儲け第一は世界を救うのか?
ブローデル『物質文明・経済・資本主義 15-18世紀 日常性の構造』 交換の働きから、第4章自らの両分における資本主義を読んでいきます。
大商人たちの誇り 18世紀のヨーロッパは、大商人の絶頂期だ。フランスでは、「自分では手を下さず、自分自身ではそれに何も付け加えずに商品を売る」人のみを、大商人として特徴づける。その他の商人、つまり自らも働き「すべての手を用いて働く人々」とは区別をする。
ただし、大商人は、機敏に商機を見つける起業家的な精神のみによって成り立つのではなく