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デザインとイノベーション

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#イノベーション

人々の幸福は生き方をデザインする事か?その時デザイナーはアントレプレナーになる

 ManziniのLivable Proxity[1]の第3章ケアする都市を読む。この章は、ケアのための新たなサービスシステムのアプローチを議論する。アクターtoアクターの価値共創、サービスとITインフラストラクチャーの関係性も明確になる。 ケアとは何か? ケア活動は、家族、集落などの比較的閉鎖的な集団内で授受されてきた。ここでいうケアとは、「私たちが『世界』を維持し、継続し、修復して、その中で可能な限りよく生きることができるようにするために行うすべてのことを含む活動」[2

創造性とイノベーション

 創造性とイノベーションは仲の良い親友、創造性がないとイノベーションが起きないし、イノベーションにならないと創造性にも価値がない。創造性、creativityは斬新で有用なアイデア。一方、イノベーションは、アイデアの実装、フィールドへの影響に焦点を当てる。つまり、この2つは同じ現象の見方の違いともいえる。 創造性、Creativity 創造性研究は、個人、特に性格特性に始まり、社会的プロセス、他者との相互作用から創造的プロセスへと広がった。また、チームや組織のクローズドシス

創造性と仲間と組織

以下では、研究論文(*)の要約的メモとそこからの実務への示唆を示す。 創造性に関する相互作用主義者の視点 ウッドマンとシェーンフェルト(1989年、1990年)は、個人レベルでの創造的行動の相互作用主義モデルを示した。それをベースに、組織の創造性の関係モデルを開発した。 以下にモデルの主要な要素を示す。 ・個人の創造性:先行条件(例:過去の強化履歴、伝記変数)、認知スタイルと能力(例:発散的思考、発想力)、人格要因(例:自尊心、統制の軌跡)、関連する知識、動機、社会的影

不連続なイノベーションのセンスメイキング

 以下では、研究論文(*)の要約的メモとそこからの実務への示唆を示す。 不連続なインベーションを除外する企業の慣性力 企業のマネージャは、企業街に現れつつある不連続なイノベーションを実施するための必要な財源を持っているにもかかわらず、なぜずっと変われないのか?その理由として、 ・不連続なイノベーションは当初、既存顧客にとって魅力的ではないから ・非常に不確実だから ・既存の収入を共食いする可能性が高いから ・不連続なイノベーションの採用に対して、企業内および企業周辺