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RADWIMPS

結論から言うと、RADWIMPSとは
私にとっての「人生」だ。

大学を決めた理由も、音楽を愛した理由も
目標も未来も、全てのきっかけがRADWIMPS。

初めてRADの存在を知ったのは13歳の頃。
中学校に入学した頃だ。

出会ったのは給食の時間。
当時放送委員として活動してた私は、
給食の放送で「いいんですか?」を流して欲しいと
のリクエストを受けた。

これが今思い出しても笑ってしまう、忘れもしない珍事件の始まり。

カンペ通りに放送を進める。
アーティスト名、曲名の部分は空白だ。
さあ、曲の紹介。
CDを見ながら、情報を話す。
当時CDを持っていなかった私は、
アーティスト名、アルバム名、曲名、
3種類の区別がつかなかった。
アーティスト名と曲名を言うはずが、

「おかずのごはん」で「いいんですか?」です。

と言ってしまった。
リクエスト者からは、「おかずのごはん」はアルバム名だよ!とのツッコミ…
こんなくだらない事だが、今考えると面白い。
「RADWIMPS」で、「いいんですか?」です。
すらもいえなかった私が懐かしい。

あの時、RADが人生を変えるだなんて思いもしなかった。人生をかけるだなんて思いもしなかった。

曲が始まる。

 いいんですか?いいんですか?
 こんなに人を好きになっていいんですか?

 いいんですか?いいんですか?
 こんなに人を信じてもいいんですか?

聞いた瞬間、衝撃を受けた。

 なんなんだ。この歌詞は。
 愛を、心を疑う。
 疑問系の歌詞。
 リズムが心地よい。
 ターゲットは誰なんだ?
 私に聞いているのか?
 おかしい。なにかおかしい。
 こんな歌、聞いたことない。

中学1年生の私は、そんな事を思っていた。
 
 大好物はね 鳥の唐揚げ
 さらにいえばうちのオカンが作る
 鳥のあんかけ

おぉ…お腹空く。
給食どきの唐揚げは反則だよ。
飯テロだよ。なんて思ってた。

 でもどれも勝てない
 お前にゃ敵わない
 お前がおかずならば
 俺はどんぶりで五十杯は
 軽くご飯をお代わりできるよ

愛がでかい。でかすぎる。
 
 だけども んなこと言うと
 「じゃあやってみて」
 とかってお前は言い出すけど
 それはあくまでも例えの話でありまして
 だどもやれと言われりゃ
 おいどんも男なわけで
 富良野は寒いわけで
 お前が好きなわけで
 ちょぴっとでも分かって
 もらいたいわけで

富良野ってどこだ。
ここでも愛が伝わる。

 ちなみにおかずって
 変な意味じゃないんで
 嫌いにならないでね

おかずってなに。
変な意味ってなに。

気がつくと私は夢中になって聴いていた。
ラストのサビではもう口ずさめるほどに。

キャッチーなフレーズ。
愛が詰まった歌詞。
かっこいいギターサウンド。
柔らかい歌声。
心地よいラップ。

全て私の心に刺さった。
こんな衝撃受けたことがない。


家に帰るとすかさずYouTube。
「RADWIMPS いいんですか?」
検索。すぐに検索。

どっぷりだった。すぐに浸かってしまった。
抜け出せない沼へ入ってしまった。
底なし沼に足を踏み入れてしまった。
もう抜け出せない。

それから毎日のようにRADを聴き、CDを集め、
ライブには行けなかったためにDVDを集め、
RADの動画を漁り、、、

落ち込んだらRADWIMPS。
元気なときはRADWIMPS。
恋心を持つとRADWIMPS。
悲しいときはRADWIMPS。

どんな感情であれ、
RADが寄り添ってくれてるな。
そう思った。
辛いときも救ってくれた。

その後もRADはいつも近くに、
いつも寄り添ってくれた。

中学でギターを買ったのも、
高校でピアノを買ったのも、
歌が好きになったのも、
全部、野田さんへの憧れからのスタート。

しかし、高校では部活が忙しく、
RADを離れた時期があった。
新曲の情報などは、よくチェックしていたが
もう音楽どころじゃない。
家に帰れば疲れて寝てしまう。
そんな毎日が続いた。

部活を引退すると、少し暇になった私は
音楽生活にまた戻り始めた。
すると、RADは優しく迎え入れてくれた。
変わらないRADらしさ。
いつになっても好きでいられる歌。

戻ってこれた。
RADWIMPSに。
再び訪れた当たり前の日常。
確信した。

 「居場所はここなんだ。」

RADなんだ。
音楽なんだ。
居場所はここしかないんだ。
音楽で生きていくんだ。

そう決心した。

大学を選ぶ時期になった。
将来の夢ははっきりはしていなかったが、
音楽に関わる仕事というのを軸に
夢を考えていた。

音楽は好きだが、
歌は歌えない。歌詞は書けない。
ということで、ミュージシャンになりたい
とは思わなかった。

音楽を伝える仕事。
音楽の先生になろう。
そう思ったが、ピアノは弾けない。
学費も高い。

しかし、神様がレールを引いているのか
とも思えるような事を思い出した。

中学生の頃に、あるレコード会社で
職場体験をさせていただいた。

音楽を伝える仕事。
音楽を愛する仕事。
音楽を作る仕事。
音楽を守る仕事。
音楽で、大きな世界を救う仕事。
音楽で、社会を発展させる仕事。
人を動かす力を秘めた音楽の仕事。

そんなお仕事を体験させていただき、
私は感銘を受けていたことを思い出した。

ここだ。
夢ではなく、目標が出来た。
この仕事をしようと。

というわけで、
上記のことが学べる大学を選んだ。
現在は大学で多くの事を学んでいる。

今年、RADWIMPSは
メジャーデビュー15周年を迎えた。

運良く、初めてのRADWIMPSのライブに
15周年という記念の日に参加できた。

「ありがとう。」

何度もその言葉を心の中で伝えた。
届かなくてもいい。
ただ、感謝を伝えたかった。
本当にありがとう。
RADWIMPS。
そして、おめでとうございます。

これからも
RADWIMPSを愛し
RADWIMPSに感謝し
RADWIMPSに恩返しをし
音楽業界に感謝し
音楽業界に恩返しをして
そして、新しい音楽業界を作っていく覚悟で

私は人生を歩みたい。

RADWIMPSは人生だ。
私の人生だ。

これからも愛し続けます。
伝えきれないありがとう。
これからもよろしくお願いします。
RADWIMPS。

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