デュオリンゴ創業者:突き抜ける天才性
デュオリンゴ創業者:ルイス・フォン・アーン
貧国グアテマラで、シングルマザーの家庭に育つ(1979年生まれ)。アメリカン・スクールオブグアテマラを1996年卒業。その後渡米し、2000年デューク大学を首席で卒業し数学士の学位を得た。
教育には恵まれてきた彼ではあるが、教育は格差を克服すると考えられているが、母国で目にしてきたのは逆の光景で、貧しい国では良い教育を受けられる層はずっと特権的な地位を享受し、お金がない層は教育を受けられない現状を目の当たりにしてきた。教育機会を無償にして、誰でもアクセスできるようにしたかった。そこで、平等な教育へのアクセス手段としては、無料の教育を提供する方法をローンチすることが一番と考え、Duolingoを創業した。
今回取り上げたいのはDuolingoではなく、彼が構築したシステムで2009年にGoogleに売却した「reCAPTCHA」というシステムが瞠目に値したのでそれを取り上げることにした。
「CAPTCHA」
コンピューターができないことを利用して、人間であることを証明する「CAPTCHA」がある。
2000年、カーネギーメロン大学のPHDコースで研究していた頃、Yahoo! のチーフサイエンティストと話したこと。プログラムで数百万のメールアカウントを自動生成するハッカーに対抗する必要があった。
そこで、コンピューターがゆがんだ文字を読むのが苦手な点を利用して人とコンピューターを見分け、人間であることを証明するシステムを提案。しかし、その時はマネタイズできかった。
突き抜ける天才性:re「CAPTCHA」
「CAPTCHA」は1日に2億回利用されており、1回あたり10秒とすると、世界人口の50万時間を「無駄」にしていると計算した。
ある時、「ニューヨークタイムズ」誌のCTOが、過去のアーカイブを電子化したいと相談してきましたことを発端に、イノベーションを生む。
物理アーカイブを「CAPTCHA」に展開、人間であることを証明するのと同時に、全世界で、物理アーカイブをデジタルアーカイブにするという事が同時に進行することになり、1週間で約600万円の収入になり起業することになった。
「reCAPTCHA」は実際に、グーグルとアマゾンが物理書籍から電子ブックを作るときに使われ、2009年にグーグルに売却した。
最後に
ここにも、世界から才能を集めるアメリカの姿を見た。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?