見出し画像

Fukushima50

2020年3月公開。

新型コロナウィルスの感染拡大により、
リモートワークが始まった頃だ。

ギリギリ僕は、映画館で観た。
この映画は絶対に、
映画館で一人で観ると決めていた。

東日本大震災から、いや未曾有の人災から、
10年目を迎えた。

福島第一原子力発電所の吉田所長は、
2013年7月に食道癌で亡くなられた。

ギリギリまで最前線に残り、
死力を尽くして戦った、
彼とその仲間たちに敬意を表したい。

放射能は見えない。影響も被害も見えない。
恐怖は計り知れないだろう。

これまでは、太平洋戦争から学ぶと言われても、
戦争は一般人とは関係ないと、どこか他人事だ。
アメリカに遠慮することも多い。

だが今回は違う。

世界で唯一の被爆国としてできなかったこと、
今回は人類史上最悪の被災国として、
世界に向けてできることがあるのではないか。

東京にいると、脱炭素に原子力は効率的、
などと言う人が、また増えているように思う。

自分の家族が、友人が、福島で被災していても、
同じようなことを主張するのだろうか。

どうして人間はここまで、
傲慢になってしまったのか。

何も学んでいないのか。

50年後、また違う災害が日本を襲うだろう。
その時、吉田所長のような人はいまい。

ロボットに任せ、電源を失い、想定外でしたと。

今の地球温暖化も、知らず識らず。
変化に気づかない、危険に気づかない。

先にやればいい。コロナで学んだだろう。
先に手を打っている欧米からの遅れを。

コロナで飲食店救済やらされるくらいなら、
火力発電所を止めて就業者救済、
電力代を国が負担分、使う人に増税とか。

50年後、僕はたぶんいない。
だからって、僕らがやらないで、誰がやれる。

無茶できる人も、そのうちいなくなるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?