タブーな本【2015年8月号第1特集】

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書店なし制作費なし余力もなし……(泣)滅び行くエロ本業界、その最新事情とは?

――ネットの普及に書店の減少、五輪開催に消費税増税……。過酷な状況が続くエロ本業界に未来はあるのか……?

 エロ本業界をめぐる状況は、ますます厳しくなっている。名のあるエロ本出版社の多くが大幅な規模縮小を強いられ、場合によってはエロ本から完全撤退しているのだ。

「Chuッ!」などを出していたワニマガジン社は「COMIC快楽天」などのコミック誌に比重を移し、実写系のエロ本は1冊も出していない。コ

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経血の排出コントロールで女性らしさUP!? 男は知らない、女性向けエセ科学健康本の実情

――月経(生理)にまつわる不調や婦人科系の病気をはじめ、女性の健康問題に訴えかける本は、一定数の読者を持つジャンルだ。しかしこの、男性は知らない女の園では、トンデモといっても差し支えないような説が流布されていることも。知られざるその世界を紹介しよう。

ダイエットや運動法の本と混じって置かれていることの多い、女性向けの健康本。パッと見は明るくて可愛らしい装丁が大半で、男性は素通りする棚かもしれない

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ビラ1枚5万円、写真集は10万円…古書業界でひっそり人気!機関紙学生運動の資料高騰中のワケ

――書籍をはじめとしたさまざまな刊行物が取引される古書市場。作家の肉筆原稿や名著の初版本であれば高値も付くだろうが、意外なものが評価されることも珍しくない。その一例が、新左翼の機関紙など、学生運動の関連資料だ。いったい誰が買うのか? 何のために買うのか? そして高騰の原因とは?

■往年の有名闘士が執筆!
全共闘運動以前(~60年代半ばまで)

『マルクス・レーニン主義』のような冊子であれば一定数

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読者の高齢化で社会福祉モノが人気!? 田岡組長との関係を語る自伝も…地方出版社が暴いた地域のタブー

――日本の各地には、その土地独自の文化などを伝える出版社が存在している。その中には、東京の人間にはなかなかアプローチできない、地元ならではのタブーを暴いたものもあるという。ここでは、東京ではお目にかかれない、そうした書物を発掘し、埋もれてしまった知のありかを紹介していこう。

 現在、日本にある出版社の8割が東京都に集中している。一方で、残りの2割は地方出版社から発行された刊行物になるが、そうした

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中国バブルは日本のようにハジけない!? 共産圏に通底する“絆”の50年史 中国経済を裏側から読む11冊

――好調だった中国経済には陰りが見え始めるが、ここにきてAIIBの設立など、アジア経済は新たな局面を迎えてきている。その背景には、一体どのような思想があるのだろうか? 21世紀の超大国・中国の経済事情を裏側から読んでみたい――。

 6月29日、北京でAIIB(アジアインフラ投資銀行)の設立協定の署名式が行われた。中国が主導する国際金融機関であるこのAIIBには、インドやロシア、東南アジア諸国のみ

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罵詈雑言から韓日戦争まで……これが韓国の売れ筋「“反日”本」だ!――やっぱり韓国人は日本が嫌い!?【2】

韓国では、実は日本ほど悪意に満ちた本は多くないことは本文で見た。そんな韓国の日本関連書籍をいくつかご紹介!

■盗作騒動でミソがついたベストセラー
コテコテ“反日”本

【1】『日本はない』チョン・ヨオク(1993年)
【2】『下品な日本人』ユ・ジェスン(1994年)
【1】は、チョン・ヨオクが日本人のイジメ体質や没個性的な性質を批判した激辛エッセイ。反日感情を煽って一躍ベストセラーになった。同氏

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安重根が安倍晋三を暗殺する歴史フィクションが大ウケ!? 韓国で読まれている“反日”本の中身を検証する!――やっぱり韓国人は日本が嫌い!?【1】

――日本に反韓、反中国本があふれているように、韓国にだって反日の本があふれている!? 伊藤博文を暗殺した安重根が現代によみがえって安倍晋三を射殺する!?日本が太平洋に沈んで跡形もなくなる!? 知られざる、韓国国内で読まれている“反日”本を、彼の地の出版事情と共にお届けいたします!

『日本はない』の邦訳版である『悲しい日本人』。1994年にたま出版より発売され、翌年、翌々年には続編も発売されている

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女や子どもも容赦なく滅ぼすように神が命じた……『聖書』に読む戦争を許すキリスト教の本性――“平和のために”戦争を知るタブー破りの本【2】

――世界最大の宗教であるキリスト教は、どのような戦争観を持つのか。本文に登場いただいた宗教学者・石川明人氏が次の著書で迫る、キリスト教と戦争のタブーとは?

 キリスト教といえば、一般に、暴力を否定し、戦争に反対しているというイメージがあるかもしれません。しかし私は、これを「嘘」とまでは言いませんが、一面的な見方であると考えています。キリスト教は愛と平和を説く一方で、一部の武力行使については“肯定

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本当に平和を目指すのなら「戦争学」を! 「人は戦争に魅了されるもの」その本質を知る最新・戦争本――“平和のために”戦争を知るタブー破りの本【1】

――今年に入り、イスラム国の問題や、中国や北朝鮮との緊張関係、さらには連日報道される安全保障関連法案に関するニュースと、「戦争を放棄」したはずの日本にありながら、「戦い」を意識せざるを得ない空気が流れている。そんな今だからこそ、読んでおくべき本を紹介していこう。

戦争学の最前線を走るクレフェルトは、「戦争はスポーツの延長」だと、その闘志が駆り立てられる理由を解いている。戦場においては、自分の“強

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新国立競技場の設計者ザハ・ハディドに罪はない? 東京五輪の暗部も暴く“建築本”――五輪建築の闇にも迫るタブー破りな建築本たち

――2020年東京五輪の新国立競技場をめぐるごたごたが続いている。それは、莫大な建設費がかかるプランを提出した外国人建築家が悪いのか? それとも、奇抜なデザインに批判の声が上がる日本社会が狭量なのか? こんな今だからこそ、“建築本”を参照しながら建築にまつわるタブーについて考えてみよう。

■新国立競技場までのキャリアがわかる
【1】『ZAHA HADID』
ザハ・ハディド/ADAエディタトーキョ

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