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タバコに火をつけさせるな

このタイトルを見て「禁煙運動」と勘違いされた方、ごめんなさい。
僕はすごい喫煙者です。


さて、


今回書く話は、20年以上前は「何でもありのライブハウス」でライブをしていた時に言われた一言と、その一言で成長出来た自分の思い出。

今のライブハウスは禁煙らしい。
昔のライブハウスは出演者がパフォーマンスで焼肉をしていた。

随分変わったもんだ。




「お前のライブはまだだね。タバコに火をつけさせてた。」

ある日のライブ後に、すごい尊敬しているバンドの先輩に言われた一言。
あえて名前は出さないが、検索すれば有名な人だ。


確かに。



ライブハウスに行ったことのある人なら分かるが、ライブは18:00頃位から始まり、4バンド、5バンドが演奏を30分くらい行う。


「イベント」と言われる、あるバンドが主催し、主催バンドが好きなバンドと一緒に行う公演は人が集まる。「イベント」は「金土日」だ。


「ブッキング」というライブハウスの行う平日の「日」。
これが、悶々と複雑な素晴らしい出会いを起こさせる。
要するに何が起こるのか、誰が来るのか来ないのか…
見たいバンドを見に来る人、呼ばれて無理やり見に来させられる人、物好きな人…
色々な人が来る。

3人ぐらい。


「ブッキング」はバンドがライブをライブハウスで行うために、チケットをライブハウスから買って行うのが基本である。

イベントは呼ばれるため「ノルマ」のようなものはない。

が、「ブッキング」の「日」は?


1枚2,000円のチケット20枚の「ノルマ」がある。

要するに「自分たちで箱代稼いで来いや」
高田延彦である。

僕らは週2回「ブッキング」に出ていた。月で200枚である。
4人で1人割って1人50枚…100,000円…

1人来た…

金ない…

借りた…



いや、続ける


何度もステージに立つ


しかし…


何年も…



ある日…

座っていた人が立ち上がり、ステージに近づいてくる。
瞳孔が開いているのが分かる。

体全身から声が出ている。感じあったことがない感覚…
宙に浮いているような……




「誰もタバコを吸ってない」


何故


努力、継続……


これが「結果」なのか……


誰のために


自分のために



アメスピうまい。

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