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日本の“裏”を知る本100冊【2017年7月号第1特集】

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2017年6月の記事一覧

【ジャーナリスト/評論家・武田徹のオススメ本】美談としての戦後史観を覆すタブー破りの近代史セレクション

――中公新書から出された『応仁の乱』がバカみたいに売れている。日本史関連の書籍としては異例のことだというが、知られざる史実をつまびらかにしたような本当に面白い書籍は、ほかにもあるのではないか――。そんなヤバい“日本史”本15冊を、歴史学者や社会学者、ジャーナリスト、お笑い芸人らに紹介してもらった。

武田徹(たけだ・とおる)

1958年生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科卒業。恵泉女学園大

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【東大卒芸人・藤本敦士のオススメ本】北里柴三郎は、幻の受賞者?黄色人種を差別したノーベル賞の闇

――中公新書から出された『応仁の乱』がバカみたいに売れている。日本史関連の書籍としては異例のことだというが、知られざる史実をつまびらかにしたような本当に面白い書籍は、ほかにもあるのではないか――。そんなヤバい“日本史”本15冊を、歴史学者や社会学者、ジャーナリスト、お笑い芸人らに紹介してもらった。

藤本敦士(ふじもと・あつし)

よしもとクリエイティブエージェンシー所属。07年結成の漫才コンビ・

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【歴史研究家・河合 敦のオススメ本】魏志倭人伝から歴史教科書まで変化するこの時代に歴史を学び直せ!

――中公新書から出された『応仁の乱』がバカみたいに売れている。日本史関連の書籍としては異例のことだというが、知られざる史実をつまびらかにしたような本当に面白い書籍は、ほかにもあるのではないか――。そんなヤバい“日本史”本15冊を、歴史学者や社会学者、ジャーナリスト、お笑い芸人らに紹介してもらった。

河合 敦(かわい・あつし)

1965年、東京都町田市生まれ。多摩大学客員教授。早稲田大学大学院博

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【東京大学史料編纂所准教授・岡美穂子のオススメ本】ポルトガル人に国外へ連れ出された大航海時代における日本人奴隷の実態

――中公新書から出された『応仁の乱』がバカみたいに売れている。日本史関連の書籍としては異例のことだというが、知られざる史実をつまびらかにしたような本当に面白い書籍は、ほかにもあるのではないか――。そんなヤバい“日本史”本15冊を、歴史学者や社会学者、ジャーナリスト、お笑い芸人らに紹介してもらった。

岡美穂子(おか・みほこ)

1974年、神戸市生まれ。人間・環境学博士(京都大学)。スペイン、ポル

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【社会学者・赤川学のオススメ本】セックスで電気が発生する!?表舞台では語られない【性の歴史】

――中公新書から出された『応仁の乱』がバカみたいに売れている。日本史関連の書籍としては異例のことだというが、知られざる史実をつまびらかにしたような本当に面白い書籍は、ほかにもあるのではないか――。そんなヤバい“日本史”本15冊を、歴史学者や社会学者、ジャーナリスト、お笑い芸人らに紹介してもらった。

赤川学(あかがわ・まなぶ)

東京大学大学院人文社会系研究科准教授。近代日本を舞台としたセクシュア

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正反対の結末に泣いた原作者から、成り上がり根性でモメた原作者まで……ハリウッド原作レイプ6選

――こちらの記事では、ハリウッドで“原作レイプ”がまかり通る理由を説明したが、ここでは具体例を挙げていこう。

■「本の世界の魔法」を借りて原作者を追い払う!
『ネバーエンディング・ストーリー』

[1984年]ミヒャエル・エンデ VS ウォルフガング・ペーターゼン監督
世界的ベストセラーである原作を、当時の最新SFX技術を惜しみなく使い映画化。しかし、映画の「本の世界“ファンタージエン”の力を借

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映画会社と出版社はグルだった!?ヒットしても作家に利益なし!?ハリウッド「原作改変」の横行理由

――ハリウッドでベストセラー小説が映画化されても、原作と中身が違うということはよくあり、その結果「原作者が映画の出来に激怒」というトラブルも耳にする。なぜ、このような事態は起きてしまうのか? ここでは映画化をめぐってのトラブルと、原作改変が許される理由を探っていこう。

そもそも女性向けSM官能小説が今、全世界でベストセラーというのが驚き。

 ベストセラーの小説やマンガがもれなく映画化されるのは

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映画会社が舌なめずり!?次なる『ハリー・ポッター』を探せ!!映画化間近な未翻訳小説6選

――まだ、日本では未発売だが今後、映画化されそうな海外文学を「未翻訳ブックレビュー」運営者の@kaseinoji氏に選んでもらった。

■人気原作者の次のテーマは行動経済学!?
『The Undoing Project』
Michael Lewis/W. W. Norton & Company (16年)

『マネー・ボール』(11年)や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(16年)など、著作の数

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『おやすみ、ロジャー』のヒットは必然だった?『かおノート』は絵本じゃない!?知られざる絵本業界の内側

――出版不況や子どもが減ったと叫ばれているが、子どものための絵本はその煽りを受けていないという。しかし、絵本を作る出版社や業界について知っている人はどれだけいるのだろうか。実は寡占状態とも噂されている、そんな絵本業界の実態とはいかに?

最近は2足歩行もできる「はらぺこあおむし」。

 物心ついた頃、いや正確には物心つく前から多くの人が触れる絵本。一方で、それを生み出す側の世界についてはあまり知ら

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相葉ちゃんが悪いわけじゃない!気鋭の〈元〉批評家・更科修一郎が一刀両断『貴族探偵』爆死で見えたジャンル小説ドラマ化の限界

――フジテレビ肝煎りの月9ドラマ『貴族探偵』が不調で、社長の更迭や月9枠廃止まで取り沙汰されているが、その失敗の要因はもう少し冷静に分析する必要がある。そもそも原作に据えた「ジャンル小説」が実写化に不向きな構造だとしたら……。気鋭の〈元〉批評家・更科修一郎が過去の実写化作品を振り返りながら、ジャンル小説とテレビドラマの相性を鋭く分析する。

相葉雅紀、武井咲のほかにも、中山美穂や仲間由紀恵など、こ

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女性皇族が親しんだ名作絵本を徹底読み込み! 美智子さまの苦悩と知性は“皇族絵本”を通して眞子さまへ!

――美智子妃や女性皇族らがみずからの手で紡いだストーリー、そして、彼女たちが愛する我が子のために読み聞かせた数々の絵本たち。それらの本にはやはり、やんごとなきパワーが宿っているのか? 辛酸なめ子氏と共に徹底検証!

『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(こう書房)

 秋篠宮家の眞子さまと、国際基督教大学(ICU)の同級生で法律事務所勤務の小室圭さんのご婚約が5月16日、発表さ

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眞子さまも、悠仁さまも、愛子さまも読んだ、“皇族絵本”の威力や、いかに? 辛酸なめ子が絵本読み聞かせに挑戦

――お受験を考えるエリート保育園児のみなさんに対し、絵本の読み聞かせにレッツトライ!

↑こちらの画像をクリックすると、拡大します。

 こちらの記事で述べた通り、美智子さまをはじめ女性皇族の方々は、我が子の情操教育のために絵本を積極的に活用され、また女性誌をはじめとするメディアの側もその様子を積極的に報じてきた。そうした流れを受け、教育に対して意識の高い家庭は幼少時から子どもに好んで絵本を読み聞

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トヨタ社長に関するスキャンダルのタレコミも…アマゾンレビューに驚きの書き込み

――そのタブー性ゆえ、電子版でこっそり……という読者も多そうな本作。アマゾンのレビューコーナーを覗いてみると、小説以上に驚きなコメントが!

アマゾンレビューは、賛否両論。このレビューだけで、ニュースが何本か書けそうだ。

 アマゾンなど書籍販売サイトのレビューでは、実在する企業であるトヨタ自動車の裏側を描いたと読める『トヨトミの野望』について、賛否両論が巻き起こっている。ほとんどは、エンターテイ

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『トヨトミの野望』著者が“仮面の告白”――広告費でメディアを封殺!自動車業界の病巣を暴露

――世界に冠たる日本のトップ自動車メーカーにおける世襲問題を描き、シャープや東芝といった電機メーカーに続いて、国家の屋台骨を支える日本自動車産業の崩壊を予測しているとされる『トヨトミの野望』。トヨタ創業家の現社長・豊田章男氏らと思しき人物が登場し、あまりの生々しさにタブーをやぶった危険な小説として注目を集めている。本書の著者、覆面作家の梶山三郎氏が、覆面を被ってまで伝えたかったこととは何か?

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