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【ゲーム批評】イモータルズ フィニクスライジング

[ストーリー]
 最凶の神話獣:デュポンを封印したゼウスだが、隕石がデュポンを解放してしまい、神への復讐を誓うデュポンが自身に不利な4人の神を対抗できない別の姿へと変えてしまう。そんなデュポンを倒すべく、遭難事故から生き残ったフィニクスが立ち向かう事に。このフィニクスの話を、ゼウスに処刑されそうなプロメテウスが”面白い話”として聴かせる事に。その話の内容が本編と言う感じ。

[神の神殿]
 デュポンからは唯一見えないとされる終始安全な場所で、ここでパワーアップ等全てが可能で、神を元の姿に戻して助ければ、その神たちもここに集まる。

[オープンワールド]
 ゲームはオープンワールド形式なので、どの神から助けようが自由。神殿から離れるほど敵も強いのが現れる印象で、地図が開ける銅像などには1度行けば高速移動が可能。スタミナが続く限り崖を登って高い場所へ行けるし、翼の滑空で割と遠くまで飛べる。一応海中に潜る事も可能だが、基本海中には何もない。手懐けた騎乗動物にも一瞬で乗る事も可能。

[迷宮]
 スタミナ上昇の元である「ゼウスの稲妻」を手に入れるには各地にある迷宮をクリアする必要がある。言ってみればパズルがあるダンジョンで、敵は居る場所と居ない場所があるので、パズルに特化した迷宮とかアクションに特化した迷宮も存在。宝箱も1つずつ入っている事が多く、宝箱やアイテムを全て取って迷宮を脱せればその迷宮は永久に閉ざされる。神を元に戻すエッセンスを入手する為の迷宮など必ずクリアしなければ行けない場所以外の迷宮は入る入らないは勿論自由。

[アポロンの矢]
 普通の弓とは異なり、スタミナが続く限り自ら誘導させる事が出来る矢。その為、ここからは見えない場所の敵も射抜く事が出来てしまう。結構この矢を利用したパズル要素も多い。弓は普通の矢も含め1度に打てる本数制限こそあるものの、暫くすれば自動回復するので実質本数無限。

[武器と防具]
 武器は攻撃力は弱いが攻撃でスタミナの回復が出来る刀、動きは鈍いが攻撃力が高くスタン攻撃が出来る斧、長距離攻撃が出来る弓の3つと防具。”攻撃力”や”防御力”は全部共通で、武器や防具に拠って効果が異なる。敵との戦闘前に変えられる為、敵に合わせて着替える感じかも知れない(着続けてもさほど効果の違いは感じないが)。ゼルダとは異なり、武器防具が破壊されるもない。

[戦闘]
 カロンのコインの個数でスキルを獲得し、そのスキルを駆使するのが基本線。1体だけで居るという事は少なく、矢で先制攻撃すると何処から射抜いたのか即分かられる仕様。バリィで赤く光る技以外は跳ね返せるが、赤く光って仕掛けてくる技はバリィでも跳ね返せないので避けるしかない。普通の雑魚敵も赤く光る技を使ってくる。中盤以降にはデュポンが”亡霊”なる者を送り出してきて暫くの間追跡されるが、高い所に居れば大体躱せる。

[パズル要素]
 基本神を助ける為の迷宮は大まかなパズル要素が多く、最奥にボスが待ち受ける。意外と頭を使うので、プレイをずっと続けていると”疲れてくる”のが正解かも。ゼウスとプロメテウスの会話内での話という以上、時折2人の会話でのツッコミが聞かれる。

[フィニクス]
 最初と神殿の所で姿を変えられるが、声は男声と女声それぞれ共通なので、この格好でこの声!?とかの場違い感はあるかも知れない。終盤に行けば何故フィニクスが神の力を容易く扱えるのか理由が判明する事になり、ゼウスとプロメテウスの存在も現実に。自分勝手で自意識過剰だったゼウスが、フィニクスの行動を見て徐々に心を入れ替えていく様がシュールに感じる。

[景色]
 春の綺麗な景色の場所から雪原、余りにも寒すぎてスタミナが寒さで徐々に減っていく場所など様々あって面白い。一部の場所には瘴気があり、ここに入ってもスタミナが減る。

[総評]
 他にも伝説の怪物などギリシャ神話に登場する様々な神や怪物が登場するのだが、大体はボス戦よりも迷宮内などでのパズルの方が数倍も難度が高く、簡単な迷宮とパズル要素が高い迷宮との難度の差も半端ない。『ゼルダの伝説 ギリシャ神話版』と皮肉られているが、個人的にはこちらの方が面白かった。難度には落下死がない”ストーリー”からハードまであって、クリア後にハード以上のナイトメアが解放される。


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