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屋外エリアの一角にあるコーヒーショップに、私から誘った。平日の昼と夜の狭間の時刻だから…
店長に面談の時間を作ってもらって、池袋の駅前にある喫茶店で待ち合わせた。私は同意書のこ…
ニュースの見出しが関東地方の梅雨入りを告げた。去年までとは違い、そっと髪に指を通すと気…
アルバイトで貯めたお金を使って、縮毛矯正をかけた。 中学生のとき母に「やってみたい」…
オープンの時間から店長が来るのはめずらしいことだった。いつも似たようなスウェットシャツ…
ガンコな癖毛をなだめすかすのが私の日課だ。根気がいる。毎晩ただでさえ憂鬱なのに、あの笑…
ブルースノウ・ドームは深い海の底につながるカフェ 私たちはちいさなガラスのかけら カフェに迷い込んだ人間様と交流しながら心を磨いて いつか宝石のようにキラキラ輝くのが夢ーーー 「人間様1名様ごあんないです。ようこそ、ブルースノウ・ドームへ」 「ようこそー」 うちの店ではお客さんのことを『人間様』と呼ぶ。他にいくらでもそれっぽいのがありそうなものだけど、店長のこだわりらしい。私はいま17歳だ。この春から池袋のコンセプトメイドカフェで働きはじめた。 その日いたのは私と