見出し画像

肉うどんのような巻繊うどんのような(笑)。手打ちの讃岐風うどんで。

 え〜、と思われるかものカモノハシですが、実はうどんはあんまり作ったことなく。もれなく麺フェチというか小麦目麺科パスタ属の住人なんで、属が違ううどんには、って何の話やねん、ですね。
 生パスタ作り始めたのは、パスタマシーンが処分品で出てるの見つけてしまって、こんなんあったら自分で作れるのかしらん、と思わず買ってしまってから。以前ご紹介したように始めたころはてれ〜ん、たら〜んの垂れパスタになってしまったりしてました。

苦節うん年(?)でなんとか人前にお出しできるようになってきて、って、もちっと修行しないと、というか分かってないことだらけなんですが。
 もうひとつ、このご時世であまりできなくなってますが、時々料理パーティみたいなの開いた時、和食、特に惣菜みたいなのって家庭の味が家によってかなり違っててその味が舌に染み付いている方が多く。ご存知のように同じ醤油でも関東以北は濃口、関西は薄口、九州は甘かったり、味噌も麦味噌豆味噌米味噌とかいろいろあるからなかなか好みに合わせるの難しかったり。そこいくとパスタとかなら、そこまで気を配らなくても大丈夫だったりするので。

 とよしなしごとは置いておいて、属を超えてみるのもまた一興、作らず嫌いもほどほどにして、で、やってみしょう時鳥、な、今日のお話です、って信長ちゃうってね(笑)。

うどんを打つ

 パスタもうどんもおんなじ麺やろ〜、って思し召しのあなた。小麦粉で細長く作るのは同じでも違いも結構あったり。パスタは準強力粉〜強力粉で、っていうかイタリアの小麦がそうらしいのですが。まだ調べきれてないんですが、どうもイタリアでは強力粉とか薄力粉とかいう分類が無いようで。もともと地元で取れる小麦で作ってたからでしょうか。塩は使わないか入れても1%くらい、うどんは中力粉で塩が5%くらい入ってたりします。ま、どちらも地域ごとに違うので当てはまらないのもたくさんありますが。あとパスタの方がグルテンしっかり出すようにするのに比べると、うどんの方はもちっとつるっとさせるくらいに留めてる感じが。レシピ通りにやっても、特に捏ねとか延ばしは何度かかやってみないと感覚掴めないかも。。。っていつものようにほとんどの方にはどーでもいいお話で恐縮でござりまするが、お時間ある方はお付き合いいただけると嬉しいです。

 中力粉〜って買いに行ったら、上州地粉が売っててこれを使うことに。無漂白だから風味も期待できるかしらん、なんて妄想だけ膨らましながら。作り方はうちみんな大好きな讃岐うどんで、って、あら〜、粉が東で作り方が西だと喧嘩になって、東西別れて天下分け目の1600年関ヶ原の戦い、になっては困りますがwww。

地粉なので灰分が多いし無漂白なので少し灰色がかってます。
中力粉のせいか生地はつるつるすべすべ。あかちゃんのほっぺみたいです。
伸ばすのもパスタに比べるとだいぶ楽な感じ。

お出汁を作る

 いつものように(?)家事曜日だったので、家中の掃除洗濯アイロンがけの合間になので、一品ですませてしまおうという手抜き抜き。で、野菜どっさりにお肉も入れて、、、肉うどんというより巻繊けんちんうどんのような。。。田舎のうどんってこんな感じだったなあ、と遠い目。都会のシンプルなうどん見た時は結構ショックでしたね。いえ、上品でいいなあ、なんて。

 お出汁は干し椎茸と昆布。水で半日戻しておいて、沸騰直前に昆布だけ取り出して、椎茸は石突をとって一口大に切って。

冬は根菜ですね。定番の牛蒡大根人参で。

 ごま油でしっかり炒めて火を通してからお出汁に投入。味醂、お酒、薄口醤油で味付けして一煮立ちさせてスタンバイ。

乗せる具の準備

 いつものように茸は裂いて半日干して。

 一応肉うどんっぽく、お肉は別立てで。下味つけて両面さっと焼いて、そのフライパンで干しておいた茸炒めて。

豚さん火を通しすぎると固くなるので、さっと火を通したら別にしておきます。
茸に火が通ったら、戻して。

削ぎ切りの葱入れて、お肉の漬け汁入れてさっと和えて一煮立ちさせてから胡麻ぱらっと散らして。

薬味

 なんとなく少しさっぱりめでぴりっとさせた方が美味しいかな、ということで辛さひかえめの紅葉おろしに柚子皮加えて。

唐辛子の赤に柚子の黄色が入って蜜柑色。これがピリ辛とは見えないですね(笑)。

仕上げ

 うどん、3mm厚のつもりがちょっと間をおいたら縮んで少し太くなってて。茹でるのに15分以上かかりました。。。ま、讃岐うどんのレシピサイトでも15分茹でるって書いてあって、ほんまかいな、と思ってたらほんとにかかって。このへん厚みの二乗で茹で時間かわりそうな感じ。生パスタ、だいたい1mmくらいで茹で時間2〜3分、厚み3倍だから茹で時間9倍で18分って感じでしょうか、ってもう少しやってみないとなんとも言えませんが(笑)。
 一度水で〆て、って別に〆るのが好きなわけではないんですが、まんまだとぬめ〜、ぼよ〜んてしてるので、一度〆てしゃきっとせんかい〜、って活入れて(?)、滑り取ってからお湯につけて温めてます。
あたためておいたお出汁に入れて、お肉と薬味トッピングして、か・ん・せ・い〜〜〜〜。

後書き

みるからに真っ茶色(泣)。由緒正しい田舎うどんの感じ。ま、これはこれでありですかね。で、肝心のうどんですが、ちょっとコシを出しすぎた感じで、つるっとしてなくて噛み応えがありすぎ。分厚いパスタみたいになってしまって、って、やっぱり三つ子の魂百まで、性は争えず、ですね〜(笑)。グルテン出しすぎだったようで。ばっちゃんたちが作るうどんあるあるな感じでもあります。ま、小麦の風味はしっかり感じられてこれはこれで美味しくはありますが。。。修行しなおしてこい、ってね。。。と、お出汁だけで味を仕上げて、お肉別立てで味仕上げたら、合わせた時少ししょっぱくなって。お肉はおいしかったんですがね、ってどっこもいいとこないやん、となってしまいましたとさ。ち〜〜〜〜ん。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
明日からの日も素敵でありますように。

寒さに耐えているひなぎく。ちょっと健気な。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?