フラワーベース

【12/29】2019年に買ってよかったもの、ベスト7

本や映画の紹介はできても、私物の紹介って、「私なんか別にセンスとかよくないし……うじうじ」と思ってしまい、自分の場合はなかなかやりにくかったりする(モノの紹介はできても本や映画の紹介はやりにくい、逆パターンの人もいるだろう)。ただ今年は、なんとなく記録しておこうかなと思ったので。ちなみにベスト7なのは、「買ってよかった」と思えるものが10も20もなかったからです!

(※読んでよかった本ベスト10はブログを見てね)

その7 『ダウントン・アビー』Amazonプライムビデオ

いきなり「モノ」じゃないのかよ! って感じになってしまったけど、Amazonで見られる海外ドラマ『ダウントン・アビー』がとにかくめちゃくちゃ面白かった。シーズン6までほぼ一気見。海外ドラマっておそろしく長いので、うっかり面白いものに出会うと何十時間と一気に溶けてしまうのが難点といえば難点ですね。

物語の舞台は、1912年から1925年のイギリス。ヨークシャーのダウントン村にあるお屋敷「ダウントン・アビー」に、持ち主であるグランサム伯爵とその妻コーラ、三人娘のメアリー、イーディス、シビルが使用人たちと共に住んでいる。ところが、当時のイギリスの法律では最近縁の男系男子1人だけに爵位と財産のすべてを相続させる「限嗣相続制」が定められていたため、この三人娘たちは爵位も財産も継ぐことができない。誰か、お婿さんをもらわないといけない! そこから起こる結婚騒動……みたいな話。

私としては「とにかくシーズン1のエピソード2まで見てくれ」とだけ言っておく。そこまで見たらもうあなたの運命はジ・エンド、シーズン6を見終わるまでダウントン・アビーのことしか考えられない幸福な病にかかってしまうでしょう。

物語も素晴らしいのだけど、登場する小物がとても素敵なんだよねー。三人娘が着てるドレスとかアクセサリーとか、世相と共に変わる髪型の流行とか。世界観としては、執事やメイドが出てくるし、当時の社会情勢や史実をもとに話が進むので、カズオ・イシグロの『日の名残り』が好きな人とかはたぶんハマるんじゃないかなと思う。

その6 『スープ・レッスン』有賀薫

スープレッスン

これは「本」ではないのか? 「モノ」の紹介をすると言っておきながらなぜお前は「モノ」を紹介できないのだ? だって、これはレシピだから。レシピ本は文学やノンフィクションとは違うからモノってことでいい? 「本」の定義とは〜!?!?

私は、料理が好きか嫌いかでいえば、嫌いまでいかないけどたぶんそんなに好きではない。節約と健康のために外食はぜんぜんしなくて自炊率が超高いのだけど、簡単なものしか作りたくない。だからとにかく、材料が少なくて手間がかからないレシピを求めているのだ。『スープ・レッスン』のレシピは、この私の要求を見事に満たしている。凝ったおしゃれな調味料があまり使用されていなくて、ほぼ「塩」なのもすごくいい。ちゃんと作れば、塩で引き立てるだけで、野菜の旨味がちゃんと出る。とかなんとか言えば聞こえはいいが、私は単純に、調味料をあれこれ使うのがダルイのであった。

ちなみに、「え、これ失敗する余地とかあんの?」ってくらいシンプルで初心者に優しいレシピ本なのだが、私はそれでもたまに失敗するので、そういうときはコンソメをぶち込んで事無きを得ている。もとの味付けが「塩」なのでそういうことができる(?)。男以上に男らしい自炊家の人たちに、オススメしたいレシピ本。

その5 イソップのハンドソープ

イソップ

職場の近くにイソップのお店があり、毎日のように香りを嗅いでいたら洗脳されて買ってしまったハンドソープ。高いのでちびちび使ってしまうけれど、少量でもすごく泡立つのでちびちび使ってもあまり問題がない。香りはとにかくよくて、買ってから数ヶ月経つけど、いまだに手を洗うときにくんくん嗅いでいる。飽きない。「手を洗う時間が楽しくなったよ」などというと、もう1人の私が「あーそう。へえー」などと言いながら腕組みして睨んでくるのだが、手を洗う時間が楽しくなったよ。

ちなみに、つぶつぶが入っていないほうのハンドソープです。ちびちび使っているのでまだそんなに減ってないけど、次はつぶつぶ入りを買おうかな。

その4 お花のサブスクリプション FLOWER

定期的にお花が家に届くサブスクリプション。部屋に花を飾りたいけど、「買って帰る」というのが地味にめんどくさかったので、わりと活用していた。

ただ、2020年はサービスを一部変更するとのこと。確かに、2週間に1回はまだお花が元気なのでスキップしてしまうことも多かったから、よりちょうどいい感じになるかも。

ミニブーケっぽいやつが多かった(というかそれしかない)から、今後は大きめの花を一輪みたいなのもやってほしい。

その3 Doily フラワーベース

フラワーベース

ミニブーケっぽいものを飾るフラワーベースはあったのだけど、一輪挿しっぽいものを持っていなかったので買った。SMLのMサイズ。一輪挿しなので、上のFLOWERで送られてくるようなやつには向かない。

なんとなく赤っぽい色の花が合う気がしてそればっかり挿してしまうのだけど、白っぽい花でも合うのかもしれません。シンプルなのに存在感があるので気に入っている。

その2 白鳳堂のチークブラシ

チークブラシ

型番を忘れたのだけど、たぶんG5545。灰リスと山羊の毛が混ざっているチークブラシ。隣は同じく白鳳堂の、G5517かな……? こっちはアイシャドウブラシ。

これを買う前、私は高校か大学のときに買った無印良品のチークブラシをずっと使っていた。それを、なんとなく思いつきで白鳳堂に買い換えたらすごくよかった。「化粧が下手なやつはブラシを買え」はあながち嘘じゃないと思った。

無印のチークブラシでも別にそんなにまずい感じではなかったと思うのだが、白鳳堂だとより自然に色をのせることができる(と思う)。「チーク」というより、「血色」という感じで色がのる(と思う)。来年は白鳳堂でハイライトブラシを買おうと思っている。ちなみにチーク自体は、今年はクリニークとアディクションをよく使っていた。

その1 FUEGUIAの香水「Biblioteca de Babel」

香水ズ

2019年はアルゼンチンへ旅をすることを決めて、ボルヘスを読み、そしてフエギアの香水を買った。

香水沼にハマると破産してしまうので自制しているのだけど、最近気づいたこととして、私は実は「香水が好き」というより「フエギアが好き」なんだよね。他のブランドの香水で興味があるのは、ゲランの夜間飛行とBYREADくらい。フエギアの世界観のもとである、南米の文学や自然が好きなのです。底知れない魔力を持った南米の文学や、想像を絶するほど広大で幻想に満ちた南米の自然を、「香り」という小さな瓶の中に閉じ込めようとしているその背徳的で官能的な行為が好きなのです。

来年はまたボルヘスコレクションの中から「Elogio de la Sombra(闇を讃えて)」か、あとはわりとガツンとくる香りだったのだけど「Tierra del Fuego」がほしいな。ティエラ・デル・フエゴは、とても思い出深い、寒くて美しい土地なので……。

アルゼンチン15

ちなみに写真の「Biblioteca de Babel」の隣はディプティックの「オレーヌ」で、香りは好きでこれもよく使っているんだけど、私はオタクなのでやっぱりもっと文脈とかコンセプトとか能書きみたいなのが欲しいんだよね! 香水は「モノ」だけど、私はやっぱりそこで「コンテンツ」を消費しているんだと思う。フエギアの香水は文学・芸術・旅行オタクの心を満たす。来年もいくらか貢ぎたいブランドです。

2020年は何を買おうかな。特にセンスには自信がない私ですが、来年も年末に私物コレクションを書けたらいいなと思う。

(※映画はTwitterにまとめた)


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