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ユニクロの売場陳列を分析する


小売店業態における
商品の並べ方・魅せ方・陳列方法
売上を左右する重要な部分です

ユニクロで長く勤めていた経験から
ユニクロの売場陳列について
書いてみたいと思います

ユニクロ店舗の壁側陳列棚を
想像してみてください

大きく3段に分かれています

①最上段
②上段
③下段

それぞれのスペースには意味がある

①最上段
・魅せるスペースの役割
・入店直後のお客様の視線は、だいたい上
・遠く景色を見るときのような視線
・最上段は、商品のディスプレイや
販促物ポスターなどを設置する
・その下段にどんな商品が展開されているのかを知らせる役目
・壁沿いの最上段を見ると、商品アイテムの
変わり目もわかる
・ここまでが、メンズだな。
あのあたりからウィメンズだな。とか

②上段
・①最上段で魅せている、商品の買い場
・主にフェイスアウトで陳列することが多い
・フェイスアウトとは、その名の通り
ハンガーにかけた商品の前身ごろ(顔)が
わかるように陳列する手法
・フェイスアウトのメリットは、商品デザインが一目瞭然でわかる
・前身ごろのデザインがわかる反面、
後ろ側がわからないデメリットもある
・陳列枚数が少ない時に、売場のスカスカ感
を軽減させる意味も持つ

※売場がスカスカしているのは、ユニクロ的にはNG事項。お客様に商品が少ないお店だなという印象を与えない

③下段
・①最上段で魅せている、商品の買い場
・または②上段で展開しているアイテムの
関連商品を展開することも
・例えば、②上段でジャケット+③下段でボトムス等
・②上段展開アイテムと、同一アイテム展開時はスリーブアウトで陳列することが多い
・スリーブアウトとは、その名の通り
ハンガーにかけた商品の袖を見えるように陳列する手法
・メリットとしては、カラーバリエーションを
魅せることができる
・フェイスアウト展開よりも、陳列できる数量が多いため
品切れ防止対策につながる
・商品の横顔しか見えないため、前身ごろのデザインはわからないというデメリットもある


デメリットを補うために
1アイテムで

②上段フェイスアウト+③下段スリーブアウト展開

これが王道の展開方法

商品のデザイン・顔を魅せつつ、
カラーバリエーションも魅せつつ、
陳列数量を増やして、品切れを防ぐ

さらに
①最上段でディスプレイ陳列を行う
場合によっては、その前にマネキンを置いて
その商品のスタイリング訴求を行う

だいたい基本形はこのような考えで
アイテムによって応用して
売上を最大化できる売場を考えています

お近くのユニクロに行ったら
この形の商品陳列パターンを
見つけてみてください(笑)

最後までお読みいただき
本当にありがとうございます

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