女や子どもも容赦なく滅ぼすように神が命じた……『聖書』に読む戦争を許すキリスト教の本性――“平和のために”戦争を知るタブー破りの本【2】

――世界最大の宗教であるキリスト教は、どのような戦争観を持つのか。本文に登場いただいた宗教学者・石川明人氏が次の著書で迫る、キリスト教と戦争のタブーとは?

 キリスト教といえば、一般に、暴力を否定し、戦争に反対しているというイメージがあるかもしれません。しかし私は、これを「嘘」とまでは言いませんが、一面的な見方であると考えています。キリスト教は愛と平和を説く一方で、一部の武力行使については“肯定”しているのです。

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