見出し画像

「ブックサンタ2023」の“サンタクロース”を募集中――困難な状況にある子どもたちに本を贈るプロジェクト

NPO法人のチャリティーサンタが主催する「ブックサンタ」は、さまざまな事情で困難な状況にある子どもたちに本をプレゼントする社会貢献プロジェクトだ。全国のNPOと書店が連携し、贈り主が選んだ本を子どもたちの元へ届ける取り組みで、2023年もクリスマスまで実施されている。

合言葉は「あなたも誰かのサンタクロース」

ブックサンタの届け先の対象となるのは、経済的な困窮、病気、被災など大変な境遇にある0〜18歳の子ども。贈り主がプレゼントしたい本をプロジェクト参加書店で購入しそのまま書店で寄付をすると、その本が子どもたちに届けられる。

出所:チャリティーサンタのプレスリリース

2017年からスタートしたブックサンタは年々活動規模を広げており、7年目となる2023年の参加書店は前年から900増の1683店舗、これまでに寄付された本は累計14万435冊だという。

書店でブックサンタであることを伝えて本を購入するだけで個人情報などは不要である手軽さと、文庫本などを選べば数百円から参加できる気軽さがあり、しかも古本ではなく新品の本を贈くることができるという特長がある。もちろん、受け取る家庭の費用負担もない。

ブクログやpixivなども賛同キャンペーンを実施

ブックサンタに賛同してキャンペーンを実施しているオンラインサービスもある。

読書管理サービス「ブクログ」では、ブクログのユーザーが子どもへのプレゼントに向いている本や実際に書店で選んだ本を「ブックサンタ」とタグ付けして本棚登録すると、タグが付いている本1冊につき5円として集まった金額分の本が子どもに贈られる。

クリエーター向けSNS「pixiv」では、「クリスマス」をテーマに小説やエッセイを執筆し「ブックサンタ2023」とタグ付けして投稿すると、タグが付いている1作品につき500円がチャリティーサンタに寄付される。


ブクログで「ブックサンタ」のタグで検索すると、絵本や図鑑はもちろん、小説、エッセイ、ラノベと、ジャンルを問わずさまざまな本が並んだ。どんな思いでこの本を選んだのかを想像しながら書影を眺めるのは楽しく、では私なら何を贈るか……と思案中である。
皆さんも「誰かのサンタクロース」になってみませんか。

トップ画像の出所:チャリティーサンタのプレスリリース


文:佐々木 三奈
フリーランスライター/校正者、がん患者・経験者の運動を支援する「まめっつ」メンバー

+++

インプレスホールディングスの研究組織であるインプレス・サステナブルラボでは「D for Good!」や「インターネット白書ARCHIVES」の共同運営のほか、年鑑書籍『SDGs白書』と『インターネット白書』の企画編集を行っています。どちらも紙書籍と電子書籍にて好評発売中です。