように変化したことにより、そこに大きな希望を加えて感じることができます。
この希望は、1人じゃなくて2人になったことによるものです。
そのことを忘れないでというように最後に
“So we’re not alone”
ともう一度あります。
まだ終わりじゃない、君がくれた希望を胸にこめてこの先も進んでいこう。
そんな力をくれる曲になっています。
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